奈良公園内の猿沢池は、多くの観光客等が訪れる場所ですが、流入水量が少なく滞留時間が長いことなどにより、夏場を中心に濁りが発生しています。
このため、9月30日から11月29日までの2ヶ月間、奈良国立博物館の井戸水を導水する実証実験を行いました。
導水実証実験の結果がまとまりましたので、報告します。
〈実証実験の内容〉
実証実験では、仮設ポンプと仮設導水管を設置し、奈良国立博物館の井戸水(最大3ℓ/秒)を猿沢池へ流入させました。
猿沢池への導水による池水の水質改善状況(透視度、COD、全窒素、全リンの数値変化)を調べました。
〈導水実証実験の結果〉
透視度、CODは池全体で顕著な改善がみられた。
透視度:35cm ⇒ 91cm
CO D:18.5mg/ℓ ⇒ 7.8mg/ℓ(環境基準:8.0mg/ℓ)
全窒素・全リンはわずかに改善傾向がみられた。
全窒素:1.1mg/ℓ ⇒ 0.5mg/ℓ(環境基準:1.0mg/ℓ)
全リン:0.06mg/ℓ ⇒ 0.04mg/ℓ
詳しい内容については、下記リンク先をご覧ください。
(pdf 1519KB)