食の安全・安心について関心が高まる中、地元で生産されたものを地元で消費する「地産地消(ちさんちしょう)」に注目が集まっています。奈良県には、豊かな自然に育まれた、すばらしい食材がたくさんあります。今回は、奈良県の特産物と「地産地消」について特集しました。 |
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観世能発祥の地、川西町結崎(ゆうざき)。室町時代に、天から翁(おきな)の能面と一束のネギが降ってきて、そのネギが「結崎ネブカ」として名物となったという伝説があります。 甘味に富んだ「結崎ネブカ」ですが、柔らかく、茎も折れやすいことで、市場から姿を消していきました。 しかし、平成14年。この品種を、再び町の名物として復活させる取組が始められました。中川茂さん・眞佐子さん夫妻も、「結崎ネブカ」を栽培、出荷されている農家の一軒です。 「葉の中のベタつきが多いのが特徴。饅和え(ぬたあえ)にすると実においしいですよ。すき焼き、ネギ焼きにもお薦めです」 「結崎ネブカ」は今が旬。イオン、サティ、スーパーおくやまの各店などで購入できます。 |
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「奈良は古くから鶏の名産地だったんですよ」と、大和肉鶏(やまとにくどり)農業協同組合長の出口清一(きよかず)さん。 安価で大量生産が可能なブロイラーが昭和30年代から急速に普及。しかし、昭和40年代頃から、長い歴史を持つ「大和かしわ」の復活を望む声が高まり、県畜産試験場(現・県畜産技術センター)で研究が進められました。そして試行錯誤の末、昭和57年、シャモ、名古屋種、ニューハンプシャー種の3品種をかけ合わせた「大和肉鶏」が誕生したのです。 「どこよりもおいしい鶏を作ってみせる。関係者の強い意気込みと努力によって生み出された地鶏だから、おいしくて当然。全国のどんな鶏にも負けませんよ」と出口さんは胸を張ります。 「大和肉鶏」はイオン、ジャスコ、近鉄百貨店の各店、イトーヨーカドー奈良店などで販売されています。 |
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奈良には、恵まれた環境で育った特産品がたくさんあります。奈良のお米「ヒノヒカリ」は、豊かで深い甘味が特徴。奈良の柿は、全国第2位の生産量。質・量ともに全国に誇る奈良ブランドとなっています。 大和の伝統野菜では、「大和まな」「千筋(せんすじ)みずな」などが冬にかけて出荷のピーク。「アスカルビー」などの奈良イチゴも、これからおいしい季節を迎えます。 |
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「泉澤農場で育てた豚を、自分たちで加工、販売しています。手作りのハムやソーセージと地元産の食材を使った料理を、敷地内のゲストハウスで味わうこともできますよ」 | |||||||||||||||
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「育てた豚を、1頭まるごときっちりいただくこと。そして、お客さんとの交流です。言いにくいことも言ってもらえるような関係が理想です。生産者と消費者との信頼関係が、食の安全・安心にもつながると思います。 今月、地域の人たちとともにイベント『食の乱反射』を開催します。消費者の皆さんや、都市住民の方々と交流するためのイベントで、今年で11回目。ぜひ遊びに来てください!」 |
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奈良県には約100か所の朝市・産地直売所があり、ホームページで紹介しています。新鮮な野菜や果物がいっぱい!「こんな近くにあったんだ!」という発見ができるかも? | |||||||||||||||
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