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奈良印良品
 
摩擦ゼロを目指すオンリーワンの技術をご覧あれ!
 
「難削材(なんさくざい)の高精度加工技術」など日本の最先端をいく技術を持つ中小企業が奈良県にあった。
 
日々、最先端の技術の研究開発に取り組む従業員の皆さん

御社ではさまざまな製品・部品の製造をされていますが、身近なものでは何かありますか?
 例えば、なくなった歯の代わりをしてくれる「歯科インプラント」を造っています。奈良県で第一種医療機器製造販売業許可を持っているのはうちだけなので、歯科インプラントを造っているのもうちだけです。材料はチタンという難削材(加工するのが難しい材料)の金属であり、それを高精度に加工する技術が必要となります。

第一種医療機器製造販売業許可…医療機器を製造販売するには、人体への危険度に応じた許可が必要となり、第一種は全ての医療機器を扱える許可である。歯科インプラントなどは第一種が必要。

その「難削材の高精度加工技術」などが認められて、「なら発ものづくりオンリーワン企業」*や「2010KANSAIモノ作り元気企業100社」*に選ばれたとお聞きしました。
 この「難削材の高精度加工技術」については、経済産業省の「戦略的基盤技術高度化支援事業」の認定も受けたんです。その助成金を使って、人工関節の関節部分がなめらかに動くように、摩擦が限りなくゼロに近づくような加工技術の研究開発をしています。また、日本でも航空機を造れるようにしていきたいという国の方針に基づき、最先端の研究開発チームの一員となって、チタン加工の研究開発もしているんですよ。

なら発ものづくりオンリーワン企業…(財)奈良県中小企業支援センターが、国内業界の最高水準で他社ではまねできない技術等を持つと認定した企業。
2010KANSAIモノ作り元気企業100社…近畿経済産業局が、さまざまな強みを活かし特色ある活動をしているもの作り中小企業と認定しているもの。
戦略的基盤技術高度化支援事業…経済産業大臣の認定を受けて、ものづくり基盤技術の高度化に資する研究開発に対して、助成金などの支援が受けられるもの。

そんなすごい技術の研究開発だけでなく、人材育成にも力を入れているとお聞きしましたが。
 あいさつや「報連相」(報告・連絡・相談のこと)など、最近は当たり前のことができる人が少なくなったと思うんです。でもその基本ができて初めて次のステップにいけると考えています。そして自分がいろんな課題に直面して成長したように、うちの若いもんにはいろいろと課題を与えているんです(笑)。

入社4年目の島田高光さんにもお話を伺いました。実際に働いてみてどうですか?
チームプレイが良く、プライベートでも仲が良いんです。楽しく働ける環境があってこそ、突っ込んだ意見が言えて、それによって普段の仕事がより深まっていると思います。やる気がある人が多いですので、就職希望の方は一緒に頑張っていきましょう!
島田高光さん


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