第5回奈良県教育懇談会(平成13年7月31付 議事速報)
◇懇談会日時
平成13年7月30日 13:30〜17:00
◇場所
奈良市法蓮町757-2「春日野荘」
◇議事概要(発言要旨)
(家庭と幼児教育の問題)
- 子どもは勝手に育つという神話があるのではないか。さらに、教育は他から行われるという感覚につながっている。・親自身に教育の責任を迫るものが社会の中に必要だ。
- 子どもの教育について、親の再考を促すアピールが必要だ。
- 初めて親になったとき、与えられる立場から与える立場に転換する。この時に、外部からの働きかけを強 く検討されるべきだ。父親学、母親学の手引が必要だ。
- 子どもの主体性を重視する「自由保育」は、現場では実際に混乱がある。
- 子どもを生活ぐるみ引受けてきた保育所には、このような問題はなかった。
- 家庭教育に教育の難しさの大本がある。
- 航空機の中で騒ぐ子どもを乗務員が言葉で黙らせた。この凄さが教育に必要だ。
- 基本的な生活習慣は幼稚園で。
- なぜ、家庭でつけないのか。
(学力低下問題)
- 学習指導要領=「最低基準」について、何を最低基準にするべきか。子どもが学習の可能性を追及できる レベルまで徹底的に教育すべきだ。
- 子供たちのトップの5%は学力低下していない。これ以下との格差が拡大している。この拡大が危機的状況 だ。
- 悪しき平等主義が学力低下を招いている。科目によって習熟度別教育が必要だ。
- 落第はあってもよい。人生80年、落第の効用もある。
- 人生80年、学校を出てから約60年間、大部分は企業で働くことになる。
- 人間として生きることは、競争していくこと。今の日本はこの点がおかしい。
- 自分で将来を予見する場を与えるのが教育だ。
(学校経営)
- イギリスでは学校ごとに明確な目標をもち、地域がそれを共有している。
- さらに具体策を明らかにし、達成プロセスもたえずディスクローズしている。
- 学校開放とは、教育の中身を公開すること、施設開放とは別問題。
- また、習熟度別教育をサポートするNPOを組織をしてはどうか。全国に先駆けて発信してはどうか。
(県民から信頼される教師)
- 教師にとっても評価されることが望ましい。ただ、学校は集団で動いている。納得される評価を。
- 子どもはよく見ていて、小さいなりに教師を評価している。アメリカでは学期が終ると、当然のようにペ ーパーが配られ、子どもが5段階評価に○を付ける。不思議なことではない。
- 学校に必要な教師かどうかは、生徒と校長がきめるもの。それが当り前のことだ。
◇次回の開催について
8月31日(金)13:30〜
- 専門調査部会で奈良県に相応しい具体的な改革策を検討し提示する。
- 教育懇談会の議論を経て、県民に問いかけていく。
◇備考
- 初回からの懇談会の議事概要をHPにて県民に公開。メールでご意見も募集中。
URL→http://www.pref.nara.jp/somu-k/kondankai/
意見募集メールアドレス→ somu-k@pref.nara.jp
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