聖徳太子プロジェクト
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河合町穴闇(なぐら)にある長林寺は、鎌倉時代以降の資料によると、聖徳太子が推古天皇の病気平癒を祈願して建立したと伝えられています。このような言い伝えが残されていること自体、太子信仰が隆盛だったことをうかがわせます。また、穴闇という地名には、推古天皇がこの地を通りがかった時に急に病になり「穴暗い」と言われたとか、聖徳太子の母が大きな倉に入った時に「穴倉のようだ」と言われたという伝承があります。河合町川合には、定林寺があります。この寺は、すぐ近くにある廣瀬大社所蔵の古絵図に「聖徳太子建立の寺」として描かれている寺です。古絵図によると、当時は廣瀬大社と同等の規模を備えていたようです。このように、河合町には、寺や地名に聖徳太子とのゆかりが残されています。
長林寺には、聖徳太子2歳像が残されています。また、定林寺が描かれている「和州廣瀬郡廣瀬大明神之図」(廣瀬大社所蔵)も、聖徳太子ゆかりの歴史文化資源といえます。