古事記ゆかり地マップ

天照大御神

高天の原を収める女神が姿を消すと世界は闇に包まれる

死者の国から帰還した伊耶那岐命(いざなきのみこと)が、禊(みそぎ)をすると、さまざまな神が生まれ、最後に、天照大御神、月読命(つくよみのみこと)、建速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと)が生まれました。伊耶那岐は、三神にそれぞれ高天原(天上の国)、夜の国、海原を治めよと命じます。しかし、死んだ母に会いたい須佐之男は、泣くばかりで父の命令を聞かずに怒りを買い、葦原中国(あしはらのなかつくに/地上の国)を追放されてしまいました。姉の天照を訪ねた須佐之男は、うけいをして邪心のないことを述べますが、高天原でも悪行をはたらきます。それを恐れた天照は天の石屋(あめのいわや)に閉じこもり、世界は闇に閉ざされてしまいました。そこで天照を外に出すための方法を八百万(やおよろず)の神々は相談します。そして天宇受売命(あめのうずめのみこと)は激しく踊り、それを見た神々が大声で笑うと、騒ぎが気になった天照は顔をのぞかせます。そこで、怪力の天手力男神(あめのたぢからおのかみ)が天照の手を取って外へ引き出し、世界に光が戻りました。

天照大御神挿絵

天照大御神に関するゆかり地

番号 府県 市町村名 名称 ゆかり地説明
18 三重 伊勢市 伊勢神宮 『古事記』『日本書紀』にも登場し、最も尊い神と伝えられる天照大御神を祀る
19 福岡 宗像市 宗像[むなかた]大社 天照大御神の吹き放った息吹きにより生まれた三女神を祀る
20 宮崎 高千穂町 天岩戸[あまのいわと]神社 天岩戸とよばれる洞窟を御神体とする
21 長野 長野市 戸隠[とがくし]神社 天の石屋の戸開きにゆかり深い神々を祀る
22 宮崎 日向市 大御[おおみ]神社 天照大御神を祭神とする