平成20年度「奈良県青少年健全育成強調月間」実施要綱
 
 
〔1〕趣  旨
 今日の社会における少子高齢化という人口構造の急激な変化の下、情報化、国際化、消費社会化が進行し、家庭、学校、職場、地域、情報・消費の場など青少年を取り巻く環境にも大きな影響が及んでいる。このような社会の変化の中で、青少年の非行、いじめ、不登校、ひきこもり、児童虐待などの問題が深刻化するとともに、フリーターやいわゆるニートと呼ばれる若者に関しての社会的自立に対策が求められる状況にある中、次代を担う青少年を健全に育成することは国民全体に課せられた責務である。
 本県の昨年中の不良行為少年の補導人員は6,556人で、前年に比べ3,743人、36.3%減少、平成18年7月1日に施行された「奈良県少年補導に関する条例」の制定効果として少年の規範意識の定着化が窺えるが、子どもがインターネット上の違法・有害情報にさらされ、犯罪の被害者や加害者になる例も相次いでおり、非行と被害の両面において予断を許さない状況にある。
 このような状況を踏まえ、家庭、学校、職場、地域などの社会全般における青少年の健全な育成への取り組みが、県民の理解と広がりをもったものとなるよう進めることが必要である。
 このことから、県では内閣府の「全国青少年健全育成強調月間」にあわせて、11月を「奈良県青少年健全育成強調月間」と定め、関係機関、団体、県民等の有機的な連携のもとで青少年健全育成に対する更なる理解と認識を深め、さらに期間中に青少年健全育成のための諸事業、諸活動を集中的に実施することにより、青少年健全育成強調月間の充実と定着を図る。
 
 
〔2〕期  間
  平成20年11月1日〜11月30日までの1ヶ月間
 
 
〔3〕実施機関
  奈良県・奈良県教育委員会・奈良県警察
 
 
〔4〕参加協力機関、団体
  市町村・市町村教育委員会・青少年育成奈良県民会議・奈良県青少年健全育成推進協議会・奈良県青  少年指導員連絡協議会・伸びよう奈良県青少年のつどい・奈良県青少年補導センター連絡協議会・奈  良県PTA協議会・奈良県高等学校PTA協議会・奈良県民生児童委員連合会・奈良県社会福祉協議  会・奈良県防犯協会・奈良県少年補導員協会連合会
 
 
〔5〕重点目標
 (1)青少年を非行や犯罪等から守るための取組の推進
 
 (2)児童虐待の予防と対応
    
 (3)青少年の社会的自立支援の促進
 
 

〔6〕 実  施  事  項

 実 施 項 目

           実     施     内     容

1.有害環境浄化
   活動の推進



















 

○青少年を取り巻く有害環境への立入調査
 @合同立入調査(県、県警察、市町)
 ・実施期間:11月10日(月)〜19日(水)[8日間]
 ・実施場所:県内市町村
 ・内  容:各市町村、警察等と連携し、青少年にとって有害環境となるおそれ
        のある店舗への立入調査を実施することにより環境浄化を図り、
        条例の遵守を要請する。
 ・調査対象:書店・レンタルビデオ店・カラオケボックス・がん具刃物販売店
        ・ゲームセンター・コンビニエンスストア・インターネットカフェ
        ・その他遊技場

 Aインターネットカフェ一斉立入調査(県)
  ・実施期間:11月20(木)、21日(金)[2日間]
  ・実施場所:県内インターネットカフェ 22店舗
  ・内  容:県内インターネットカフェの実態を把握するとともに、条例の遵守を
        要請する。

 B図書類自動販売機一斉調査(県)
  ・実施期間:11月25日(火)〜27日(木)[3日間]
  ・実施場所:県内図書類自販機設置 16箇所
  ・内  容:県内の図書類自販機の実態を把握するとともに、必要に応じて販売
        業者等に指導を行う。

2.補導啓発活動











 

○少年サポート強化デーにおける街頭補導啓発活動(県警察、少年補導員、市町村)
  ・実施時期:11月21日(金)
  ・実施場所:県内主要駅、大型商業施設、他
  ・内  容:少年補導員、少年サポートセンター、各警察署及び各市町村青少年
        育成関係者による街頭補導啓発活動を実施。

○乗車マナー向上運動にかかる巡視指導活動
             (県高等学校PTA協議会、県内高等学校、県警察)
  ・実施時期:11月21日(金)
  ・実施場所:県内主要駅、バスターミナル
  ・内  容:県高等学校PTA協議会、県内高等学校、少年サポートセンター、
        各警察署により高校生下校時におけるマナー向上等を目的に巡視
        指導活動を実施。

3.広報啓発活動





 

○携帯電話フィルタリング機能周知要請活動
                 (青少年を有害環境から守る奈良コンソーシアム)
 ・実施時期:11月4日(火)
 ・実施場所:県内携帯電話販売店 約110店舗
 ・内  容:携帯電話販売店へのフィルタリング機能周知の要請。
 ・実施方法:啓発リーフレットを各販売店へ送付し、青少年が使用する携帯電話
        を販売する際に、同リーフレットを配布。

4.相談活動の推進




 

○「あすなろダイヤル」連絡会議(県、県教育委員会、県警察)

  ・実施時期:11月19日(水)
  ・実施場所:県立教育研究所
  ・内  容:教育、いじめ、不登校、児童虐待などの電話相談窓口機関の有機的
        連携を図るための情報交換ならびに事例研究などを行う。

5.大会
   イベント等
















 

○奈良県民教育フォーラム(県、県教育委員会、県警察)
  ・開 催 日:11月1日(土)
  ・開催場所:奈良県橿原文化会館
  ・内  容:「全国学力・学習状況調査」の結果等を踏まえた奈良県の子どもたち
        の課題をめぐって、教育長からの提案、パネルディスカッション等を
        行う。

○第2回ファミリーウォーク(奈良県青少年指導員連絡協議会)
 ・開 催 日:11月9日(日)
 ・開催場所:御所市 市街地一円
 ・内  容:子どもと保護者が一緒に御所に残る町屋・町並みを散策しながら、
        1日を楽しむことで家族の絆を深め、子どもたちの健全育成を促進
        する。

○青少年の自立支援のためのグループワーク(県)
  ・開 催 日:11月20日(木)
  ・開催場所:奈良県文化会館
  ・内  容:ニート引きこもり状態に悩んでおられる方のご家族を対象に専門家に
        よるグループカウンセリングを実施。

6.青少年の社会
   参加活動








 

○ユースの風フェスティバル(県)

 ・内  容:音楽活動や劇、ダンスなどの様々なパフォーマンスを行う青少年に
        対し、日頃の成果を発表する場を県が提供する。また、公的機関、
        各種団体が実施する様々なイベントにおいて、要請に応じて青少年を
        派遣し、発表機会を与えることで、青少年の社会参加を目的とする。

  ・開 催 日:@11月9日(日)        A11月30日(日)

  ・開催場所:@明日香村飛鳥石舞台前ステージ  A桜井市多武峰談山神社