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奈私たちのくらしに深く関わる「水」。水はたえまなく循環し、私たちの周りをめぐっています。そんな「水循環」の現在(いま)と、健全な水循環の構築にむけたさまざまな取り組みをご紹介します。 |
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水循環って? |
水は、雨が降って地下に浸透し、わき出して川に流れ、海にたどり着く、そして蒸発して雲になり雨が降る…という循環を繰り返しています。この一連の流れを“水循環”といいます。
水循環は、その自然のサイクルの中であらゆる生命を育んでいます。また、水は、私たちの生活や産業にとっても必要不可欠な貴重な資源となっています。 |
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さまざまな水問題と奈良の水循環 |
水を取り巻く環境は、産業構造や生活様式の変化などにより変わります。県においても、森林の機能低下や都市化進展に伴う保水力の低下、河川の水質悪化や豊かな水辺環境の減少、水需要の減少に伴う需給バランスの問題など、さまざまな水問題が発生しています。
降った雨が海にたどり着くまでの自然の水循環が損なわれているのは、これらの問題が起因しており、その対応を早急に行わなければなりません。 |
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なら水循環ビジョン |
このような現状をふまえ、県では、健全な水循環の構築を目指し、この度「なら水循環ビジョン」を策定しました。
なら水循環ビジョンは、水にかかわるさまざまな分野の課題に対し、水循環という視点から部局横断で一体的に取り組むとともに、地域住民、NPO、企業、行政のそれぞれの立場から連携・協働し、環境と共存する健全な水循環の構築を目指すものです。 |
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四つの基本目標 |
①水を蓄え、育み、ゆっくり流す
②水を効果的、効率的に利用する
③水をきれいに保つ
④水に愛着を持って守りながら使う |
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きれいな水質を保持していくためには、設備を整えることも大切ですが、水を使う私たち一人一人が水を汚さないよう心がけることも大きな力になります。
水を汚さないといった意識を高める啓発活動や、身近な取り組みはここにあげた他にもたくさん行われています。
みなさまも、ぜひ水への思いやりを持って、日常の生活の中で、できるだけ水を汚さないためにはどうしたらいいか、考えてみませんか? |
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合併浄化槽の設置促進と浄化槽の適正な維持管理
浄化槽設置者に対して、アンケートなどのポスティング(戸別配布)による啓発活動を実施していきます。
下水道の整備
トイレや台所の排水管を下水道に接続しないと、下水道の効果は発揮されないため、公共下水道への接続強化を進めていきます。
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地域の家庭等から回収した廃食油を軽油にかわる燃料として精製し利用するシステムを構築します。
(H22年度モデル事業) |
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大和川清流復活ネットワークは、「よりきめ細かく対策を」「見える化(情報発信)」「民間との協働」をキーワードに、行政と民間団体、企業の連携により立ち上げられ、さまざまな活動を実施しています。
◆大和川清流復活ネットワークによる新たな取り組み
「水質課題の見える化」「よみがえれ!大和川清流復活大作戦」専用のホームページを作成しました。そのなかで、大和川水質マップにより、毎月、支川ごとの水質情報を発信。その他、各種取り組み事例やイベント案内等、さまざまな情報を発信します。 |
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地域の川に愛着を持って水を守りながら使うことを目指して、地元自治会、ボランティア団体、企業等が川の草刈り、清掃、植栽などを自主的に行っています。その取り組みに対し、県が「地域が育む川づくり事業」等で助成するなど、地域主体の里川づくりを進めていきます。
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農業用水路やため池、水田なども身近な水辺です。これら農地や水利施設の保全管理を農業者だけでなく、地域住民が一体となり取り組んでいます。今後、これらの活動を継続的に実施していくとともに、取り組み内容を向上させていきます。
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用水路の泥上げの様子 |
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身の回りの里川を守り育てることは、水と人を身近にし、水への意識を高めます。「水を守る」という視点が健全な水循環を作る土台となっていきます。
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川以外に、農業用水路、ため池、水田、里山の湧水なども含みます。 |
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県資源調整課 |
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0742・27・8489 |
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0742・27・6395 |
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