いじめから尊い命を守るために
平成18年12月15日 
 県教育委員長からの緊急アピール

  いじめをなくし、尊い命を守るために
  平成18年11月17日 奈良県教育委員会 教育委員長 松本眞理子
 
  
   あなたたちの尊い命を守るために、私は強く訴えます。

1.  あなたたちは、どんなことがあっても自ら命を絶ってはいけません。
 あなたの今の苦しみは、「死んでしまいたい」と思えるほど深刻なのかもしれません。でも、どうか一人で悩みを抱え込まないで、誰かに思いを伝えてください。そして、笑顔で今を振り返ることのできる日が必ずやって来ると信じて、かけがえのない命を精一杯生きてください。
 
2.  あなたたちは、人の嫌がることをしたり、言ったりしてはいけません。
 いじめられる人にも原因があるという考え方は間違っています。どんな理由があっても、いじめは絶対に許されるものではありません。何気なく発した言葉が人を傷つけてしまうこともあります。言葉の重みを分かってください。今、あなたの瞳は輝いていますか。鏡に映る自分の顔から目をそらさず、なぜ、いじめてしまうのか、もう一度、問い直してみてください。
 
3. あなたたちは、自分の周りにいじめがあるのに、黙っていてはいけません。
 自分もいじめられるのではという不安を感じたことはありませんか。いじめを黙って見ているあなたもつらいのでしょう。でも今、みんなで心を一つにして、いじめと立ち向かう勇気が必要なのです。まず、勇気をもって、周りの人に話しましょう。
 
4.  あなたたちは、悩みを一人で抱え込んではいけません。
 人間はもともと強い生き物ではありません。だから人は支え合い、助け合って生きるのです。悩みを打ち明けることは決して恥ずかしいことではありません。親でもいい、友達でもいい、先生でもいい、必ず誰かがあなたの気持ちに寄り添って相談にのってくれます。あなたたちは、決して一人ではありません。どうか周りの人を信じてください。
 
5.  あなたたちは、夢をもち、前向きに生きなければなりません。
 あなたたちそれぞれが真剣にいじめと向き合い、苦しみを乗り越え、素晴らしい人生に向かって力強く歩んでくれることを心から願っています。
 

 
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