第   3   号
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      ■■■■■■■      ≡奈良県教育委員会メールマガジン≡
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   ■■■■■■■▼        No.003 平成15年7月1日(火)
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        発行:奈良県教育委員会事務局 教育企画課
    〒630-8502 奈良市登大路町30番地 Tel 0742-22-1101(代表)
          http://www.pref.nara.jp/kyoiku/
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  ┏━┓ 【巻頭言】・・・・・・・・奈良県教育委員 上野道善 
  ┃目┃ 【教育委員会の動き】・・・教育企画課 教職員課  
  ┗━┛ 【今、学校では・・】・・・都祁村立都祁中学校           
 ┏━┓              奈良県立高田高等学校
  ┃次┃ 【お知らせ】 
  ┗━┛ 【新着情報】 

      
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  【 巻 頭 言 】
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           愛 食 同 源
             奈良県教育委員 上野 道善 (東大寺執事長)

 私たちは毎日、三度三度の食事をいただいているが、食べるものといえば、
動物や植物のいのちである。

 私たちは、動物や植物のいのちをいただくことで、生命を養い健康を保ち、
生きるエネルギーにしている。食事前の「いただきます」と食事後の「ごち
そうさまでした」の合掌には、自然の恵み、かかわりあった多くの方々への
感謝が込められているのはいうまでもないことである。

 そして、一家団らんの食卓は、家族の交流の場であり、日々の出来事の語
らいの場であり、しつけの場であり、即ち、最も身近な家庭教育の場所なの
である。

 おふくろの味といわれる家庭料理には、愛情が加味されていて、握り飯一
つにしても独特の味わいがある。

 にもかかわらず、最近の家庭料理といえば、出来合いの食品を電子レンジ
でチンとすることが多くなっているようで、手のぬくもりのない料理が、成
長期にある子どもたちの行動に変化をもたらしているとすれば、大変重大な
ことである。

 孤食の問題もさることながら、たとえば、出来合いの食品に含まれている
防腐剤は、体内で亜鉛と結びついて排出される。その結果、亜鉛不足による
味覚障害の子どもが増加しているといわれている。また、糖分の多い飲料や
菓子類を多くとることは骨に悪影響を及ぼし、更にはアドレナリンとインス
リンのバランスを崩して、「むかつく」とか「きれる」という子どもが増え
る一因になっているらしい。

 医食同源という言葉があるが、愛情のこもった家庭料理が素晴らしい子ど
もを育てるわけで、愛食同源ともいえるのではないだろうか。

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  【 教 育 委 員 会 の 動 き 】
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    11月1日を「奈良県教育の日」に制定!
      多彩な行事で、学校と家庭、地域社会の連携を深めます
                           教育企画課
 
 県教育委員会は7月1日、「毎年、11月1日を奈良県教育の日とする」こ
とを告示しました。これは、3月19日に奈良県教育懇談会から出された「教
育改革のための新たな提言」の「教育の日の設定」を受けたもので、教育に
対する県民の意識や関心を高めるとともに、家庭、地域社会及び学校が、一
層連携を深め、奈良県教育の充実と発展を図ることを目的としています。

 これに伴い、教育の日を含む1週間を「奈良県教育週間」(本年度は10月
26日〜11月1日)とし、趣旨にふさわしい活動を重点的に実施する期間にし
ます。

 教育の日並びに教育週間の具体的な取組については、今後、「奈良県教育
の日」実行委員会を設置して、協議を行っていきますが、取組の例としては、
次のようなものが挙げられます。
 
 ○授業公開日の設定
 ○学校や地域の独自性を生かした行事等の実施
 ○記念行事の開催

メールマガジン、ホームページ等を通して、教育の日に関する情報をお届
けします。ご理解、ご協力をよろしくお願いします。

 *この記事に関連した情報を教育委員会ホームページに掲載しています。
 http://www.pref.nara.jp/kyoikuk/kyoikunohi/

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 教員採用、配置、ボランティアの活用など、人的業務を担当しています
                            教職員課

 教職員課は、学校(公立小・中学校及び県立学校、以下同じ)の教職員の
配置や異動を行うなど、学校教育充実のための人的業務を担当しています。

 先月しめきった平成16年度の教員採用候補者選考試験の出願者数は、963名
(採用予定数109名)でした。種別では、小学校446名(同80名)、中学校278名
(同8名)、高等学校123名(同6名)、盲・ろう・養護学校116名(同15名)となっ
ており、今月20日から第一次試験を実施する予定です。

 また、教員免許状発行や教員資格をもつ人の講師採用、全教職員の給与事
務などに加えて、「コミュニティーチャープラン事業」にも取り組んでいま
す。これは専門的知識や技術をもった人にボランティアの先生として、教員
とともに授業をしていただくというものです。現在、約120名の方にご登録い
ただき、20校を超える県立高校で魅力ある授業を展開していただいています。

 先日(6月17日)、県教育委員会は奈良教育大学と教育研究についての連
携、協力をうたった覚書を交わしました。今後、大学と連携して、教員の養
成や研修、いじめや不登校の課題、学校教育、生涯学習など様々な分野で組
織的、継続的な活動を展開していくことになります。当課では、現職教員の
研修や学生ボランティアの活用などの事業を推進していきます。

 教える専門家としての教職員の資質向上が最重要課題となっています。現
在、教職員を様々な研修に派遣したり、多様な研修機会を提供したりしてい
ますが、今後とも、教職員一人一人の能力が最大限発揮され、学校の活性化
が一層図られるよう努めてまいります。

 *「コミュニティーチャープラン」「平成16年度教員採用候補者選考試験の
  応募状況」などの情報は、教職員課のホームぺージでご覧いただけます。
  http://www.pref.nara.jp/kyosyoku/

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   【 今 、 学 校 で は ・・・・ 】
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┃中学校┃     本校の特色と総合的な学習の時間      
┗━━━┛                   都祁村立都祁中学校
                    
自ら学び、自ら考える力を付けるための取組
  教科の授業で、基礎的な学力を付け、総合的な学習の時間では、関心・
 興味に基づいて自ら学習する力を付けるとともに、学ぶ楽しさを体験しま
 す。さらに、月曜日を部活動のない日とし、放課後、数学を中心に基礎の
 定着と、自学自習する力を付ける時間にしています。

自ら考え、自らの力で解決していく生徒会
  「学校は生徒が築く」ことを基本とし、学校行事は全て生徒会が自主運
 営しています。その結果、本校の生徒は、「あいさつをする」「ヘルメッ
 トをかぶって登下校する」等、村内・外の方から高い評価を受けています。
 「自分たちのことは自分たちで考え、解決していく」ことを目標に運営さ
 れてきた生徒会活動を、本校の特色ある取組の一つとして更に発展させま
 す。

互いに励ましあい切磋琢磨する部活動
  本校には、運動部、文化部あわせての9つの部があります。活動は、本
 校の施設だけではなく、村の施設もフルに活用させていただいて練習に励
 んでいます。運動部も文化部も苦しい練習に耐え、互いに励まし合ってす
 ばらしい成績をあげ、県大会や近畿・全国大会、吹奏楽コンクールやジュ
 ニア県展等で活躍しています。また、学校から遠い生徒は、6〜7qを自
 転車で通学しています。生徒の通学時の安全を確保するため、全員が部活
 動に参加し、一斉に登・下校する体制をとっています。

総合的な学習の時間
  本校では、1年の宿泊訓練、2年のキャンプ、3年の修学旅行(東京都
 内班別行動)の事前、当日、事後の学習内容を総合的な学習の時間の一部
 に取り入れ、地域から講師を迎えたり、インターネットなどを利用して調
 べ学習を行ったりしています。また、修学旅行の班行動の計画、問い合わ
 せ、予約等、生徒が主体的に進めています。

  自分で課題を設定・追究する「自主実践課題学習」を、平成14年度か
 ら、総合的な学習の時間に位置づけ、「福祉」、「国際理解」、「環境」、
 「製作A(技術・芸術系)」、「製作B(家庭系)」、「文芸・文化・歴
 史」、「音楽」、「科学」の8つを大テーマにして、全学年縦割り編成で、
 自分の興味・関心のある課題に取り組んでいます。

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┃高 校┃ 「探究」− 我が校の総合的な学習の時間 
┗━━━┛                 奈良県立高田高等学校

 高田高校で行っている総合学習「探究」は、生徒の自己教育力を中核にお
く学習であり、生徒の主体的な学習態度の育成を教育目標としています。総
合学習「探究」には、下記に示す4つのコースがあり、全教科の教員が連携
して、生徒の学習内容の理解を深め、思考力を高めるとともに豊かな表現力
を身につけさせることを目指します。

 やまと学コースでは、私たちが住んでいる奈良の地を舞台とする文学や歴
史について、その内容を理解するとともに、衣食住や動植物など、さまざま
な視点から考察します。

 海外事情コースでは、「海外旅行計画」の作成を通して、アジア各地の生
活・文化に触れ、異質なもののよさへの感受性を養います。また、国際社会
における日本の立場及びその役割について考えます。

 環境コースでは、環境の問題が自分の生活とどのように関わっているのか、
自分はどう取り組むべきなのかを学校内外の調査活動を通して考えます。

 福祉と共生コースでは、高齢化社会、女性問題、障害者問題などを中心に、
社会的に弱い立場に置かれた人々の痛みを理解し、自分自身がそれにどう関
わっていくかを、体験的な活動を取り入れて考えます。

 学習は、教室内での先生の講義に加えて、観察・実験、ディベート、イン
タビュー、グループ毎に調査・検証した成果の研究発表会といった多様な方
法で行われます。「徹底的に調べてやっとわかる、ということがわかった。
そして、その達成感はすがすがしいものだった。」などの感想から、生徒は
充実感をもって学んでくれていると確信しています。

*奈良県立高田高校のホームページは、http://www.nar-takada-h.ed.jp/ 
 *この記事に関連した写真を奈良県教育委員会ホームページに掲載してい
  ます。 http://www.pref.nara.jp/kyoikuk/mailmaga/photogallery/

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≪ このコーナーでは各学校から記事を募集しています。掲載を希望され≫
≪る学校は、教育委員会事務局教育企画課まで、ご連絡ください。   ≫

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  【 お 知 ら せ 】
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■7月は差別をなくす強調月間です■
 強調月間中、各市町村で人権について考える講演会やコンサート等、「差
別をなくす市町村民集会」が行われます。詳しくは下記のページをご覧くだ
さい。 http://www.pref.nara.jp/koho/hodo/h15/html/82500-0624M03844.html

■募集しています■
◎奈良県、奈良県教育委員会、奈良県警察が主催して、「子どもたちの夢を
 はぐくむ県民集会」−夢をもとう 夢をかなえよう−が7月25日(金)、
 奈良県橿原文化会館で開催されます。参加対象は県民(保護者等)、社会
 教育関係者、学校教育関係者、行政関係者等で、内容は教育長からの提言、
 文化庁長官である河合隼雄氏の講演、「夢を語ろう」をテーマにしたシン
 ポジウム等。当日の参加も可能です。多くの皆様のご来場をお待ちしてい
 ます。詳しくは、教育研究所 生活・進路相談部生徒指導係(Tel 07443-
 4-1140)まで。 http://www.kenkyu.tawaramoto.nara.jp/hp/syuukai.htm

◎県立万葉文化館では、「親子万葉教室〜親子で楽しく学ぶ万葉集〜」の参
 加者を募集しています。対象は小学4〜6年生と保護者のペアー各回10組
 (先着順)で、7月27日(日)と8月24日(日)の開催分について、本日
 から応募を受け付けます。詳しくは、(財)奈良県万葉文化振興財団(Tel
 0744-54-1850)まで。 http://www.manyo.jp/
 
◎総務省、奈良県等が主催して、「全国リレーフォーラム『電子自治体と未
 来のくらし』」が8月6日(水)に三井ガーデンホテル奈良で開催されま
 す。電子政府、電子自治体の実現に向けた取組の紹介や電子自治体の未来
 について考える内容で、講演、パネルディスカッション等が行われます。
 参加は無料、参加定員は500名(先着順)です。お問い合わせは、奈良県情
 報システム課(Tel 0742-22-1101 内線 2645)まで。申込み及び詳細はホ
ームページをご覧ください。 http://www.pref.nara.jp/itforum/

◎県青少年課では「第25回少年の主張奈良県大会」の作文を募集しています。
 中学生が対象で、7月18日(金)が応募の締め切りとなっています。詳し
 くは下記のページをご覧ください。 http://www.pref.nara.jp/seisyonen/

◎(財)奈良コンベンションビューローでは、「21世紀は光の時代」(ノー
 ベル賞学者と未来を語ろう)と題した財団設立10周年記念県民講座の受講
 者を募集しています。開催は、7月26日(土)、先着順で県内在住者 500名、
 申込期限が7月16日(水)。詳しくは、下記のホームページをご覧ください。
 http://www.kcn.ne.jp/~info-ncb/

■実費配布しています■
◎子どもの心と体の成長を踏まえて、子育てのポイントを分かりやすく示した
 家庭教育のヒント集「親学サポートブック」を一冊100円(消費税込み・郵送
 の場合は実費必要)でお渡ししています。詳しくは、奈良県庁1階「県民ホ
 ール」内「県政情報センター」(Tel 0742-22-1101 内線 2385)までお問
 い合わせください。

■受付を終了しました■
 県立教育研究所の開放講座「高機能広汎性発達機能障害(アスぺルガー症
候群)の理解と対応」は、好評のうちに受講者の受付を終了しました。多数
の申し込みありがとうございました。

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【 新 着 情 報 】
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◎奈良県教育委員会ホームページに次の情報を掲載しました。
 平成16年度奈良県公立学校教員採用候補者選考試験の出願状況
 http://www.pref.nara.jp/kyosyoku/saiyousi.htm (教職員課)
 第13回奈良県教育懇談会議事の概要
 http://www.pref.nara.jp/kyoikuk/kondankai/   (教育企画課)
 県立高校再編計画策定委員会最終報告及び再編年次計画
 http://www.pref.nara.jp/gakkok/     (県立学校企画調整室)
平成15年度「ならスポーツフェスティバル21」について
 http://www.pref.nara.jp/hokent/narasports21.htm (保健体育課)
 奈良県人権サイトガイドブック「人・輝きの足跡をだずねてII」 
 http://www.pref.nara.jp/jinkenk/saito/02/02hyousi.htm (人権教育課)

◎教育研究所のホームページに次の情報を掲載しました。 
 教育長講話「新規採用職員に期待するもの」
 http://www.kenkyu.tawaramoto.nara.jp/hp/kyoikucho.htm
 大学等との連携による教職員のための公開講座
 http://www.kenkyu.tawaramoto.nara.jp/hp/daigaku.htm

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  【 編 集 後 記 】
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 読者の皆さん、こんにちは。蒸し暑い毎日ですが、お元気ですか。先日、
「夏椿」の花便りを目にしました。別名、「沙羅双樹(サラソウジュ)」。白い花
が苔の地面に散り落ち、それを小雨が濡らす印象的な映像でした。そういえ
ば、奈良町を舞台にした映画の方の「沙羅双樹(シャラソウジュ)」も話題ですが、
ご覧になりましたか。
 さて、奈良県にも「教育の日」が誕生し、「教育週間」が設けられました。
今後、年を重ねるにつれて、教育についてみんなで考え、語り合えるような
意義ある期間になればいいですね。

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◎本県の教育に関するご提言、ご意見をお寄せください。
 http://www.pref.nara.jp/kyoikuk/message3.htm
 *お寄せいただいたご提言、ご意見は今後の教育行政の参考にさせていた
  だきます。
 *原則として、返信はいたしませんので、あらかじめご了承ください。
◎このメールマガジンは、「まぐまぐ」を利用して発行しています。
 http://www.mag2.com/
◎ご覧になるコンピュータの環境によっては、文字がずれて表示される場合
 があります。その場合、メールソフトの表示設定でフォントをMSゴシッ
 クなど、「等幅フォント」に設定してください。詳しくは、こちらへ。
 http://www.mag2.com/faq/mua.htm
◎「まぐまぐ」からの「新着情報版」「ウィークリーまぐまぐ」の配信が不
 要な場合は、こちらで解除できます。 http://www.mag2.com/wmag/
◎マガジンに関するお問い合わせやご意見は、こちらへ。kyoikuk@pref.nara.jp
◎当マガジンの解除は、こちらへ。http://www.pref.nara.jp/kyoikuk/mailmaga/
◎送信メールアドレスの変更は、一旦配信解除してから新規登録してください。
◎「E−夢 はっしん!」のバックナンバーは、こちらへ。
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        発行:奈良県教育委員会事務局 教育企画課  
         〒630-8502 奈良市登大路町30番地 
       TEL 0742-22-1101(代表) 内線 5352 5353  
          e-mail : kyoikuk@pref.nara.jp    
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