第  4 3  号 

     ▲   ■ ▲   ◇ 奈良県教育委員会メールマガジン ◇
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        発行:奈良県教育委員会事務局 教育企画課
         http://www.pref.nara.jp/kyoiku/
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 ┏━┓ 【巻頭言】・・・・・・県立教育研究所教科指導部長 松尾孝司
 ┃目┃ 【教育委員会の動き】・・・教育企画課 生涯学習課
 ┗━┛ 【今、学校では・・】・・・平群町立平群東小学校
 ┏━┓              奈良県立奈良高等学校
 ┃次┃ 【数字で見る奈良県の教育】 【お知らせ】
 ┗━┛ 【新着情報】 【 県政公開ニュース 】
   
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 【 巻 頭 言 】
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           授業で学校が変わるか
             県立教育研究所 教科指導部長 松尾 孝司

 「金八先生」「ごくせん」。これらは、今、テレビで放映されている学園
ドラマである。人と人とのふれ合いを表情豊かに描いた学園ドラマは「現実
には・・・」との思いをもたれながらも、一定の人気を博している。ただ、
子どもたちが学校で過ごす時間の多くが授業であるにもかかわらず、授業シ
ーンはめったに見られない。

 教育改革というとき、改革の視点や方法は多々あろうが、学校は〈学び〉
の場であるという原点から考えれば、結局、授業を変えなければ学校を変え
ることはできないのではないか。ここで言う「授業を変える」とは、個々の
教員の取組というよりも、学校全体としての取組である。そうでなければ、
授業で学校を変えることはできない。

 しかし、学級・学年・教科の枠を越えて授業を変え、そのことによって、
子どもが意欲をもって学び、学びを通して自らの希望をはぐくみ、その結果
として、学校が抱えるさまざまな課題が解決の方向に向かうといったことが
実際に可能なのかどうか、私自身、これまで疑問に思ってきた。

 そんな中、昨年、静岡県の富士市立岳陽(がくよう)中学校の実践を新聞
で知り、その実践記録をまとめた本を買い求めた。この学校は、〈活動的で、
協同的で、表現的な学び〉を授業づくりのコンセプトに、授業研究を学校運
営の中心に据えた学校改革を進め、子どもたちを学びの世界に呼び戻し、学
ぶ喜びを感じとらせ、さらには、わずか3年足らずの間に不登校の生徒を激
減させた。この記録は、「授業で学校を変える」ことが夢ではないことを、
私にしっかりと教えてくれたのである。

 授業を、子どもたちが主役の〈ドラマ〉に変えていくことが、本当の意味
で学校を変えるということではないだろうか。

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 【 教 育 委 員 会 の 動 き 】
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    県内2校で文部科学省のスクールミーティングを実施
                            教育企画課

 2月23日(水)、県内ではじめて、文部科学省のスクールミーティングが
斑鳩町立斑鳩南中学校、橿原市立真菅(ますげ)小学校で実施されました。
スクールミーティングは、文部科学省の幹部級職員が、教育現場における実
際の取組を見たり、教職員等の声を聞いたりすることにより、今後の施策に
役立てることを目的とするもので、今年1月から始められた新しい取組です。

 今回、文部科学省から視学官をはじめ4名の職員が来県。両校で授業や生
徒の発表を視察し、教職員との懇談を行いました。懇談会で視学官は「学習
指導要領への注文や、子どもたちの今と昔の違いなどを教えてほしい」とあ
いさつされ、先生方からは、「子どもたちのあいだで基礎的な学力の格差が
大きくなってきている」「以前に比べて、子ども同士のぶつかり合いや関わ
り合いの度合いが希薄になっている」「必修科目の授業時間数をもう少し増
やしてほしい」「しつけ等の面で家庭の教育力が低下しているように感じる」
など、率直な意見が出されました。

 スクールミーティングは、本年7月までに、全国約 300の小・中学校で実
施される予定です。

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   (仮称)県立図書情報館の開館準備のため、
          県立奈良・橿原図書館を閉館します
                            生涯学習課

 情報メディアの活用と情報の創造・発信、情報活用のサポートをキーワー
ドに、奈良市大安寺西に建設を進めている(仮称)奈良県立図書情報館は、
3月末に竣工し、11月3日(木・祝)に開館する予定です。これにともなう
移転および開館準備作業のため、3月31日(木)をもって、県立奈良図書館
・県立橿原図書館を閉館します。

 県立奈良図書館は、明治42(1909)年に現在の興福寺境内に設置された県
立戦捷紀念(せんしょうきねん)図書館がその始まりです。その後、大正12
(1923)年に現在の名称に改称され、昭和43(1968)年に県文化会館内に移
転して現在にいたっています。

 県立橿原図書館は、昭和15(1940)年に橿原文庫として、現在の橿原公苑
内に開設されました。その後、昭和45(1970)年には、県立橿原図書館と改
称し、独立の施設となりました。

(仮称)県立図書情報館は、平成7年に「奈良県立図書館整備基本構想」が
発表され、平成13年には、「新県立図書館整備基本計画」を策定し、基本設
計、実施設計を経て、平成15年3月に着工しました。新図書館をバーチャル
(仮想)体験できる”奈良県立図書情報館 On the WEB ”を開設しています。
詳しくは、こちらをご覧ください。 http://www.library.pref.nara.jp/newlib/

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 【 今 、学 校 で は・・・ 】
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┏━━━┓    
┃小学校┃ みんなの願い 天までとどけ!「フリー参観 大とんど」   
┗━━━┛                  平群町立平群東小学校 
              
 平群町は、昔から「菊の平群」と言われるほど、菊を中心とした花作りが
盛んに行われてきた自然豊かな町です。近年、大阪に対する近郊住宅地とし
ての宅地開発が進み、本校児童の多くもそこから通学しています。

 本校では、保護者の方に授業のほか、給食、掃除や休憩時間等、普段の参
観では見られない児童の学校生活の様子をゆとりを持って見ていただけるよ
う、半日程度のフリー参観を年に1回、実施しています。今年度は1月に、
例年の参観に「大とんど」と「保護者集会」をあわせたフリー参観を実施し
ました。

 「大とんど」は、PTAの主催で、昔からの伝統的な行事を知り、新年に
際して新たな希望を持つという目的で、毎年1月に実施しています。とんど
を飾る竹の切り出しから組み立てまで、PTA役員さんの手作りで、仕上げ
には、子どもたちの書いた書き初め作品が飾り付けられます。また、火が落
ちると、残り火で焼き芋をして、子どもたちに配られます。

 当日は、穏やかな晴天に恵まれ、子どもたち、保護者、地域の方々が大と
んどを囲む中、PTA会長が点火されると、炎は天に向かって勢いよく燃え
上がりました。そして、とんどの周りを飾った児童の書き初めも炎とともに
天高く舞い上がりました。

 その後の「保護者集会」では、校区の民生児童委員さんにも同席いただき、
児童の登下校の安全確保について話し合いました。保護者、地域の方々の学
校に対する熱い思いを感じたフリー参観でした。

 *平群東小学校のホームページはこちらへ。 http://www1.kcn.ne.jp/~heguri-e/ 

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┏━━━┓                
┃高 校┃      「学び」をデザインする
┗━━━┛                  奈良県立奈良高等学校

 奈良高校では、本校独自の単位制を実施しています。これは生徒ひとりひ
とりが進路目標に応じて「自分の時間割は自分で創る」という制度です。1
年生のときにはクラス単位で共通科目を学習しますが、2、3年生になると
ほとんどが自分で学習科目を選択します。今年度は週34時間の授業のうち、
2年生では28時間、3年生で31時間が選択科目となりました。

 生徒は自らの将来を構想する時間をもち、それぞれの目標に向かって学習
計画を立てます。その結果、主体的に学習に取り組むという積極的な生活態
度が培われます。つまり、『学び』を自らがデザインするという制度なので
す。

 従来の、教室で先生が来るのをじっと待つという学習形態ではありません。
授業と授業の合間の休憩時間を想像してみてください。上級生は常に談笑し
ながら、教室移動のために廊下を行きかいます。大学のイメージに近いかも
しれません。ただ、毎時間、各クラスの生徒がいくつかに別れて講座制の授
業をうけるため、クラスへの帰属意識が薄れるのではないかと心配されまし
たが、逆の効果も現れています。青丹祭(文化祭)、体育大会、修学旅行等の
学校行事では、普段全員がそろわない分、むしろ結束力が高まりました。さ
らに、単位制の場合、多くの講座が必要となってくるので、本校では45分7
限授業を実施しています。日々テンポよく授業が展開されるため、生徒の戸
惑いもありません。

 本校のモットーである「自主創造」をさらに深化させるべく、「学びたい
だけ学べる奈良高校」の構築に努めています。なお、本校では文部科学省か
らスーパーサイエンスハイスクール事業の研究指定を受けています。詳しく
はホームページをご覧ください。

 *奈良高校のホームページはこちらへ。 http://www.nara-h.ed.jp/

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 【 数字で見る奈良県の教育 】 
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   学校評議員、小・中・高・障害児教育諸学校の57.7%で設置
                                   
 平成12年4月から、地域住民等の学校運営への参画の仕組みを制度的に位
置付けるものとして、学校評議員制度が導入されています。奈良県では、平
成16年7月現在で、公立の小・中・高校・障害児教育諸学校の57.7%にあた
る 228校に学校評議員(類似制度を含む)が設置されています。校種別の設
置状況の推移は、次のとおりです。

       小学校  中学校  高 校  障害児校  合計 
 H14年8月   9.7%   7.4%  83.3%   0%   17.6%
 H15年7月  20.9   23.1   97.8    44.4   30.7
 H16年7月  52.2   47.7   98.0   100    57.7
 ( 全国   77.2   78.6   86.9    85.2   72.0 )

 この制度の趣旨は、校長が、学校運営に当たり、学校の教育目標・計画や
地域との連携の進め方などに関し、保護者や地域住民の意見を聞くとともに、
理解や協力を得て、特色ある教育活動を積極的に展開していくことにあり、
各市町村教委および学校において設置と活用に向けた取組が進められていま
す。

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 【 お 知 ら せ 】    
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■ スポーツで汗を! 「ふれあいDAY!」 ■
 日時:3月5日(土) 9:00〜16:00
 場所:県立橿原公苑(橿原市畝傍町51)
  第1体育館・・・・卓球、バドミントン
  第2体育館・・・・ニュースポーツ
  健康相談・・・・・第一体育館内大会議室
  トレーニング室・・各種トレーニング
  ソフトテニス・・・庭球場   ┐   
  ミニサッカー・・・陸上競技場 ├(雨天の場合は中止)
  グランドゴルフ・・多目的広場 ┘
  橿原公苑では、スポーツに親しむ機会を提供し、施設利用の促進と地域
 交流を図るため、「ふれあいDAY!」(橿原公苑体育施設開放事業)を
 実施します。参加費は無料。運動のできる服装(体育館シューズ)、用具
 (ボール、ラケット、クラブ、シャトル等貸出可)等を持参してご参加く
 ださい。お問い合せは、県立橿原公苑体育館事務室(0744-22-6000)、陸
 上競技場(0744-22-2475)まで。詳しくは、次のページをご覧ください。
 http://www.kashihara-kouen.jp/fureai.html

■参加者募集! ガーデンハウス in はやま 「石釜でピザを焼こう!」■
 日時:3月20日(日)・21日(祝) 両日とも、11:00〜15:30
 場所:県立野外活動センター(山辺郡都祁村吐山2040)
  小麦粉を練って、ピザ生地をつくり、いろんな具をトッピングして、石
 釜で焼いてランチにします。サラダやスープ、デザートなどのランチバイ
 キングも付いています。おなかがいっぱいになったら、はやまの森を探検
 しましょう。定員は両日とも100名ずつ。申込み締切は、3月10日(木)、
 電話(0743-82-0508)でお申し込みください。参加費等、詳しくは、こち
 らへ。 http://www12.ocn.ne.jp/~center/garden15.htm

■ 実施校募集! 「中西進の万葉みらい塾」 ■
 奈良県立万葉文化館(高市郡明日香村飛鳥10)では、中西館長が小学校に
出向いて、子どもたちに万葉集を中心とした古代の心の豊かさを伝える「中
西進の万葉みらい塾」の実施校を募集しています。対象は全国の小学校5・
6学年で、第1期(5月11日、6月8日実施分)の申込み締切は、3月20日
(日)です。詳しくは、次のホームページをご覧ください。 http://www.manyo.jp/

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 【 新 着 情 報 】
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◎奈良県教育委員会ホームページに次の情報を掲載しました。

○公立高校入学者募集関係情報(随時更新)         学校教育課
 http://www.pref.nara.jp/gakko/nyu_index.htm
○国内外の人権に関する法律等               人権教育課
 http://www.pref.nara.jp/jinkenk/hou/zinkenhou.htm
○人権学習教材ブック(追加更新)             人権教育課 
 http://www.pref.nara.jp/jinkenk/book/etc/indexkyouzai.html
○奈良県教育懇談会 第19回 討議の概要          教育企画課
 http://www.pref.nara.jp/kyoikuk/kondankai/kondan19.htm
○平成17年度 学校教育の指導方針(PDF)          学校教育課
 http://www.pref.nara.jp/gakko/shidouhoushin.pdf 
○平成18年度 県立高校入学者選抜リーフレット
 「行きたい学校」をめざして!(PDF)           学校教育課
 http://www.pref.nara.jp/gakko/18nyushi.pdf
○銃砲刀剣類登録審査会 平成17年度の日程        文化財保存課
 http://www.pref.nara.jp/bunkaz/jyuhou-touken.htm
○学校評価の手びき 教育の改善に生かす学校評価(抜粋PDF) 学校教育課
 http://www.pref.nara.jp/gakko/gakohyopr.pdf

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【 県政公開ニュース 】  ◇ 2月15日〜2月25日◇
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○スクールミーティング(文部科学省事業)の奈良県開催   教育企画課
 http://www.pref.nara.jp/koho/hodo/h16/html/510600-050216144627_M07008.html
○県立奈良・橿原図書館の閉館および(仮称)県立図書情報館の開館 生涯学習課
 http://www.pref.nara.jp/koho/hodo/h16/html/510700-050221141832_M07025.html
○防犯教室講習会DVDの配付について           保健体育課
 http://www.pref.nara.jp/koho/hodo/h16/html/513000-050223171912_M07038.html

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【 県庁各課のメールマガジン 】  ◇ 読者登録をお願いします!◇
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広報広聴課「大仏さんのつぶより情報」http://www.pref.nara.jp/koho/nara-merumaga/
地域政策課「まほろば*地域づくり情報」http://www.pref.nara.jp/chiikis/mahoroba/
県民生活課「ボランティア情報誌 Vio」http://www.pref.nara.jp/kenmin/vioinfo.html
健康増進課「健康21ファンクラブ通信」http://www.sukoyakanet-nara.jp/mag/


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 【 編 集 後 記 】
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 読者の皆さん、こんにちは。梅の紅白、ろうばいの淡い黄色が庭に彩りを
添えています。東大寺二月堂では、奈良に春の訪れを告げる修二会(お水取
り)が始まりました。わが家でも、玄関に小さな雛人形と桃の花を飾り、春
の気配を招き入れています。

 さて、今日は、公立高校の卒業式の日。卒業式の思い出は不思議に鮮明で、
今でも記憶のアルバムの中で懐かしいシーンが動き出します。卒業生の皆さ
んには、今日の晴れやかで前向きな気持ちを忘れずに、自分の道を歩んでほ
しいですね。

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◎本県の教育に関するご提言、ご意見をお寄せください。
 http://www.pref.nara.jp/kyoikuk/message3.htm
 *お寄せいただいたご提言、ご意見は今後の教育行政の参考にさせていた
  だきます。
 *原則として、返信はいたしませんので、あらかじめご了承ください。
◎このメールマガジンは、「まぐまぐ」を利用して発行しています。
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          〒630-8502 奈良市登大路町30番地
         TEL 0742-22-1101(代表) 内線 5353  
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