第  4 4  号 

     ▲   ■ ▲   ◇ 奈良県教育委員会メールマガジン ◇
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        発行:奈良県教育委員会事務局 教育企画課
         http://www.pref.nara.jp/kyoiku/
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 ┏━┓ 【巻頭言】・・・・・・奈良市立若草中学校 教諭 小谷隆男
 ┃目┃ 【教育委員会の動き】・・・教育企画課
 ┗━┛ 【今、学校では・・】・・・香芝市立真美ケ丘東幼稚園
 ┏━┓              奈良県立西の京高等学校 
 ┃次┃ 【数字で見る奈良県の教育】 【お知らせ】
 ┗━┛ 【新着情報】 【 県政公開ニュース 】
   
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 【 巻 頭 言 】
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              幼い頃の思い    
                 奈良市立若草中学校教諭 小谷隆男
                   (奈良県教育懇談会委員)

 中学生の頃、担任の先生にあこがれた。情熱のある理科の先生だった。そ
して、自分もその職業を選びたいと思った。「思春期の子どもに関わりたい。
担任になって理想のクラスを作りたい。そんな子たちをたくさん卒業させれ
ば、必ずや理想の社会を作ってくれるはずだ。この国を変えるんだ・・・。」
今から思えば、恥ずかしくなるようなことを本気で考えていた。言葉の響き
に酔っていた。情熱だけはいっぱいだった。

 あれから25年が過ぎた。現実にもぶつかり、それなりに仕事をこなせるよ
うにもなった。そんな時、久しぶりに心が躍るような感覚を思い出したこと
がある。平成14(2002)年度からの新学習指導要領だ。わくわくした。閉塞
状態の学校教育が一変するような気がした。「生きる力」。詰め込む学習で
はなく自ら食いついて来るような学習。総合的、体験的、問題解決的な学習。
そして、相対評価から絶対評価へ・・・。「2002年の教育改革元年」へ向け
て現在の勤務校を変革しようと本気になった。しかし、現実には学校現場は
行き詰まりぎみ。追い打ちをかけるような最近のさまざまな報道・・・。

 建築に例えると、古いやり方にしがみついて新しい技術を習得することが
苦手な大工の責任か。大工の実態を考えず、見通しのない上に何度も線を引
き直す設計図を作った設計士の責任か。建物の表面だけしか見ずに「わかっ
た」気になって建築を批判するだけの施主の責任か。といったことになるの
だろうか。

 教育は社会を作ると今でもそう思う。施主、設計士、大工がよく理解し合
って進む道を探さないといけない。頑固で職人気質の私がそう思う。

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 【 教 育 委 員 会 の 動 き 】
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       平成17年度 教育予算案の概要について
                            教育企画課

 奈良県の平成17年度当初予算案は、2月定例県議会で審議されているとこ
ろです。このコーナーでは、教育委員会所管予算案の概要をご紹介します。

 まず、予算案の規模ですが、奈良県一般会計予算案4790億30百万円のうち、
教育委員会が所管する予算案は1207億74百万円(構成比25.2%)で、前年度
予算額に比較すると67億5百万円の減となっています。

 平成17年度新規事業としては、まず、県立高校再編整備事業の設備整備事
業があげられます。各高校の特色ある学校づくりを推進するため、王寺工業
高校や法隆寺国際高校、高円高校などにITを活用した最新のコンピュータ
設備や実験実習教材備品を整備します。

 次に、学校教育の充実に向けた取組のうち、新規事業3種を説明します。
第一は、修学旅行情報発信事業です。これは、県内の児童生徒と教員による
手作りで安心できる学習旅行情報をインターネットで発信し、奈良県でしか
味わえない体験や県内の小・中・高校生との交流を行うための学習情報を全
国に提供しようとするものです。

 第二は、子ども駅伝競走大会開催事業です。子どもたちのスポーツ全般に
必要な基礎体力を養い、かつ体力向上を図るとともに責任感と連帯意識を高
め、豊かな人間性を養うことを目的として来年3月に小学5・6年生が参加
する市町村対抗による子ども駅伝競走大会を開催します。

 第三は、大規模地震に備えた学校防災対策の推進です。これは、大規模地
震災害発生時の被害軽減を図るため、子どもたちが自ら身を守る意識や行動
力を身に付けられるよう、防災マニュアルの改定、学校(園)における具体
的で実践的な防災教育や訓練の展開等を推進しようとするものです。

 最後は生涯学習推進の基盤となる(仮称)県立図書情報館の整備事業です。
現在、奈良市大安寺西に建設を進めている(仮称)奈良県立図書情報館は、
世界に向けた情報発信機能を持つ図書館として11月に開館の予定です。開館
に向け、利用者用情報サービス機器等の整備、オンラインデータベースの整
備等に努めます。

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 【 今 、学 校 で は・・・ 】
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┏━━━┓    
┃幼稚園┃   『お楽しみ箱』・・・人とのかかわりをとおして
┗━━━┛               香芝市立真美ケ丘東幼稚園

 人とのかかわりが希薄になっている昨今、本園では年間をとおして、『お
楽しみ箱』と名付けたふれあいタイムを行い、様々な人とのかかわりを大切
にしています。まず、年少児・年長児の交流会から始まり、地域の人との交
流、保育所・小学校・中学校との連携、そして、ろう学校との交流など、様
々な機会をとおして、園児達はいきいきと活動しています。

★田植えと稲刈り
 地域の方のご好意で、毎年(今年で3年目)、田植えと稲刈りを体験してい
ます。苗を見て「草みたいやね」「これ、お米になるの〜」と話しながら、
年長児ははだしで田んぼに入って田植えをします。「わぁ、ぬるぬるする」
「アメンボがいるー」と大騒ぎでした。稲の生長を幾度となく見ながら秋を
迎え、稲刈りを見学しました。もみを手にして「これがご飯になるんだね」
と、興味深げでした。

★手話を使って歌ったり話したり・・・
 「おはよう」「ありがとう」など簡単なあいさつから「大きな古時計、小
さな世界」など、歌を歌いながら手話もできるようになりました。また、ゲ
ストティチャーに「一緒に遊ぼうって手話でどうするの?」と聞いたり、友
達と教えあったりする姿も見られます。また、毎週金曜日に県立ろう学校と
の交流も行っています。

★お餅つき
 「今日、お餅つきやなぁ、おじいちゃん来てくれるねん」「うちのおばあ
ちゃんも来てくれるよ」と話しながら登園してきた子どもたち。当日は保護
者や祖父母、地域の高齢者の方と一緒に杵と臼を使ってお餅つきをしました。
「杵しっかり持ちや」とつき方を教えてもらったり、ふわふわのお餅を丸め
たり・・・。お餅はぜんざいにしたり、きな粉をまぶしたりしていただきま
した。「おいしかったね、そして、おじいちゃんたち、優しかったね」と子
どもたちはにこにこ顔でした。        

 *この記事に関連した写真は、次のページでご覧いただけます。
 http://www.pref.nara.jp/kyoikuk/mailmaga/photogallery/index.htm

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┏━━━┓                
┃高 校┃     「地域創生コース」の取組について 
┗━━━┛                 奈良県立西の京高等学校

 昨年4月に開設した本校のまほろば創生・なら教育特区「地域創生コース」
は、将来どのような仕事に従事しても、奈良に深い理解と愛着をもって、本
県の歴史・文化遺産やその美点を県内外に発信できる人材を育成します。さ
らに、本校の学習を基盤として、より高度な学力を身につけるために、上級
学校に進む生徒を育てていきたいと考えています。

 その概要は、次のとおりです。
 1 世界史にかえて、日本史を必履修にします。
 2 奈良県の豊かな歴史・文化遺産や地域学習に関連づけた「学校設定科
  目」を設けます。 
   ○1学年に「奈良の歴史と現状」「観光学入門」「地域学入門」の3
    科目、2学年以降に「古代仏教史」「民俗学入門」「考古学入門」
    「ハングル入門」「実践英会話」等を設定する。それら学校設定科
    目で学習を積み上げ、「課題研究」へと系統的な学習を行う。
 3 「観光ボランティア・ガイド活動」を実現させるため、系統的な学習
  を積み上げます。
   ○一人一人の必要度に応じた教科・科目を選択できるようにする。
   ○大学教授・県職員・県内企業等による出前講義、薬師寺・東大寺・
    博物館等の見学、長期休業中等における体験活動や大学での聴講を
    実施する。
 4 「企業体験活動」等をとおして、柔軟なコミュニケーション能力や仕
  事に対する真剣さ、厳しさを学ぶとともに、地域社会や県内外へメッセ
  ージの発信を行います。

 本コースがスタートしてまもなく1年が経過しますが、生徒たちは『地域
創生』へのモチベーションを高めながら、主体的・意欲的な態度で、自信を
もって日々の学習活動に取り組んでいます。

 *西の京高校のホームページは、こちらへ。 http://www.nishinokyo-hs.ed.jp/
 *この記事に関連した写真は、次のページでご覧いただけます。
 http://www.pref.nara.jp/kyoikuk/mailmaga/photogallery/index.htm

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 【 数字で見る奈良県の教育 】 
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      公立小学校の約8割で、「始業前等の学習」を実施

 県教育委員会で行っている「公立小・中学校における教育課程の編成・実
施状況」に関する調査のなかから、「始業前等の学習の実施状況」について
ご紹介します。

 この調査において「始業前等の学習」は、教科等の授業の時間の外で、教
員の指導の下、特定の時間を設定して、計画的に行う学習をいいます。活動
の内容としては、朝の読書活動、漢字や計算の学習、各教科等の補充的な学
習などがあげられます。平成15年度、16年度の学年別の実施状況は、次のよ
うになっています。

   小 学 校        1年 2年 3年 4年 5年 6年
 H15年度実施校数(235校中)  164  165  164  162  164  164
 H16年度実施校数(230校中)  183  184  183  184  184  176

   中 学 校        1年 2年 3年           
 H15年度実施校数(108校中)  55  58  65     
 H16年度実施校数(107校中)  69  70  72    

 参考に、学年別の実施校数を平均し、学校総数から本年度の実施率を出す
と、小学校で、79%(前年度比、9%増)、中学校では66%(前年度比、11
%増)となります。また、小・中学校とも学年間で実施校数に大きなばらつ
きは見られず、全学年一斉で実施している学校の多いことがうかがえます。

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 【 お 知 ら せ 】    
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■ 実施校募集! 「中西進の万葉みらい塾」 ■
  奈良県立万葉文化館(高市郡明日香村飛鳥10)では、中西館長が小・中
 学校に出向いて、子どもたちに万葉集を中心とした古代の心の豊かさを伝
 える「中西進の万葉みらい塾」の実施校を募集しています。対象は全国の
 小・中学校で、第1期(5月11日、6月8日実施分)の申込み締切は3月
 20日(日)です。詳しくは、次のホームページをご覧ください。 
 http://www.manyo.jp/

■ 受講生募集! 県営プール平成17年度「水泳教室」 ■
  県営プール(奈良市三条大路1丁目691-1)では、平成17年度の「水泳
 教室」の受講生を募集しています。教室は、4歳児から中学生の3コース、
 18歳以上を対象とした成人コースに加え、成人対象には、水中フィットネ
 スや多目的の計6コースがあり、週当たりの回数に応じて、所定の受講料
 が必要です。現在、申込み受付中で、定員に達し次第、締め切ります。申
 込み、お問い合わせは奈良県営プール(TEL 0742-33-4065)まで。詳しく
 は次のページをご覧ください。 http://www.pref.nara.jp/hokent/pool-kyousitu.htm 

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 【 新 着 情 報 】
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◎奈良県教育委員会ホームページに次の情報を掲載しました。

○公立高校入学者募集関係情報(随時更新)         学校教育課
 http://www.pref.nara.jp/gakko/nyu_index.htm
○平成17年度 奈良県公立高等学校転入学試験の実施一覧   学校教育課
 http://www.pref.nara.jp/gakko/news4817.pdf
○研修の記録(更新)                   人権教育課
 http://www.pref.nara.jp/jinkenk/kensyu/h162004/index.html
○県営プール平成17年度「水泳教室」受講生募集       保健体育課
 http://www.pref.nara.jp/hokent/pool-kyousitu.htm
○国内外の人権に関する法律等               人権教育課
 http://www.pref.nara.jp/jinkenk/hou/zinkenhou.htm
○人権学習教材ブック(追加更新)             人権教育課 
 http://www.pref.nara.jp/jinkenk/book/etc/indexkyouzai.html
○奈良県教育懇談会 第19回 討議の概要          教育企画課
 http://www.pref.nara.jp/kyoikuk/kondankai/kondan19.htm
○平成17年度 学校教育の指導方針(PDF)          学校教育課
 http://www.pref.nara.jp/gakko/shidouhoushin.pdf 
 
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【 県政公開ニュース 】  ◇ 3月1日〜3月14日◇
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○奈良県立橿原公苑体育施設開放事業「ふれあいDAY」(保健体育課)
 http://www.pref.nara.jp/koho/hodo/h16/html/513000-050302093932_M07067.html

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【 県庁各課のメールマガジン 】  ◇ 読者登録をお願いします!◇
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広報広聴課「大仏さんのつぶより情報」http://www.pref.nara.jp/koho/nara-merumaga/
地域政策課「まほろば*地域づくり情報」http://www.pref.nara.jp/chiikis/mahoroba/
県民生活課「ボランティア情報誌 Vio」http://www.pref.nara.jp/kenmin/vioinfo.html
健康増進課「健康21ファンクラブ通信」http://www.sukoyakanet-nara.jp/mag/

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 【 編 集 後 記 】
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 読者の皆さん、こんにちは。辛夷(こぶし)の木が花芽を膨らませていま
す。柔らかな綿毛に覆われたつぼみを破って、白い花を木いっぱいに飾る日
も近そう。私たちもコートを脱いで身軽になりたいですね。

 さて、年度の締めくくりを迎えました。小学校の卒業式が近づくと、家に
帰ってからも「よびかけ」の練習をしていた子どもの姿を思い出します。ピ
カピカのランドセルを背負って入学式を待ちこがれている新一年生も多いの
では・・・。当メルマガも4月からの新コーナーを企画中。はりきっていま
す。

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◎本県の教育に関するご提言、ご意見をお寄せください。
 http://www.pref.nara.jp/kyoikuk/message3.htm
 *お寄せいただいたご提言、ご意見は今後の教育行政の参考にさせていた
  だきます。
 *原則として、返信はいたしませんので、あらかじめご了承ください。
◎このメールマガジンは、「まぐまぐ」を利用して発行しています。
 http://www.mag2.com/ 「新着情報版」「ウィークリーまぐまぐ」の配信
 が不要な場合は、こちらで解除できます。 http://www.mag2.com/wmag/
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 対処については、こちらへ。 http://www.mag2.com/faq/mua.htm
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 http://www.pref.nara.jp/kyoikuk/mailmaga/eyumeweb/mailmagaweb1.htm

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        発行:奈良県教育委員会事務局 教育企画課  
          〒630-8502 奈良市登大路町30番地
         TEL 0742-22-1101(代表) 内線 5353  
           0742-27-9830(直通)
           kyoikuk@office.pref.nara.lg.jp   
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