「E-夢 はっしん!」 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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発行:奈良県教育委員会事務局企画管理室 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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【 巻頭言 】 いかけ屋 (県教育委員会 理事 山本 吉延) 【 はっしん!みんなの夢 】 「ホームスパンとの出会い」 (山辺高等学校山添分校4年 村木裕加里) 【 今 学校では... 】 奈良県の特色を生かして 地元産材と伝統技能を用いた製作 ~挽(ひ)き曲げ法を用いた木材加工~ 中学校技術・家庭科技術分野の取組 (学校教育課) 【 高校入試インフォメーション 】第11回 平成23年度奈良県公立高等学校入学者一般選抜等実施状況 (学校教育課) 【 奈良県の先生になろう!】 奈良県ディア・ティーチャー・プログラム第3期 「リクルーターとして学んだこと」 (教職員課) 【 おいしさ発見!ふるさと奈良レシピ 】-その20- ★今号のレシピは「にゅうめん」★ 【 お知らせ 】 (1)メールマガジン「E-夢 はっしん!」の読者アンケ ート調査ご協力のお願い (企画管理室) (2)「なら教育リポート ~まなびだより~」今後の放送 予定 (県立教育研究所) 【 編集後記 】 |
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いかけ屋 県教育委員会 理事 山本 吉延 上方落語の桂春團治の十八番に「いかけ屋」という演目があ る。いかけ屋は、江戸時代から昭和初期にかけて鍋や釜を道ば たで修理したリサイクル業者のこと。演目のあらすじは、いか け屋が道ばたで店を出そうとするところに、近所の悪ガキ連中 が「いかけ屋のオッターン」と集まって取り囲み、次々とくだ らない質問をしてはいかけ屋を困らせ、果ては、おこした火を 消されたいかけ屋の嘆きを尻目に、今度は釣り針を狙ってうな ぎ屋を目指して駆けていくというもの。 残念ながら本物のいかけ屋を見た記憶はないが、まだ私が小 さかった頃は、目立て屋、ポン菓子屋、飴細工屋などはどの町 でも珍しいものではなく、「いかけ屋」よろしく鼻水を垂らし た子どもたちがオッターンを興味津々で取り囲んでいた。かつ ては、こうした道ばたの行商に限らず、ブリキ屋や畳屋などの 仕事場は見飽きることがなかった。婆ちゃんに手を引かれて市 場に行けば、店主との気さくな言葉のやりとりから値引きの駆 け引きまで、婆ちゃんの陰に隠れて、我が家の夕飯の献立が決 まる過程を一部始終見ることが出来た。 地域や社会の教育力の低下が言われて久しいが、その実態は 何なのだろうと思う。もともと地域や社会の教育力は、意図的 ・計画的なものでなく、ありふれた巷の人々の生き様の中にロ ールモデルを発見したり、反面教師的な教訓を得たりして、子 どもたちが知らず知らずに学ぶことだったのではないだろうか。 そう考えれば、「いかけ屋」の仕事ぶりや市場でのコミュニケ ーションを目にすることのない現代社会は、子どもや若者にと って学びにくい社会である。 奇跡の動物園と呼ばれる旭山動物園は、「行動展示」で一躍 有名となった。入場者数が低迷していた頃、動物の姿形を見せ ることを主眼とした「形態展示」であったものを、動物の自然 でダイナミックな生態が見られる「行動展示」へと発想を変え たことが成功の鍵だと言われている。 地域や社会の教育力を再生しようというのなら、企業や行政 の営みなど、人間の活動そのものを「行動展示」する必要があ るのではないだろうか。それが難しいと言うのなら、海遊館な どで実施している水族館のバックヤード・ツアーの発想はどう だろう。職場見学、就業体験にとどまらず、次代を担う若者や 子どもたちに、汗水を流す大人の姿を見せたり、一緒に汗を流 したりする経験をさせる仕掛を考えたい。 |
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県立山辺高等学校山添分校は、全国高等学校家庭クラブ連盟 主催「第16回全国高校生クリエイティヴコンテスト」で2年連 続の受賞を果たしました。今年度は、4年生の村木裕加里さん の作品が佳作に選ばれました。 「ホームスパンとの出会い」 山辺高等学校山添分校 4年 村木裕加里 「村木さんおめでとう!コート入賞したよ」 先生の言葉に胸が一杯になりました。 山添分校の家政科に入学した4年前、汚れの付いた原毛を目 にして驚きました。一房ずつ洗って紡いだ糸は、不均一なデコ ボコ。糸が染色されるまで不安でいっぱいだったことを思い出 します。 今回、家庭クラブクリエイティブコンテストで入賞したホー ムスパン(※)のコートとコサージュは、ファッション雑誌を 参考に、自分が着てみたい服、ずっと長く着られる服に仕上げ ようと決めて製作しました。 ホームスパンの生地は、とても柔らかく風合いも良いのです が、目が粗くほつれやすいため、袖付けに苦労しました。前で 結ぶリボンは大人っぽさの中に可愛らしさが出るよう工夫しま した。私の一番のお気に入りです。 糸紡ぎや機織り、裁縫など、コツコツと作業することが大の 苦手だった私ですが、失敗のたび先生方にアドバイスをいただ き、励ましてもらいながら何度も何度も縫い直すことで、満足 のいく作品に仕上げることが出来ました。いつか自分の子ども のために、服を作りたいと思っています。 今、卒業を前に山添分校で学べたことに感謝し、また新たな 夢に向かって頑張っていきたいと思います。
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奈良県の特色を生かして 地元産材と伝統技能を用いた製作 ~挽(ひ)き曲げ法を用いた木材加工~ 中学校技術・家庭科技術分野の取組 学校教育課 中学校では、社会で活用されている技術をものづくりなどを 通して学ぶ技術分野と、衣食住などに関する学習を通して家庭 の機能を理解し、生活を工夫できる能力や態度を育てる家庭分 野の二つの分野を学習する技術・家庭科という教科があります。 今回は技術分野での取組を紹介します。 吉野産のヒノキを利用した特産品に「三宝」があります。奈 良県の「三宝」の製造は全国シェア80%を占める伝統産業で、 挽き曲げ法(※1)という木材を曲げる加工法が用いられていま す。林業が盛んな吉野郡をはじめ県内の中学校には、授業でこ の伝統的な加工法を用いて、地元産のヒノキを材料にものづく りに取り組んでいるところがあります。 木材を曲げることは、一般的に難しいと考えられていますが、 挽き曲げ法を用いれば比較的容易に加工ができ、バラエティー に富んだ作品を作ることができます。生徒たちにこの加工法を 用いて作りたいものを考えさせると、「リモコン入れ」「鉛筆 立て」「花びん入れ」「調味料入れ」など、様々な意見が出て きます。又、地元産材である吉野産のヒノキを使用したり、生 徒が作業しやすいように工夫(※2)したりすることで、生徒 の木材や木材加工に対する関心も更に高まります。実際に製作 した生徒たちからは、「木の香りが良かった」「木目がきれい で、さわり心地が良かった」「加工しやすかった」「楽しかっ た」といった感想が多く聞かれます。 技術分野の授業では、製作活動を通して、材料と加工に関す る基礎的・基本的な知識及び技術を習得し、活用できるように することが目標の一つとなっています。挽き曲げ法という伝統 的な加工技術の学習は、様々な製作品のアイデアを生徒たちか ら引き出し、ものづくりに対する関心や意欲を高めてくれる魅 力的なものです。
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【 高校入試インフォメーション 】第11回 目次に戻る | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
平成23年度奈良県公立高等学校入学者一般選抜等実施状況は こちらからご覧いただけます |
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奈良県ディア・ティーチャー・プログラム第3期 「リクルーターとして学んだこと」 教職員課 奈良県ディア・ティーチャー・プログラム第3期も、前半の 第1回~第6回が無事終了しました。昨年9月の開講当初は緊 張していた受講生たちですが、ディスカッションや模擬授業を 重ねるにつれて、次第に打ちとけあい、班ごとにまとまりが生 まれてきました。 34名のリクルーターも、受講生たちを支援する中でさまざま な気づきが生まれ、教員としてさらに力を付けているようです。 リクルーターの牛谷 明弘先生が、今までの6回を振り返り、 リクルーターとして学んだことについて報告します。 リクルーター 牛谷 明弘(大淀養護学校教諭) 奈良県ディア・ティチャー・プログラムも、第3期生を迎え てから半年が経ちました。受講生の眼差しは真っ直ぐで、リク ルーターの私も初心に戻り、毎回のワークショップに参加して います。私が所属する班は、特別支援学校の教員を目指す学生 たちの班です。昨年までは希望者が少人数だったため他校種と の共同班でしたが、今年は希望人数が増え、初めて一つの班と なりました。 初回を振り返ると、学生だけでなくリクルーターも緊張した 表情でワークショップに参加したことを思い出します。お互い に少しよそよそしい(?)関係でした。それが今では、同じ夢 を持つ仲間としてすっかり打ち解けています。 ワークショップでは、アドバイザーの先生方から、目の前の 子どもを観る力や授業を創る視点、教育観など直接指導してい ただいています。学生のみならず、リクルーターとして参加し ている私も勉強になります。 模擬授業ではロールプレイの手法を取り入れており、今年か ら実際に学校の教室を借りて行われています。学習指導要領等 をよく研究して作り上げた学生たちの指導案はなかなかの力作 です。短い授業時間ですが、授業の「ねらい」がしっかり伝わ ってきました。特別支援学校ならではの教材の工夫も、私自身 の日々の授業について、「授業とは何か」を改めて考えさせら れる機会となりました。 教職の経験値としては、学生より1~2年先輩という私です が、リクルーターという立場で学生と接する中で、教師として 大切にしなければならないこと、社会人として大切にしなけれ ばならないこと等を学ばせてもらっているように感じます。こ のリクルーターという立場を通して、普段の学校という職場だ けでは経験できないことをさせてもらっており、この経験が普 段の仕事に一つでも還元できればと感じています。 残り少なくなってきたワークショップですが、学生と共に学 び合う姿勢で参加していきたいと思います。 |
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【 おいしさ発見!ふるさと奈良レシピ 】-その20- | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
子どもたちが郷土を理解し食文化を伝承していくための資料 「奈良県の郷土料理集」(県教育委員会作成)の中から、料理 レシピをピックアップしてお届けしています。
「三輪そうめん」は奈良の特産物。夏の冷やしそうめんもお いしいですが、すまし仕立てや味噌仕立てのあたたかいにゅう めんも格別です。 |
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(1)メールマガジン「E-夢 はっしん!」の読者アンケー ト調査ご協力のお願い 企画管理室 奈良県教育委員会メールマガジン「E-夢 はっしん!」を ご愛読いただき、ありがとうございます。読者の皆さんのご意 見を踏まえて「E-夢 はっしん!」を一層魅力あるものにす るため、読者アンケート調査を実施します。ご協力よろしくお 願いします。 今年度は、昨年度の調査結果を参考に、メルマガ上で画像や イラスト等をお楽しみいただけるようHTML形式へ配信形式を変 更しました。 これからも、よりよいメールマガジンづくりのために、努力 してまいります。 (※ご回答いただいた内容は調査目的以外に使用することはあ りません。) ‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∵ お手数ですが、次のリンク先からご回答ください。よろしく お願いします。 □■ ご回答はこちら ■□ (アンケート調査実施期間:3月15日~3月22日) ‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∵ なお、質問項目は以下のとおりです。 1 「E-夢 はっしん!」は、どちらに届いていますか。 (複数回答可) 2 「E-夢 はっしん!」の購読を開始されてからどのくらい になりますか。 3 「E-夢 はっしん!」はどのように読まれていますか。 4 「E-夢 はっしん!」で、奈良県教育委員会の取組がわか りますか。 5 「E-夢 はっしん!」の中で、特に役に立っているまたは 興味のあるコーナーはどれですか。(複数回答可) 6 「E-夢 はっしん!」は、平成22年10月1日号から画像や イラストを表示できるHTML形式で配信しています。紙面デザ インはいかがですか。 7 「E-夢 はっしん!」の配信回数についてどう思われます か。 8 「E-夢 はっしん!」の一回に配信している情報の分量に ついてどう思われますか。 9 「E-夢 はっしん!」について、お気づきの点や掲載を希 望される内容などがあればご記入ください。 (2)「なら教育リポート ~まなびだより~」今後の放送予定 県立教育研究所 奈良テレビ放送「ゆうドキッ!」(17:45~18:30)の中で、 18:20~18:25頃放送します。 ○3月16日 「奈良県の教育について」 ~山本吉延理事に聞く~ ■過去の放送分は次の Webページからご覧いただけます。
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