「E-夢 はっしん!」
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奈良県教育委員会メールマガジン
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E-夢 はっしん!
平成24年6月1日(金)
≪ 第 204 号 ≫
  
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発行:奈良県教育委員会事務局企画管理室
-◆-◇◆◇- 目 次 -◇◆◇-◆-

【 巻頭言 】
  地域の教育力に想う
             県教育委員会事務局 教育次長 松田 登志雄

   毎朝の通学路で、保護者に交じって高齢者の方々が子ども達の安全を見
  守っている。彼らが「お早う」と挨拶したり、声をかけると、子ども達も
  大きな声で挨拶を返してくる。気持ちの和む朝の一コマである。
   地域の教育力の低下が言われて久しい。地域の教育力というと、人それ
  ぞれ育った環境は違うのでイメージも異なるだろう。私の場合は昭和30年
  代の生活を描いた映画「ALWAYS 三丁目の夕日」の情景が思い浮かぶ。
                          ...(本文を読む)

【 教育委員会の動き 】
 [1]「奈良県先生応援サイト」を更新しました
                            企画管理室
 [2]夏休み大和っ子スポーツウイークの開催について
                            保健体育課

【 今、学校では・・・ 】
 [1]古代人の知恵に挑戦する『氷室再現プロジェクト』

                
御所市立葛小学校 校長 丸山 恒央

  
 本校では、5年生の『しぜんの学習』で、古代の冷凍庫と言われる「氷
  室(ひむろ)」を再現しようと、大寒に 700kgの氷塊を氷室に封印し、立
  夏に氷室を開封する『氷室再現プロジェクト』に取り組んでいます。
                            ...(本文を読む)
 
 [2]「登録有形文化財に選ばれて」
                 県立畝傍高等学校 校長 森田 真康

   このたび本校北館・南館・渡廊下及び倉庫が国の登録有形文化財(建造
  物)に選定され、文化審議会により、文部科学大臣に答申されました。対
  象となった校舎は鉄筋コンクリート造り3階建ての北館と南館を渡廊下で
  つないでおり、...(本文を読む)

【奈良県の先生になろう!】
 [1]奈良県ディア・ティーチャー・プログラム初!合宿研修!
                             教職員課

   奈良県ディア・ティーチャー・プログラムは、平成24年5月12日(土)~
  13日(日)に、初めての合宿研修を国立曽爾青少年自然の家で行いました。
  リクルーターの池見繁先生が報告します。

 [2]奈良県ディア・ティーチャー・プログラム第5期の募集について
                             教職員課

  「奈良県ディア・ティーチャー・プログラム」(DTP)の第5期受講生
  の募集を開始しました。

【 おいしさ発見!ふるさと奈良レシピ 】-その35-
  ★今号のレシピは 「朴の葉寿司」 

【 お知らせ 】
 「なら教育リポート ~まなびだより~」今後の放送予定
                           県立教育研究所

【 報道発表資料 】
【 編集後記 】



 
【 巻頭言 】 目次に戻る

  地域の教育力に想う

             県教育委員会事務局 教育次長 松田 登志雄

 毎朝の通学路で、保護者に交じって高齢者の方々が子ども達の安全を見守っている。彼らが「お早う」と挨拶したり、声をかけると、子ども達も大きな声で挨拶を返してくる。気持ちの和む朝の一コマである。
 地域の教育力の低下が言われて久しい。地域の教育力というと、人それぞれ育った環境は違うのでイメージも異なるだろう。私の場合は昭和30年代の生活を描いた映画「ALWAYS 三丁目の夕日」の情景が思い浮かぶ。
 子ども達は隣近所の家を我が家のごとく行き来し、時にはよその家でご飯をよばれることもあれば、テレビのある家に集まったりと、共通の時間を過ごした。家で仕事をしている親も多く、子ども達は、親達が仕事に励む姿を間近に見ていた。親は自分の子どもであろうとなかろうと、間違ったことや危ないことをすれば容赦なく叱りもした。隣近所の家の敷居は限りなく低く、子ども達に対しては近親者にも似た感情が共有されていたのだと思う。
 その後、高度経済成長を背景とした都市化により、サラリーマン化や核家族化等が進み、プライバシーが重んじられ、社交意識が減退し、その結果、従来型の地域の教育力が低下する。
 今の時代、かつてのような近親的な人間関係を基礎とした濃密な地域コミュニティーはもはや望むべくもない。それでは、何を基礎として新しい地域コミュニティーは形成されるのであろうか。地域で子どもを育てるという社会連帯意識のようなものであろうか。未だ確固としたものは見い出せていないように思う。
 しかし、少なくとも言えることは、子ども達の通学を見守る高齢者の方々のような温かい気持ちの広がりと共感がなにより大切なのだと思う。
【 教育委員会の動き 】 目次に戻る

 [1]「奈良県先生応援サイト」の内容を更新しました
      
                             企画管理室

 先生方の日々の教育活動に役立つ情報を共有するための Webサイト「奈良県先生応援サイト」を3月26日(月)より公開しています。下記の内容を追加いたしましたので、ご活用ください。

  ○「資料・データ」のページ
   はじめの一歩 ~新規採用教員のための常識ノート~ 

  ○「教育に関するQ&A」のページ
   ・家庭・地域との連携のQ&Aメニュー
    「H24地域教育力推進のためのモデル校プロジェクト」
   ・体力向上のQ&Aメニュー
    「奈良県児童生徒の体力テスト等調査」

 ※「教育に関するQ&A」のページは、教職員専用のページとなっています。
  一般の方は下記からご覧ください。
  「H24地域教育力推進のためのモデル校プロジェクト」
  「奈良県児童生徒の体力テスト等調査」

 「奈良県先生応援サイト」は下記のアドレスからご覧いただくことができます。
    http://www.nps.ed.jp/ouen/

      * お問い合わせ先
        企画管理室企画法令係  TEL 0742-27-9830
                    FAX 0742-27-2985



 [2]夏休み大和っ子スポーツウイークの開催について

                            保健体育課

 運動する子とそうでない子の二極化が進む中、運動習慣をもたない子どもに多くの運動が経験できる機会として、夏休みに保護者とともに参加できるスポーツ教室等を開催し、体力の向上はもちろん、親子のコミュニケーションを図ることを目的に開催します。
 また、小学生にスポーツの楽しさを体感させることで、中学校での運動部加入を促進し、運動部活動の活性化を目指します。

  1 主  催  奈良県体力向上推進連絡会 奈良県教育委員会

  2 期  間  平成24年7月27日(金)~8月12日(日)

  3 場  所   県立橿原公苑陸上競技場、県立橿原公苑第一体育館、
          県立添上高等学校他

  4 参加対象  県内全ての小学生およびその保護者

  5 種  目 
   (1)小学生水泳教室 2日間
      7月27日(金)、28日(土) 県立添上高等学校室内プール
   (2)ソフトバレーボール教室
      8月3日(金) 県立橿原公苑第一体育館
   (3)体操教室(スポーツ教室)
      8月4日(土) 県立橿原公苑第一体育館
   (4)陸上教室
      8月12日(日) 県立橿原公苑陸上競技場
   (5)小学生陸上競技記録会
      南部 7月30日(月) 県立橿原公苑陸上競技場
      北部 7月31日(火) 県立橿原公苑陸上競技場
   (6)学童水泳記録会
      8月8日(水) 天理プール

  6 参加申込み
   申込時期や方法など詳しいことは、6月中旬に県教育委員会
   保健体育課体力向上推進係の Webページ等でお知らせする予定です。
     http://www.pref.nara.jp/dd_aspx_menuid-20038.htm

今、学校では・・・ 目次に戻る

 [1]古代人の知恵に挑戦する『氷室再現プロジェクト』

                 御所市立葛小学校 校長 丸山 恒央

 本校では、5年生の『しぜんの学習』で、古代の冷凍庫と言われる「氷室(ひむろ)」を再現しようと、大寒に 700kgの氷塊を氷室に封印し、立夏に氷室を開封する『氷室再現プロジェクト』に取り組んでいます。
 8年前、初めて取り組んだ子ども(初代)が「自然というのは、人間の力ではコントロールできなくて、古代人の知恵に迫るには、まだまだ代(時間)がかかります。」と感想を残しました。私たちは、このコメントを合い言葉とし、『氷室再現プロジェクト』のねらいとして大事にしてきました。
 地域住民の協力のもと、その当時とは、氷室の建屋も封印する氷の量や保存する期間も大きく変わり、氷を保存するのに適した条件は整ってきました。しかし、単に氷を保存することを目的にするのではなく、試行錯誤の過程で古代人がどのように自然と向き合い、自然に学び、自然と共に生きてきたのかを学ぶという、私たちの姿勢には変わりありません。このことは、5年生になった4月から氷を解けにくくするための知恵を絞り始める子どもたちの着眼点が毎年異なり、施す工夫も実に多様なことに現れています。
 このような積み重ねから、第6代(現中学2年生)が、初めて13.7kgの氷を残すことに成功し、第7代が24.3kgと続き、例年になく低温が続いた中で周囲の期待が高まった今年は5月7日に開封し、 174.3kgと夢のような残氷を記録することができました。
 現5年生は、大きなプレッシャーを感じながらも、超えるべき高いハードルを前に、かえって意欲を高め、さらに知恵を絞り始めています。さて、第9代は、どのようにして古代人の知恵に迫るのでしょう。2013年1月21日に氷室を封印し、5月6日に開封する予定です。
 乞うご期待。 



 
 [2]「登録有形文化財に選ばれて」

                 県立畝傍高等学校 校長 森田 真康

 このたび本校北館・南館・渡廊下及び倉庫が国の登録有形文化財(建造物)に選定され、文化審議会により、文部科学大臣に答申されました。対象となった校舎は鉄筋コンクリート造り3階建ての北館と南館を渡廊下でつないでおり、南館の北面西寄りに倉庫が建っています。設計は奈良県技師の寺師通尚(てらしみちひと)氏と同技手の岩崎平太郎氏が担当し、昭和8(1933)年に建てられました。北館の正面中央に宝形造(ほうぎょうづくり)本瓦葺の塔屋を建て相輪をあげていて、近代的な建物の要所に和風の意匠を取り入れているのが外観の大きな特徴です。これは、設計者の岩崎平太郎氏が古社寺修復の経験を有することから、和洋折衷様式として設計したとみられ、古都奈良にふさわしい意匠となっています。
 選定後、各世代の卒業生からお祝いの言葉をいただきました。「ぜひ写真を撮らせて欲しい」という問い合わせも増えてきています。生徒たちも伝統ある校舎で学んでいることを再認識したようです。先日、校舎の床面を維持するために年2度行っている油引きを実施した時も、いつもより心を込めて作業している様子がうかがえました。
 学校では、正式に登録が決まってから地域や卒業生のみなさんを対象に見学会を計画しています。今回のことを通して、生徒たちが伝統を大切にする心を育むとともに、地域や卒業生の方々の思いも知って、日々の活動に励んでくれればと願っています。

  県立畝傍高等学校 校舎  廊  下

       県立畝傍高等学校 ホームページ

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 [1]奈良県ディア・ティーチャー・プログラム初!合宿研修!

                              教職員課

 奈良県ディア・ティーチャー・プログラムは、平成24年5月12日(土)~13日(日)に、初めての合宿研修を国立曽爾青少年自然の家で行いました。

             リクルーター 奈良市立都跡小学校 池見 繁

 合宿研修では、野外活動などの校外での活動時に、どのように児童生徒を引率するのかを学ぶということがメインテーマでした。そのため、オフィスからは、大まかな活動内容とタイムスケジュールが決められただけで、その枠の中で何をするかはすべて受講生が班ごとで考えます。例えば、入所式やアイスブレイキング、夕べの集いにキャンプファイヤー、森林環境教育プログラム、さらに入浴や食事の管理まですべて受講生が考えて行いました。
 自分たちで合宿研修を作り上げていく中で、受講生たちは野外活動がいかに緻密な計画のもとに行われているかを感じたのではないでしょうか。以下は受講生の感想です。 
  • 引率者として子どもを安全に家に帰すことは当たり前です。その当たり前のことを行うためには、教員が『一人一人の役割を把握』し、自分は今何をしなければならないのかを考えて行動することが大切だと感じました。また、教員には、時に場を盛り上げるための「演技力」が求められてくると思いました。
  • 指導者として車道における事故以外にも、虫刺されや怪我、迷子、急な雨など起こりうる事象についてあらかじめ予想をし、それに対する対応を考えておく必要があると感じました。
  • 私たちは、事前に下見にいきましたが、そこで「子どもたちに何を学ばせたいのか」を明確にしておく必要があると感じました。ただ施設を見に行くだけでの下見では、不十分なことを感じました。
  • 他の班や班内での情報の共有、報告・連絡・相談(報連相)の徹底が活動を円滑に進めていくうえで非常に大切になると感じました。
 このように受講生たちは普段と違ったプログラムの中で、自分たちの活動を振り返り、学びを深めたようです。また、受講生の感想からは、自分たち以外の班の活動から、その良さを学び、自分が学校現場に出たときに生かしていこうという姿勢を見て取ることができました。私自身が学生時代には経験することができなかったこの画期的な合宿研修は、きっと受講生が教員となったときに、大いに役立つと確信しています。

      * お問い合わせ先
        教職員課人事企画係   TEL 0742-27-9844
                    FAX 0742-24-7256




 [2]奈良県ディア・ティーチャー・プログラム第5期の募集について

                               教職員課

 「奈良県ディア・ティーチャー・プログラム」(DTP)の第5期受講生の募集を開始しました。

 対象は、奈良県の国公私立学校の教員を志望する大学3回生又は大学院1年生です。また、大学2回生もプログラムの一部に参加することができます。

  1 申込期間 
    平成24年5月17日(木)~ 平成24年6月22日(金)
  2 開講期間 
    平成24年9月8日(土)~ 平成24年7月6日(土)

  ○願書等は、奈良県教育委員会事務局教職員課のホームページから、
   ダウンロードできます。

   教職員課ホームページアドレス
   http://www.pref.nara.jp/dd_aspx_menuid-1695.htm

  ○奈良県ディア・ティーチャー・プログラムのブログで、ワークショップの
   様子をご覧ください。

    DTPブログアドレス
    http://blogs.yahoo.co.jp/dearteacher1234
 
  奈良県の教員を志す皆さん、ぜひふるってご応募ください。

      * お問い合わせ先
        教職員課人事企画係   TEL 0742-27-9844
                    FAX 0742-24-7256

おいしさ発見!ふるさと奈良レシピ -その35-

 子どもたちが郷土を理解し食文化を伝承していくための資料「奈良県の郷土料理集」(県教育委員会作成)の中から、料理レシピをピックアップしてお届けしています。

★今号のレシピは

   「朴の葉寿司」


   (右の画像をクリック!→)
〔ちょっと一言〕
 初夏、木々はぐんぐん若葉を広げます。
 その中でも、朴の木の葉はとても大きく、ものを包むのには便利で、昔の人は暮らしに役立ててきました。
 吉野地域では携帯に便利なように、山仕事の昼食として、鯖の押し寿司を大きな朴の葉に包んでいました。
 今では、お祭りの時のごちそうとして食べられています。

お知らせ 】 目次に戻る



  「なら教育リポート ~まなびだより~」今後の放送予定

                            県立教育研究所

   奈良テレビ放送「ゆうドキッ!」(18:00~19:00)の中で、
  18:45~18:50頃に放送します。

  ○6月13日(水)教育セミナー2012 「! わかった できた おもしろい」
             ~県立教育研究所~

  ○6月20日(水)運動能力向上と幼小連携
             ~幼稚園の取組~


  ■過去の放送分はこちらの Webページでご覧いただけます。

      * お問い合わせ先
        県立教育研究所 教科教育部 調査情報係  
        TEL 0744-33-8907  FAX 0744-33-8909

 
報道発表資料 4月26日~5月28日◇ 目次に戻る

 
編集後記  目次に戻る    



 今月号の「巻頭言」は、松田教育次長の「地域の教育力」についてです。今の子どもたちにとって、地域とはどういった存在なのでしょう。大人だけではなく子どもの視点で見直すことも必要なのかもしれません。
 「今、学校では・・・・」のコーナーでは、古代人の氷室に挑戦している御所市立葛小学校、歴史を感じさせる校舎がすばらしい県立畝傍高等学校の、2校をご紹介させていただきました。継続することや、大切にすることを通して、児童生徒は様々なことを学んでいくのではないでしょうか。
 さて、季節はいつの間にか初夏の気配を漂わせています。季節の歩みに負けないように、少しずつでも、よりよいメールマガジンにしていきたいと思っています。今後も、本メールマガジンをよろしくお願いします。また、本メールマガジンで取り上げて欲しい記事や、紹介して欲しい学校の取組等がありましたら、ご連絡ください。


 

いきいき学校掲示板!の入賞作品は、こちら
橿原考古学研究所附属博物館のWebページは、
こちら

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または「奈良県先生応援」で検索してください。



 

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