「E-夢 はっしん!」
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奈良県教育委員会メールマガジン
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E-夢 はっしん!
平成24年10月1日(月)
≪ 第 208 号 ≫
  
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発行:奈良県教育委員会事務局企画管理室
-◆-◇◆◇- 目 次 -◇◆◇-◆-

【 巻頭言 】
  楽しい授業のためには
                      学校教育課長  安井 孝至
 詩人の谷川俊太郎さんは、自ら子どもたちに授業をする本の中で、次のように語っています。「何かを学んだり習ったりすることは、本来、楽しいことのはずです。でも、ぼくに学校での授業が楽しかったという記憶はありません。」       ...(つづきを読む)

【 教育委員会の動き 】
 〔1〕平成25年度奈良県・奈良市・大和高田市公立学校教員採用候補者
   選考第2次試験 結果発表

                              教職員課

 9月21日(金)午前11時、奈良県庁正面掲示場にて、第2次試験合格者の受験番号を発表しました。

 〔2〕「十津川古道整備」に関するボランティア活動について
                           生徒指導支援室
 9月15日(土)、県高等学校生徒会連絡会の活動の一環として「十津川古道整備」ボランティア活動を実施しました。この活動は、昨年9月に発生した紀伊半島大水害の被災地である十津川村において、県内の高校生が、復興・産業振興に資するボランティア活動を行うことを通して、社会の一員であるということの自覚を深め、豊かな人間性を養うことを目的としたものです。

【 今、学校では・・・ 】
 〔1〕夏の汚れすっきりと、心の中もさわやかに!
   「吉野川クリーン作戦」

                   県立吉野高等学校長 山本 雅章
 本校は、浄瑠璃や歌舞伎で有名な妹背山と、その間を流れる吉野川に隣接して立地しており、本年で学校創立 110年を迎える歴史と伝統ある専門高校です。毎年、夏のレジャーシーズンには涼を求め、また、川遊びやバーベキューを目的に、県内はもとより大阪や遠くは神戸方面から多くの観光客が訪れます。2学期が始まる頃、本校下の吉野川河川敷には観光客が残していった大量のゴミが散乱した状況となります。

 〔2〕奈良市立富雄中学校の生徒が考案した
        『富より団子』を企業が商品化し発売!!

                 奈良市立富雄中学校長 瀬古口 浩之
 富雄中学校では、昨年度、文部科学省「社会教育による地域の教育力強化プロジェクト」における、学区ブランド産品開発プログラムの一環として、奈良県月ヶ瀬産の古代米を使用した「富雄のお菓子作りプロジェクト」に取り組みました。
 そして、その試作品が完成し3月4日に奈良市餅飯殿センター街でアンケート調査と試験販売を行いました。


【 奈良県の先生なろう! 】
  奈良県ディア・ティーチャー・プログラム 第5期 開講式
                              教職員課
 奈良県ディア・ティーチャー・プログラム第5期の開講式が、平成24年9月8日(土)に県立教育研究所で行われました。
 第5期では、奈良県の教員を志す 145名の受講生、そして10名のハロー・ティーチャー・プログラムの受講生を迎え、新たなスタートを切りました。

【 おいしさ発見!ふるさと奈良レシピ 】-その39-
  ★今号のレシピは 「ずいきの煮物」 

【 お知らせ 】
  「なら教育リポート ~まなびだより~」今後の放送予定
                            県立教育研究所


【 報道発表資料 】

【 編集後記 】




 
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  楽しい授業のためには

                      学校教育課長  安井 孝至

 詩人の谷川俊太郎さんは、自ら子どもたちに授業をする本の中で、次のように語っています。「何かを学んだり習ったりすることは、本来、楽しいことのはずです。でも、ぼくに学校での授業が楽しかったという記憶はありません。」
 20数年間も教壇に立ってきた私にしても、生徒が生涯忘れられないような楽しい授業を果たして何回できたかというと心許ない限りです。ですが、その中でも自分なりにうまくいったと思える授業を基に、「楽しい授業」について少し考えてみたいと思います。
 まずは教材研究の在り方です。教材研究には「自分のため」と「子どものため」の2つがあります。前者は教材についての学問的な研究で、このとき教師自身にとって、調べ研究することが面白く楽しいものであることが必要です。授業を面白く興味あるものにするには、そのような過程から生まれる授業の濃さ深さが大切ですから、たとえば小学校の場合でも、子ども向きに教育的配慮で…といった口実で知的レベルを下げることは、子どもたちに失礼でさえあります。「教えたいこと」「語りたいこと」をどう理解させるか考えるのは、後者の教材研究です。どのような目標を設定し、どのような教材を取り上げるか、説明とその構成を考え、どのように発問し、追求させれば「教えたいこと」が伝わるのか工夫するのです。その技術が拙劣なら、授業は教師の一人芝居となってしまいます。
そして、実際の授業は、これらの教材研究を踏まえ、子どもの発言や反応に臨機応変に合わせて内容を調整しながら、子どもと教師が「与える」「受け取る」だけの関係でなく「共に考える」関係でも展開されることが大切です。つまり、教師自身が、事前に教材研究したことを授業の中で子どもたちと共に再び探究することで、その面白さが子どもたちにも伝わり、そこに楽しい場が生まれるのだと思います。

【 教育委員会の動き 】 目次に戻る

 〔1〕平成25年度奈良県・奈良市・大和高田市公立学校教員採用候補者
   選考第2次試験 結果発表

                              教職員課

 9月21日(金)午前11時、奈良県庁正面掲示場にて、第2次試験合格者の受験番号を発表しました。
 合格された皆さん、おめでとうございます。結果通知にも案内していますとおり、期日までに所定の手続きを終えられますようお願いします。
 残念ながら合格を逃された方、来年の奈良県教員採用試験にぜひ再チャレンジしてください。なお、奈良県公立学校の臨時的任用教員(講師)を募集していますので講師登録をしていただきますようお願いします。
         
 ○ 第2次試験の概要・詳細は、こちらの Webページからご覧いただけます。

      * お問い合わせ先
        教職員課人事企画係
        TEL 0742-27-9844  FAX 0742-24-7256


 〔2〕「十津川古道整備」に関するボランティア活動について

                           生徒指導支援室

 9月15日(土)、県高等学校生徒会連絡会の活動の一環として「十津川古道整備」ボランティア活動を実施しました。この活動は、昨年9月に発生した紀伊半島大水害の被災地である十津川村において、県内の高校生が、復興・産業振興に資するボランティア活動を行うことを通して、社会の一員であるということの自覚を深め、豊かな人間性を養うことを目的としたものです。地元十津川村では、各集落で道の整備作業を行う「道普請(みちぶしん)」の風習が残っているといわれ、今回の活動は、その精神を受け継いだものとなっています。
 当日は、県内11の高等学校及び特別支援学校から参加した生徒30名と、地元の県立十津川高等学校の生徒13名が、時折降り出す雨の中、十津川村にある玉置山周辺の古道の整備を行いました。作業内容としては、落ち葉や小枝が積み重なっている古道を竹箒で掃く作業や、古道をふさぐ倒木を片付ける作業を行いました。
 参加した生徒は、「土砂崩れの跡や落ちた橋などを見て、被害の大きさに驚いた」と災害の規模の大きさを改めて実感し、あわせて、活動の中で「いろいろな人とふれあえてとても楽しかった」「十津川の力になれたのが嬉しかった」など、人や地域とのつながりを体感できた様子でした。また、「今回見てきた現状を、学校や地域で伝え、活動を広めていくことが必要だ」との声も聞かれ、参加した生徒が、この活動をきっかけに、幅広い活動に取り組んでくれることを期待します。


 ○ 活動の詳細は、こちらの Webページからご覧いただけます。

      * お問い合わせ先
        生徒指導支援室生徒指導第一係
        TEL 0742-27-5435  FAX 0742-27-1021

【 今、学校では・・・ 】 目次に戻る

 〔1〕夏の汚れすっきりと、心の中もさわやかに!
        「吉野川クリーン作戦」


                   県立吉野高等学校長 山本 雅章

 本校は、浄瑠璃や歌舞伎で有名な妹背山と、その間を流れる吉野川に隣接して立地しており、本年で学校創立 110年を迎える歴史と伝統ある専門高校です。毎年、夏のレジャーシーズンには涼を求め、また、川遊びやバーベキューを目的に、県内はもとより大阪や遠くは神戸方面から多くの観光客が訪れます。2学期が始まる頃、本校下の吉野川河川敷には観光客が残していった大量のゴミが散乱した状況となります。
 「吉野川クリーン作戦」は、昭和63年、当時の生徒会が全校生徒と教職員が協力して、吉野川河川敷と学校周辺の清掃奉仕活動を行うことにより、(1)「クラス・学校づくりを進める」(2)「地域への感謝の意を表す」(3)「よりよい環境づくりを目指す」、以上3つのことをねらいとしてスタートし、本年で25年目となる恒例の学校行事です。
 当時から、第2学期の始業式の翌日に実施するこの作戦は、それぞれクラスごとに清掃範囲を割り当て、上流は楢井発電所から下流は近鉄吉野線の鉄橋下までの約4kmに及ぶ広範囲となっています。作業開始前には体育館で「開会式」を行い、この学校行事がもっている意義やねらいを生徒に伝え、自らが進んで活動する体制づくりを行うとともに、良き伝統を先輩から後輩に引き継ぐことの大切さを伝えています。
 ジャージに着替えた生徒たちは、火ばさみとゴミ袋を持ってそれぞれの清掃分担区域へ。河原にはバーベキューで使用した金網や燃え残りの炭、空き缶・空き瓶、食材の残りやビニール袋等様々なゴミが散乱しており、中には赤ちゃん用の紙おむつまで捨ててあるようなひどい状況もあります。「燃えるゴミ」「資源ゴミ」「燃えないゴミ」に分けて回収されたゴミの袋は、ざっと 300袋を超え、収集場所はまさにゴミの山になっていました。
 「きれいな吉野川に戻って、心の中もさわやかになった。」という生徒の声に励まされ、また、今年も吉野高校の第2学期がいつものようにスタートしました。


   吉野高校のホームページはこちらから




 〔2〕奈良市立富雄中学校の生徒が考案した
         『富より団子』を企業が商品化し発売!!


                 奈良市立富雄中学校長 瀬古口 浩之

 富雄中学校では、昨年度、文部科学省「社会教育による地域の教育力強化プロジェクト」における、学区ブランド産品開発プログラムの一環として、奈良県月ヶ瀬産の古代米を使用した「富雄のお菓子作りプロジェクト」に取り組みました。そして、その試作品が完成し3月4日に奈良市餅飯殿センター街でアンケート調査と試験販売を行いました。
 これを受け、近鉄リテールサービスが、試作品の商品化を進め、6月1日より『富より団子』を北京料理 奈良百楽、四川料理 銀座四川 学園前駅ビル店、ファミリーマート近鉄学園前駅店で販売しています。『富より団子』は、モチモチしたごま団子が、古代米のほどよい硬さによって独特の食感を生み、美味しくいただけます。富雄中学校生の想いが詰まった『富より団子』を、ぜひご賞味ください。
 富雄中学校は、平成23年度には、優れた『地域による学校支援活動』推進にかかる文部科学大臣表彰を受賞しました。部活動・学習・環境整備・委員会活動等、学校の様々な分野において地域の方々に支援していただいています。その一方、生徒会やボランティアクラブ(平成24年度より発足、「富より団子」の活動が母体)が中心となって地域貢献を行っています。そして、その架け橋としてたくさんの地域コーディネータさんが連日学校に来られて活動されています。学校と地域の連携が無理なく理想的な形で進んでいること、それが富雄中学校の現在を形作っているのだと思います。

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  奈良県ディア・ティーチャー・プログラム 第5期 開講式

                              教職員課

 奈良県ディア・ティーチャー・プログラム第5期の開講式が、平成24年9月8日(土)に県立教育研究所で行われました。
 第5期では、奈良県の教員を志す 145名の受講生、そして10名のハロー・ティーチャー・プログラムの受講生を迎え、新たなスタートを切りました。

 リクルーターの奈良市立あやめ池小学校 山田 沙季先生が、その様子を報告します。

 開講式の後、奈良県の子どもたちの課題や奈良県の教員に求められる資質・能力についての基調提起がありました。奈良県教育委員会から発行されているリーフレット「平成24年度まなびの支援」を基に、奈良県の子どもたちの課題を知り、その課題を克服するために様々な取組が行われていることを学びました。
 班別ワークショップでは、「○○な先生を目指して」というテーマで1分間スピーチを行いました。「笑顔いっぱいの先生」「信頼される先生」「子どもの気持ちに寄り添える先生」など、受講生はそれぞれの理想の教師像をスピーチしました。
 次に、「『教師に求められる力』を付けるためにどのようなことに取り組んでいけばよいか」について、グループディスカッションを行いました。班の仲間の意見に真剣に耳を傾け、一生懸命に考える受講生の姿が大変印象的でした。
 以下は受講生の感想です。
  •  第1回目のワークショップを受講して、教師になりたい気持ちがさらに高まりました。仲間とともに高め合いながら一生懸命取り組んでいきたいと思います。
  •  同じ夢をもつ同志と出会えたことが、一番の収穫でした。有意義なプログラムになるように、これからは仲間と切磋琢磨し、励まし合いながら、自分を見つめ直していきたいと思います。
  •  初日ということで、緊張の場面の連続でした。班別ワークショップでは、緊張感を保ちつつも積極的に自身の意見を述べることができました。これから共に学んでいく受講生の方々とも意見交換をする中で、志は同じでも様々な夢の形に出会うことができ、とても良い時間を過ごすことができました。このプログラムを通してたくさんのことを学び吸収し、成長できるよう頑張っていきたいと思います。
 リクルーターの私も、このプログラムを通して、受講生やリクルーターの仲間と共に成長していきたいと思いました。互いに学び合い、高め合える関係を目指して、この後のプログラムに取り組んで行きたいと思います。そしてその中から得たものを、子どもたちの笑顔へとつなげていきたいと強く思っています。

    
   * お問い合わせ先
     教職員課人事企画係
     TEL 0742-27-9844
     FAX 0742-24-7256


おいしさ発見!ふるさと奈良レシピ -その39-

 子どもたちが郷土を理解し食文化を伝承していくための資料「奈良県の郷土料理集」(県教育委員会作成)の中から、料理レシピをピックアップしてお届けしています。

★今号のレシピは

  「ずいきの煮物」


   (右の画像をクリック!→)
〔ちょっと一言〕

 どこの畑でも見かける里芋の茎が「ずいき」です。皮をむいて、あくをぬけば、煮物や酢の物などを簡単に作ることができます。
 「ずいき」はあまり味がありませんが、スポンジのような野菜で、美味しい出汁をよく吸います。シャリシャリした食感が特徴なので、ぜひ、味わってみて下さい。

お知らせ 】 目次に戻る



 「なら教育リポート ~まなびだより~」今後の放送予定

                             県立教育研究所

  奈良テレビ放送「ゆうドキッ!」(18:00~19:00)の中で、
 18:45~18:50頃に放送します。

  ○10月3日(水)日本の伝統絵画にふれる
           県立美術館 館蔵品展   
  
  ○10月10日(水)高校生の社会参画  
           十津川古道整備 ボランティア活動
 
  ○10月24日(水)わくわく まなび フェスタ
           奈良県教育委員会

  ■過去の放送分はこちらの Webページでご覧いただけます。

      * お問い合わせ先
        県立教育研究所 教科教育部 調査情報係  
        TEL 0744-33-8907  FAX 0744-33-8909

 
報道発表資料 8月24日~9月21日◇ 目次に戻る
 
編集後記  目次に戻る    



 今年は遅いなと思っていましたが、ここ最近の朝晩の冷え込みに、慌てて彼岸花が咲き始めました。この花を見るといよいよ秋の訪れを感じます。
 さて、今月号の巻頭言は「楽しい授業のためには」と題して、教員の心構え、教材研究の大切さについてのお話です。教えることは学ぶこと、学ぶことは教えることなのかもしれませんね。
 県立吉野高等学校からは「吉野川クリーン作戦」の取組について、奈良市立富雄中学校からは「富より団子」の商品化についてのお話しを寄稿していただきました。地域での清掃活動や、地域と連携した取組に学ぶことはたくさんあるのではないでしょうか。
 季節は秋へ。スポーツと文化、そして食欲にと、大変忙しい(笑)季節の
到来です、体力と知力に充実した秋にしたいものです。
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