第  2 0  号 

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     ■■■■■■■      ≡奈良県教育委員会メールマガジン≡
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   ■■■■■■■▼       No.020 平成16年3月15日(月)
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        発行:奈良県教育委員会事務局 教育企画課
         http://www.pref.nara.jp/kyoiku/
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 ┏━┓ 【巻頭言】・・・・・県立教育研究所教育経営部長 福西 弘
 ┃目┃ 【教育委員会の動き】・・・・教育企画課
 ┗━┛ 【今、学校では・・・】・・・大和郡山市立筒井幼稚園
 ┏━┓               奈良県立高等養護学校
 ┃次┃ 【数字で見る奈良県の教育】
 ┗━┛ 【お知らせ】【新着情報】
 
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 【 巻 頭 言 】
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     発達段階に応じたキャリア教育の推進に向けて
               県立教育研究所教育経営部長 福西 弘

 かつて工業高校で担任していた生徒から、先日同窓会へ誘われた。すでに
30代後半となっている彼らは、実業家として励んでいる者、プロボクサーと
して活躍してきた者、卒業時点からパン屋さんを目指し、近々自分の店を持
つという者など、実に頼もしい限りであった。

 最近、30歳になっても定職に就かず(不況の中で就職しにくいという現状
もあるが)、自立できない若者が増えている。国では、児童生徒の発達段階
に応じた勤労観・職業観を育成する教育をキャリア教育と位置づけ、その推
進のための協力者会議で様々な検討を行ってきた。そこでは、子どもたちが
身につけた力を将来どう生かすかという視点で学校教育を展開すべきとし、
あらゆる学習の場でキャリア教育を推進することを提言している。

 ところで、こうした状況を生んだ責任は、いったいどこにあるのか。10年
余り前、多くの大人は楽して金を手に入れることだけを考え、汗を流して働
くことを忘れてマネーゲームに走った。そしてバブルがはじけ、その影響を
一身に受けているのが現在の若者だという側面もある。しかし、教育に携わ
る者としては、この現状に甘んじる訳にはいかない。

 教育研究所では、児童生徒の発達段階に応じたキャリア教育の在り方を探
るため、新たな教員研修を準備している。平成16年度から3年計画で実施す
る予定で、その間に、すべての小・中学校から研修に参加してもらいたいと
考えている。時代のつけは決して学校だけで返せるものでもないが、子ども
たちの夢をはぐくみ、その実現のために何とかしたいと思っているすべての
先生方とともに、キャリア教育の在り方について考えていきたい。

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 【 教 育 委 員 会 の 動 き 】
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      平成16年度教育予算案・主要施策の概要について
                           教育企画課

 新年度における奈良県当初予算案は、現在開会中の2月定例県議会で審議
が行われているところですが、このコーナーでは教育委員会所管の予算案や
主要施策について、その概要を説明します。

 まず、予算案の規模ですが、奈良県一般会計予算案4986億2800万円中、教
育委員会が所管する予算案は1274億7900万円で、その割合は25.6%、前年度
の予算規模に比較すると1億7000万円の減となっています。

 主要施策として、まず、教育改革の推進が挙げられます。奈良県教育懇談
会を引き続き開催するとともに、障害児教育諸学校の学校規模と配置の適正
化を図るため障害児教育諸学校適正化推進事業を実施します。

 次に、県立高校再編計画の推進です。県立高校の一層の特色化・活性化を
図るため、再編統合支援事業や県立高校再編整備事業を進めていきます。

 学校教育の充実に向けた取り組みについては、子どもたちの個性を伸ばす
教育を推進するため、新しく小学校「早期英語教育」推進事業、小中一貫教
育推進事業、県立高校教育課程弾力化推進事業、インターンシップ推進事業
などに着手する予定です。

 次に、家庭や地域社会における教育については、高校生を対象とする、明
日の家庭教育事業を進めるほか、退職教職員との連携のもと、子どもたちや
保護者の相談等に応じられるよう、地域・家庭教育支援ボランティアシステ
ム構築事業に取り組みます。

 その他、生涯学習推進のための基盤となる新県立図書館(総合情報センタ
ー)整備事業を進め、総合型地域スポーツクラブ育成・支援事業などによる
スポーツ・レクリェーションの振興、人権教育の推進、文化財の保存と活用
に取り組んでいきたいと考えています。

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 【 今 、学 校 で は・・・・ 】
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┃幼稚園┃   心をはずませ、自分らしく輝く子どもをめざして
┗━━━┛                大和郡山市立筒井幼稚園

 幼児が園での生活のなかで、遊びに没頭し、様々な人と触れ合いながら、
考えたり工夫したり、相談したりする過程をとおして、心をはずませ、自分
らしく輝いてくれることを願って、日々の取組を行っています。

 園庭での花の観察や虫探しなど、自然とかかわる体験もその一つです。遊
びのなかで幼児たちは、たくさんの発見をします。そして、発見や感動を言
葉にしたり、絵にしたりして、心に止め、友達に伝えようと夢中です。

 また、絵本や物語をとおして、聞く力、感じる力、分かる力を伸ばし、思
ったことを話し合ったり、表現したりして、お話のイメージを膨らませ、想
像力を豊かに広げていけるように努めています。本年度は、絵本作家を招い
て、「絵本の読み聞かせ会」を行いました。保護者の皆さんにもその様子を
見ていただき、お話のおもしろさやリズムなど、読み手自身が楽しみながら、
心を込めて読み聞かせることの大切さを感じていただきました。

 年に数回行っている「親子ふれあいタイム」も幼児たちに人気の行事です。
今年度は、「カプラ(木の造形ブロック)で遊ぼう」や「年長児の親子でド
ッジボール大会」を開催しました。親子が一緒になって本気でかかわり、楽
しく遊ぶなかで、親子のつながりを深めてもらう機会となっています。

 *この記事に関連した写真は、次のページでご覧いただけます。
 http://www.pref.nara.jp/kyoikuk/mailmaga/photogallery/index.htm

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┃障害児教育諸学校┃  将来に向かって、1年生が校内実習!
┗━━━━━━━━┛       奈良県立高等養護学校
                       
 本校は、知的障害児の高等部のみの学校として、全国に先駆け28年前に設
立されました。校訓「みんなで力いっぱいがんばろう」を合い言葉に社会自
立をめざしています。

 3年生の現場実習も終わり進路先がほぼ決まってきたこの時期、2年生の
生徒たちから、「次は、自分たちが企業での現場実習にがんばらないと」と
いう頼もしい言葉を聞くようになりました。就労に対する不安をもちながら
も、厳しい現場実習に挑もうとする意気込みを感じます。

 1年生は2月16日から4日間、「職業生活への心構えをもつ」「製品作り
の難しさと厳しさを知り、達成感を味わう」「長時間働くことの厳しさを知
り、持続力、集中力を養う」の3つのねらいで校内実習に取り組みました。

 実習は、ネジを検品し、2000本を数えて箱詰する作業です。ある企業のご
協力で、体育館を事業所に見立てて、材料置き場から、作業場、検品場所、
製品置き場、そして、出荷までの流れが作られました。社長さんから仕事の
心構え等のお話を聞いた後、いよいよ実習のスタートです。実習には、終日
作業するための体力とネジ2000本数える集中力が求められます。慣れない作
業へのとまどいもありましたが、皆、自分の責任を果たしたいという思いか
ら、真剣な表情でした。力のいる作業も細かい作業も順番に経験し、立ち仕
事のつらさを乗り越えて、立派に作業を終えた子どもたちの顔は、達成感で
輝いていました。

 実習ノートの【感想】には、「箱に製品番号のスタンプを押すときに手が
ふるえました。一生懸命がんばりました。」「シールを貼りそれを中箱に詰
める作業をしたとき、本当に働いているように感じました。」と書かれてい
ました。この経験が一人一人の自信となって、今後に生かされることを願っ
ています。

 *高等養護学校のホームページこちらへ。
 http://www.nara.schoolnet.gr.jp/~wsp00017/
 *この記事に関連した写真は、次のページでご覧いただけます。
 http://www.pref.nara.jp/kyoikuk/mailmaga/photogallery/index.htm

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 【 数 字 で 見 る 奈 良 県 の 教 育 】 
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        教員の社会体験研修、3年間で586人

 民間企業や社会福祉施設等における実務的な体験研修を通して、視野の拡
大や指導力の充実など、教員の資質の向上を図るとともに、社会の変化に対
応した開かれた学校づくりを推進するため、教員の社会体験研修が行われて
います。本年度は長期・短期合わせて、169人の教員が研修しました。

           平成13年度 平成14年度 平成15年度
  長期社会体験研修    8人     8人    8人
  短期社会体験研修    208人    193人    161人

 教員の長期社会体験研修は、シャープ(株)、光洋精工(株)、松下電器産業
(株)、大和ハウス工業(株)のご協力を得て実施され、本年度も教頭を含む8
人の教員が約3か月間、製造、販売等の実務を体験しました。参加した教員
は、企業の経営方針や顧客の満足度を高める企業姿勢、人材養成や品質マネ
ジメント、環境対策等について幅広く研修しました。

 また、短期社会体験研修は、初任者研修、5年経験者研修等の一環として
行われており、本年度は、161人の教員が 63の事業所・施設等で2〜5日間
の研修を行いました。

 研修に参加した教員は、研修の成果を学校経営や授業、教員研修等で積極
的に活用し、他の教職員や保護者、地域等にも還元できるように努めていま
す。また、この事業を担当する県立教育研究所では、研修の目的をより確か
なものにするために、「教員の社会体験研修報告書」を作成するとともに、
研修参加者を講師にした研修講座などを行っています。

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 【 お 知 ら せ 】
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■多数のご来場を! 県立同和問題関係史料センター開所10周年記念展 ■
  「史料センター 十年の歩み展 −部落史研究の過去・現在・未来−」
 期間:〜3月31日(水)9:00〜17:00 (土・日・祝は休館)
 場所:県立同和問題関係史料センター(奈良市大安寺1-23-1)
 http://www.pref.nara.jp/jinkenk/sitryou/siryoucenter1.htm

■ 受講生募集! 県営プール平成16年度「水泳教室」 ■
  県営プール(奈良市三条大路1丁目691-1)では、平成16年度の「水泳
 教室」の受講生を募集しています。教室は、4歳児から中学生、18歳以上
 の成人を対象とした各コースに加え、成人対象には、水中フィットネスや
 多目的など、計6コースがあり、週当たりの回数に応じて、所定の受講料
 が必要です。現在、申込み受付中で、定員に達し次第、締め切ります。申
 込み、お問い合わせは奈良県営プール(TEL 0742-33-4065)まで。詳しく
 は次のページをご覧ください。 http://www.pref.nara.jp/hokent/pool-kyousitu.htm 

■ 実施校募集! 「中西進の万葉みらい塾」 ■
 奈良県立万葉文化館(高市郡明日香村飛鳥10)では、中西館長が小・中学
校に出向いて、子どもたちに万葉集を中心とした古代の心の豊かさを伝える
「中西進の万葉みらい塾」の実施校を募集しています。対象は全国の小・中
学校で、第1期(4月30日、5月26日、6月14日実施分)の申込み締切は3
月20日(土)です。詳しくは、次のホームページをご覧ください。 
 http://www.manyo.jp/miraijyuku/miraijyuku-top.html

■「大学等との連携による教職員のための公開講座」■
 本年度、県内7大学及び4短期大学で教職員のための公開講座を実施して
いただきました。計 815名の参加がありました。新年度も公開講座を依頼し
ています。詳しくは、4月1日以降、次のページに情報を掲載する予定です。
 http://www.kenkyu.tawaramoto.nara.jp/hp/

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 【 新 着 情 報 】
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◎奈良県教育委員会ホームページに次の情報を掲載しました。
 「世界遺産」のページ                文化財保存課
 http://www.pref.nara.jp/bunkaz/sekaiisan/index.htm
 「教育なら」第27号                  教育企画課
 http://www.pref.nara.jp/kyoikuk/kyoikunara/kyoikunara27/index.htm
 公立高校入学者募集関係情報              学校教育課
 http://www.pref.nara.jp/gakko/nyu_index.htm
 学校教育の指導方針                  学校教育課
 http://www.pref.nara.jp/gakko/shidouhoushin.pdf
 第15回奈良県教育懇談会 討議の概要          教育企画課
 http://www.pref.nara.jp/kyoikuk/kondankai/kondan15.htm
 「子ども読書活動推進」のページ            生涯学習課
 http://www.pref.nara.jp/syogaig/kodomo-top.htm

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【 県庁各課のメールマガジン 】  ◇ 読者登録をお願いします!◇
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広報広聴課「大仏さんのつぶより情報」http://www.pref.nara.jp/koho/nara-merumaga/
地域政策課「まほろば*地域づくり情報」http://www.pref.nara.jp/chiikis/mahoroba/
県民生活課「ボランティア情報誌 Vio」http://www.pref.nara.jp/kenmin/vioinfo.html
健康増進課「健康21ファンクラブ通信」http://www.sukoyakanet-nara.jp/mag/

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 【 編 集 後 記 】
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 読者の皆さん、こんにちは。うららかな日ざしに身も心も軽くなる春の訪
れ。東大寺二月堂のお水取りも終わり、桜の開花ももうすぐです。

 さて、今日15日は、公立高校の入学者一般選抜の日。今朝の電車のなかは、
緊張した面持ちの受検生でいっぱいでした。「がんばれ、受検生!」保護者
をはじめ、受検生を見守る皆さんの思いが一人一人に届いて、精一杯、力を
発揮できますように・・・。

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◎本県の教育に関するご提言、ご意見をお寄せください。
 http://www.pref.nara.jp/kyoikuk/message3.htm
 *お寄せいただいたご提言、ご意見は今後の教育行政の参考にさせていた
  だきます。
 *原則として、返信はいたしませんので、あらかじめご了承ください。
◎このメールマガジンは、「まぐまぐ」を利用して発行しています。
 http://www.mag2.com/ 「新着情報版」「ウィークリーまぐまぐ」の配信
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 対処については、こちらへ。 http://www.mag2.com/faq/mua.htm
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◎「E−夢 はっしん!」ウェブページは、こちらへ。
 http://www.pref.nara.jp/kyoikuk/mailmaga/eyumeweb/mailmagaweb1.htm 

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        発行:奈良県教育委員会事務局 教育企画課  
          〒630-8502 奈良市登大路町30番地
         TEL 0742-22-1101(代表) 内線 5353  
           0742-27-9830(直通)
           e-mail:kyoikuk@pref.nara.jp   
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