第  2 4  号 

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     ■■■■■■■      ≡奈良県教育委員会メールマガジン≡
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   ■■■■■■■▼       No.024 平成16年5月17日(月)
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        発行:奈良県教育委員会事務局 教育企画課
         http://www.pref.nara.jp/kyoiku/
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 ┏━┓ 【巻頭言】・・・県立教育研究所生活・進路相談部長 永井景子
 ┃目┃ 【教育委員会の動き】・・・・県立教育研究所
 ┗━┛ 【今、学校では・・・】・・・東吉野村立高見小学校
 ┏━┓               奈良市立田原中学校
 ┃次┃ 【数字で見る奈良県の教育】
 ┗━┛ 【お知らせ】【新着情報】
              
      
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 【 巻 頭 言 】
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        学校入門期の子どもたちに思う
           県立教育研究所生活・進路相談部長 永井 景子
 
 先日、新1年生を担任した友人と語り合っていたときのこと。入学式を終
えて教室に入ってきた子どもの第一声は、「先生、勉強しないの?」だった
という。その話を聞いて、もう十数年前になるが、新1年生を担任したとき、
私も同じような経験をしたことを思い出した。正装した保護者が後ろで見守
るなか、やや緊張している私に、大きな声で「はよ、勉強しようよ。」とい
った子どものいきいきした顔が今でも浮かんでくる。

 時代が変わっても、勉強意欲を膨らませて入学してくる子どもの心は変わ
っていないのではと安心する反面、その意欲を今の教育でどこまで育ててい
るだろうかと考えさせられてしまった。入学時に抱いていた意欲が、いつし
かなくなってしまった子どもたちの現実に出会うことが、最近は多くなって
きたからである。

 また、友人が新1年生とともに、国語の時間、自分の名前を書く学習をし
ていると、「先生、2年生の子、運動場で何しているの?」「生活科で花の
勉強していると思うよ。」「先生、外で勉強しているの、机がないのに勉強
できへんよ。」ときょとんとしていたという。素直な子どもたちの心をほほ
えましく感じながらも、小学校に入学したばかりのわずか6歳の子どもは、
勉強というのは、机で鉛筆をもってすることだとインプットされているのだ
ろうと思った。このような子どもたちに「入学式も大事な勉強だよ。」「外
にも、いっぱい勉強することがあるんだよ。」といっても理解されにくいの
かもしれない。机がなくても鉛筆を使わなくても、“人”として大事な勉強
があることに、私たち大人は子どもたちの身体に響かせながら気づかせる教
育をしていきたいものである。

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 【 教 育 委 員 会 の 動 き 】
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      特別な教育的支援を必要としている子どもたち 
 高機能自閉症(アスペルガー症候群)−理解・啓発ガイドブック−
                          県立教育研究所

 県立教育研究所、障害児教育部では、通常の学級に在籍している軽度発達
障害(LD、ADHD、高機能自閉症)の児童生徒について、すべての教員
が理解し、実態に応じた指導をすることができるよう、これまで「LD」、
「ADHD」についての理解・啓発ガイドブックを発行してきました。今回
のガイドブックは、社会性、コミュニケーション・こだわりといった面で特
徴がある高機能自閉症(アスペルガー症候群)について取り上げています。

 本書は二部構成になっており、第1部(理解のページ・対応のページ・ま
とめのページ)では、イラスト等を使ってわかりやすく解説しています。ま
た、第2部(高機能広汎性発達障害の理解と対応)では、県立医科大学の飯
田順三教授の講演を掲載し、障害についての理解が深まるようにしました。

 なお、このガイドブックは、県立教育研究所のホームページにも掲載して
いますので、ぜひ、ご覧ください。 http://www.nara-c.ed.jp/syokyo/as/index.htm

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 【 今 、学 校 で は・・・・ 】
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┏━━━┓
┃小学校┃    魅力ある学校づくりで山村留学を推進!
┗━━━┛                  東吉野村立高見小学校

 本校では、山村留学制度を始めて16年が過ぎました。その間、のべ人数で
150人もの子どもたちが山村留学生として本校で学び、巣立っていきました。
現在も全児童40名のうち16名(9家族)が山村留学生として共に学んでいま
す。

 当初、山村留学は児童のいる家庭が留学児童を預かる里親制度として始め
ましたが、徐々に空き家を利用した家族転居方式に変えて、現在、すべてが
家族転居となっています。

 本校は、校庭から四季折々の美しい高見山が望まれ、横には高見川の清流
が流れる自然に恵まれた環境にあります。最初はその自然にあこがれて子ど
もを託す家庭もありましたが、それだけでは家族転居までして長く山村留学
を続けてもらうことはできません。そのため本校では、学校教育目標を「豊
かな心を持ち、たくましく生きる子どもの育成」とし、たかみ小学校(楽し
い・かがやく・魅力ある学校)で、たかみっ子(たくましい・かんがえる・
みがき合う子)を育てるべく日々の教育活動を行っています。

 さらに、夏の体験キャンプ、秋の高見っ子フェスティバル(収穫祭)、冬
の高見山への雪中登山などの行事を行い、山村留学を望む人に共に参加して
いただき、児童の活動の体験やPTAを中心とした地域の人々との交流を通
じ、高見小学校の良さを実感してもらった上で、受け入れています。

 また、研究テーマを「命の根を育む 〜農園活動を核として〜」として、
学校農園を活用し、児童が野菜や草花の栽培を通し、その命と向き合うこと
で児童の心を育てていく取組を続けて来ました。

 特に本年の10月には、県へき地研究大会の会場校としてその取組の一端を
発表します。多くの方々に発表大会に参加していただき、高見小学校の良さ
を見ていただくことで、この山村留学が長く続けられることを願っています。 

 *高見小学校のホームページは、こちらへ。 http://www6.ocn.ne.jp/~takami21/
 *この記事に関連した写真は、次のページでご覧いただけます。
 http://www.pref.nara.jp/kyoikuk/mailmaga/photogallery/index.htm

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┃中学校┃   豊かな心を持ち、郷土と共に生きる生徒
┗━━━┛                   奈良市立田原中学校
      
 奈良市東部の海抜 400mに位置する本校の周辺には、「古事記」の編者太
安万侶の墓や光仁天皇陵があり、「祭文踊り」などの伝統芸能が保存されて
います。全校生徒数は60名で、教職員と生徒との絆が深く、地域社会の高い
教育力にも支えられた活気のある学校です。

本校では、基礎学力の向上をめざして、数学と英語の2教科について、全
学年で少人数授業を行なっています。また、総合的な学習の時間や教科学習
には体験学習を数多く取り入れています。その一つ、「竹ほうき・ぶらり籠
づくり」や「こんにゃくづくり」では、地域の方々が「先生」です。

 そのほかにも、福祉施設の入居者の皆さんとの「ふれあい交流会」で共に
生きることを学んだり、幼稚園、小学校との交流学習を行い、秋には幼・小
・中で合同運動会を行ったりするなど、地域が一つになって豊かな心の育成
に取り組んでいます。

 本年3月、奈良市の申請した「世界遺産に学び、ともに歩むまち―なら」
小中一貫教育特区が認定され、本校は、平成17年度から田原小学校と結んで
小中一貫教育への移行を開始することになりました。田原小中学校(仮称)
では英会話科が小学校1年生から、情報科が小学校3年生から、郷土「なら」
科が小学校5年生から導入される予定です。

 本年度は準備期間として、9年間の豊かな学びを創造するため、小中学校
教職員の熱心な協議が行われます。今後も、田原の小中一貫教育にご注目く
ださい。

 *この記事に関連した写真は、次のページでご覧いただけます。
 http://www.pref.nara.jp/kyoikuk/mailmaga/photogallery/index.htm

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 【 数 字 で 見 る 奈 良 県 の 教 育 】 
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  1500m持久走(12歳男子)、1日の運動量によって、53秒の開き!
                                  
 子どもの体力の低下が全国的な傾向として指摘されています。今回は、平
成15年度「奈良県児童・生徒の体力テスト調査報告書」から、12歳(中学1
年)と17歳(高校3年)における持久走(男子1500m・女子1000m)の数字
を見てみました。

 昭和58年の結果と比較すると、長期的な面では、12歳の男女、17歳の女子
でタイムの低下が目立ちます。全国との比較でも、本県の成績が下回ってい
ます。
              男子          女子
           12歳    17歳     12歳    17歳
 昭和58(1983)年  408.3秒  373.6秒   281.1秒  300.1秒
 平成15(2003)年  442.9秒  378.4秒   323.2秒  320.0秒
 └─( 全国平均  432.0秒  374.7秒   301.1秒  312.4秒 )

*持久走を含め、本県の体力低下の傾向は、ここ数年で鈍化し始め、横ば
  い、あるいは、向上の傾向が見られるようになっています。

 また、平成15年度について、一日の運動時間が2時間以上の子どもと30分
未満の子どもの結果をみると、運動する子どもとしない子どもの体力差の拡
大が顕著となっています。
              男子          女子
           12歳   17歳     12歳    17歳 
 1日30分未満   488.5秒  403.8秒    349.7秒  328.6秒
 1日2時間以上  435.3秒  346.2秒    304.3秒  276.0秒

 *奈良県教育懇談会「教育改革のための新たな提言(子どもの体力向上と
  健康増進)」(平成15年10月7日)
 http://www.pref.nara.jp/kyoikuk/kondankai/teigen107.htm 
 
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 【 お 知 ら せ 】
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■ 作品募集!「奈良県教育の日」啓発標語・ポスター原画 ■
 「奈良県教育の日」(毎年11月1日)を広く県民の皆さんに知っていただ
き、奈良県の子どもたちのことやこれからの教育について、より多くの方々
に考えていただくために、標語(メッセージ)・ポスター原画を募集します。
応募締切は、7月20日(火)です。 *担当:教育企画課(0742-27-9830)
 http://www.pref.nara.jp/kyoikuk/kyoikunohi/poster/leaf.htm

■ 歌詞募集!「家庭教育の歌『家族のマーチ』」■
 幼児から小学生ぐらいまでの子どもたちが親しんで歌えるもので、家庭で
の何気ない日々のくらしや家族のふれあいの様子などを明るく楽しい詞に表
現してください。応募締切は、5月28日(金)です。
 *担当:県立教育研究所家庭教育部(07443-3-8901)
 http://www.nara-c.ed.jp/katei/16koubokazokunoma-ti/16koubokazokunoma-ti.htm
 
■ ロゴマーク募集! (仮称)奈良県立図書情報館 ■
 平成17年度の開館をめざして、建設中の(仮称)県立図書情報館のシンボ
ルとなるロゴマークを募集しています。応募締切は、6月30日(水)です。
 *担当:生涯学習課図書館グループ( 0742-27-9839 )
 http://www.library.pref.nara.jp

■ 橿考研附属博物館 春季特別展「天武・持統朝 その時代と人々」 ■
 期日:4月17日(土)〜6月6日(日) *月曜日は休館
 場所:県立橿原考古学研究所附属博物館(橿原市畝傍町50−2)
 http://www.kashikoken.jp/museum/special/04spring/main.html

■ 受講生募集! 県営プール平成16年度「水泳教室」 ■
 http://www.pref.nara.jp/hokent/pool-kyousitu.htm 

■ 実施校募集! 「中西進の万葉みらい塾」 ■
 http://www.manyo.jp/miraijyuku/miraijyuku-top.html

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 【 新 着 情 報 】
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◎奈良県教育委員会ホームページに次の情報を掲載しました。
 平成15年度に指定された県指定文化財
 http://www.pref.nara.jp/bunkaz/shinshitei/h15/index-h15.htm
 平成14年度に指定された県指定文化財         文化財保存課
 http://www.pref.nara.jp/bunkaz/shinshitei/h14/index-h14.htm
 国指定史跡「頭塔」(奈良市高畑)の案内       文化財保存課
 http://www.pref.nara.jp/bunkaz/zuto/
 市町村別指定文化財一覧               文化財保存課
 http://www.pref.nara.jp/bunkaz/shichousonbetsu/
 県指定文化財一覧(PDF)               文化財保存課
 http://www.pref.nara.jp/bunkaz/ken-zentai.pdf
 県立高等学校入学者選抜制度改革方針          教育企画課
 http://www.pref.nara.jp/kyoikuk/nyuusi/
 県立高校再編ガイドブック           県立学校企画調整室
 http://www.pref.nara.jp/gakkok/k100.html 
 平成16年度大学入学資格検定について          生涯学習課
 http://www.pref.nara.jp/syogaig/daiken.htm
 人権教育学習教材ブック                人権教育課
 http://www.pref.nara.jp/jinkenk/book/etc/indexkyouzai.html

◎県立教育研究所のホームページに次の情報を掲載しました。

 小学校マルチメディア教材「奈良県のくらし」
 http://www.nara-c.ed.jp/multi/kyouzai/tuki/index.htm
 Wanted! Native English Speaking Volunteers. "Early English Education"
(早期英語教育ボランティア募集)
 http://www.nara-c.ed.jp/gakushi/eng/earlyenglish.html
 
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【 県庁各課のメールマガジン 】  ◇ 読者登録をお願いします!◇
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広報広聴課「大仏さんのつぶより情報」http://www.pref.nara.jp/koho/nara-merumaga/
地域政策課「まほろば*地域づくり情報」http://www.pref.nara.jp/chiikis/mahoroba/
県民生活課「ボランティア情報誌 Vio」http://www.pref.nara.jp/kenmin/vioinfo.html
健康増進課「健康21ファンクラブ通信」http://www.sukoyakanet-nara.jp/mag/

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 【 編 集 後 記 】
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 読者の皆さん、こんにちは。奈良公園では今年の子鹿第1号が元気に産声
を上げました。鹿苑に保護されている母鹿は約 200頭、これから6月中旬ま
で、ベビーラッシュが続くそうです。可愛いバンビが公園デビューする日が
楽しみですね。

 さて、遠足、修学旅行のシーズン。登大路を歩く子どもたちの楽しげな声
を聞ききながら、第24号をお届けしています。当メールマガジンもおかげさ
まで、次号で創刊1周年。これからもご愛読をよろしくお願いします。

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◎本県の教育に関するご提言、ご意見をお寄せください。
 http://www.pref.nara.jp/kyoikuk/message3.htm
 *お寄せいただいたご提言、ご意見は今後の教育行政の参考にさせていた
  だきます。
 *原則として、返信はいたしませんので、あらかじめご了承ください。
◎このメールマガジンは、「まぐまぐ」を利用して発行しています。
 http://www.mag2.com/ 「新着情報版」「ウィークリーまぐまぐ」の配信
 が不要な場合は、こちらで解除できます。 http://www.mag2.com/wmag/
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 対処については、こちらへ。 http://www.mag2.com/faq/mua.htm
◎当マガジンの解除は、こちらへ。http://www.pref.nara.jp/k yoikuk/mailmaga/
◎「E−夢 はっしん!」ウェブページは、こちらへ。
 http://www.pref.nara.jp/kyoikuk/mailmaga/eyumeweb/mailmagaweb1.htm

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        発行:奈良県教育委員会事務局 教育企画課  
          〒630-8502 奈良市登大路町30番地
         TEL 0742-22-1101(代表) 内線 5353  
           0742-27-9830(直通)
           e-mail:kyoikuk@pref.nara.jp   
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