看護学校で学ぶこと
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看護学校での学習内容

看護学校での学習内容

 看護が果たす役割が大きくなるにつれ、学習内容がより高度化・専門化してきました。

 また、基礎教育については、科学的思考を基盤とした看護の実践力、保健・医療・福祉全般にわたる広い視野、幅広い教養と豊かな人間性を備えた看護師の養成をめざした教育内容になっています。

 看護師3年課程の例で説明しますと3年間で教育時間は、単位数97単位(3,000時間)になります。

看護職になるための進路体系
  • 基礎分野

     社会人としての幅広い教養を身につけると共に、人間理解と科学的思考力を高められるように設けられています。

  • 専門基礎分野

     看護学の基礎となる人体の構造と機能、病気の成り立ちと回復のしくみ、社会保障制度や健康について学びます。

  • 専門分野Ⅰ・Ⅱ

     専門科目は、看護の基本的な考え方や基礎技術を習得する基礎看護学や成人看護学・老年看護学・小児看護学・母性看護学・精神看護学などからなっています。

  • 統合分野

     在宅看護論と看護の統合と実践について学びます。

  • 実習

     看護学校の教育の中で特徴的なのは実習です。実習は、教室で行う学内演習から始まり、2年生になると病院だけでなく、さまざまな施設で行う臨地実習が増えます。
     実習では指導を受けながら患者さんを受け持ち、計画をたててその人のために看護していきます。
     人と人とのふれあいを感じる充実した学習です。

応募期間  学校によっては異なりますが、一般入試の場合、応募時期が12月中旬で、入学試験を1月中旬に実施される所が多いようです。
入学試験科目  一般的に3年制の看護師養成課程では、国語総合(古文や漢文除く)、数学Ⅰ・A、英語1・2、理科(物理、化学、生物から選択)や作文等がある学校もあります。どの学校も学科試験のほかに面接試験があります。
入学金授業料  入学金や授業料は、初年度は年間45万円~150万円と学校により異なりますので入学案内を取り寄せ確認をしてください。
その他  昼間働いて夜学校に行く方法もありますが、現在奈良県には定時制の養成所はありません。
 学費については、「奈良県看護師等修学資金」「日本学生支援機構奨学金」や、各学校・病院の奨学金制度があります。奨学金によっては、受け付ける条件や返済の方法等は異なります。
入学試験受験のポイントは・・・

あなたが今しておくべきこと

あなたが今しておくべきこと

 どの養成所を選ぶにしても、まずはその養成所の入試をクリアする学力をつけなくてはなりません。入試科目は英、国、数、理(生物、科学など)の4教科型が多いので、高校の選択科目では、できるだけこれらの科目を選んでおきましょう。特に数学と生物については、ある程度勉強しておかないと入学後に苦労します。


 学力に不安があるので専門学校へ、というパターンは、看護職の養成所についてはあてはまらないと思ってください。2009年度の奈良県内看護系専門学校の入試倍率は平均して2.3倍(厚生労働省 統計調査)。浪人して頑張る人もいます。看護系の短大・大学も偏差値が高めで、どの養成所であれ、希望校に進むのはそれなりに努力が必要です。


 また新卒の看護師を指導する立場の人からは、「掃除のしかたも知らない、食事も作ったことがない人が増えている。自分の世話もできない人に、他人の世話はできない」といった言葉をよく聞きます。
 中学生、高校生のあなたに望みたいのは、まず、基本的な生活技術を身につけること。そして「なぜ、看護師になりたいのか」をよく考えること。せっかく看護学生になったのに「自分に向いていない」と途中で方向転換する人もいます。
 

 チャンスがあれば「一日ふれあい看護体験」に参加したり、保健室の先生など、身近な看護職についている人に話を聞いてみたりしましょう。看護の仕事をよく知り、憧れではなくしっかりした意思を持って、看護の道に進んでほしいと思います。

~奈良県ナースセンター(看護への道)より引用~
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