「E-夢 はっしん!」
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奈良県教育委員会メールマガジン
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E-夢 はっしん!
平成23年4月1日(金)
≪ 第 190 号 ≫
  
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発行:奈良県教育委員会事務局企画管理室
-◆-◇◆◇- 目 次 -◇◆◇-◆-

【 巻頭言 】


 管理職のための課題解決思考法
           (県教育委員会 教育長 冨岡 將人)

【 教育委員会の動き 】

〔1〕平成23年度 教育委員会事務局組織の改編について
                      (企画管理室)

〔2〕平成23年度4月教職員の人事異動について  
                       (教職員課)

〔3〕子どもの規範意識向上推進委員会からの「提言」
                    (生徒指導支援室)

【 はっしん!みんなの夢 】


 風屋ダムと二津野ダムを見つめる
  ~重力式ダムとアーチ式ダムの違いから~
                (十津川村立上野地中学校
                    3年 西岡 真治
                    2年 阪口 伸悟
                    2年 玉田 智之
                    2年 津本 涼 
                    2年 富永 悠斗)

【 おいしさ発見!ふるさと奈良レシピ 】-その21-

 ★今号のレシピは、「よもぎ団子のあんつけ」★

【 お知らせ 】

〔1〕東北地方太平洋沖地震に伴う奈良県の対応について

〔2〕平成23年度県民歴史講座の受講者を募集します

〔3〕「なら教育リポート ~まなびだより~」今後の放送予定

【 報道発表資料 】
【 編集後記 】

 
【 巻頭言 】 目次に戻る

 管理職のための課題解決思考法

           県教育委員会 教育長 冨岡 將人 

 皆さんはPDCAマネジメントサイクルはご存じでしょう。
じゃあ、質問です。「PDCAの最後のA(action)は具体に
何ですか。」ノータイムで答えられますか。私は「改革案の提
示」と即答しました。10年ほど前、行財政改革推進室長時代、
いきなり副知事からの電話でのやりとりの場面です。次に「あ
りがとう。」で、この会話は終了します。(自慢ぽくって恐縮
です。)
 何が言いたいのか、頭の中の整理なんです。整理が出来てい
ないと次々と出てくる課題に対応できないと思っています。た
だ、プランやプログラムまで整理して覚えておくのは至難の業
です。私もできません。
 最も大切なのは課題をデータに基づき客観的、相対的に把握
すること。次に課題にどう対応するかの「構え」を発想するこ
と(ベクトルの方向を決めること)だと考えています。私はこ
れを「コンセプト=着想」を持つことと言っています。これは
対象の有り様、人的・物的資源の状態、背景となる環境等客観
情勢で千変万化です。コンセプトの良い悪いは、言わばあなた
の力量が問われるところです。ここまでは、頭の中だけの整理
だと思います。(私は、記憶力に自信がないのでノートにメモ
します。)
 後は、コンセプトに基づき、課題解決のグランドデザイン
(全体構想)をつくります。この段階から、幹部の議論を展開
し修正を加えながら、組織としての決定をします。次にプラン、
プログラム、対応組織、個別予算事業等への展開となるものと
考えています。また、これらの思考の流れが冒頭のPDCAサ
イクルのA(action)を生み出す最良、最短の方法と考えてい
ます。これは、実は個人的な課題にも応用が利くものと、私は
確信しています。
 要はデータ収集と分析、次にコンセプト、これが要諦です。
 如何でしょうか。試してみる価値はあると思うのですが…。
 
【 教育委員会の動き 】 目次に戻る

〔1〕平成23年度 教育委員会事務局組織の改編について

                       企画管理室

  県教育委員会事務局では、業務の効率化や新規事業等に対
 応するため、組織改編を行いました。概要は次の通りです。
 ○暴力行為等の生徒指導上の諸課題に対応し、生徒指導を支
  援する機能を強化するため、生徒指導支援室を新設し、学
  校教育課生徒指導第一係及び生徒指導第二係を移管。
 ○教育研究所家庭・幼児教育部幼児教育係の事務を移管し、
  学校教育課に幼児教育係を新設。また、家庭・幼児教育部
  家庭教育係の事務を移管し、人権・社会教育課に家庭教育
  係を新設。
 ○特別支援教育企画室特別支援教育第一係の事務を移管し、
  学校教育課に特別支援教育係を新設。また、特別支援教育
  第二係の事務を移管し、教育研究所に特別支援教育部を新
  設。(これにより、特別支援教育企画室は廃止)
                       


〔2〕平成23年度4月 教職員の人事異動について  

                       教職員課 

  異動件数(退職含む)については、小・中学校が1,198件、県
 立学校が457件、事務局が141件で、総数は1,796件です。異動
 総数は昨年と比して128件増となっています。

 (1)校種間交流については、小・中学校間は37件、小・中学校
   と特別支援学校間は8件、また高校と特別支援学校間は2
   件行いました。
 (2)管理職及び事務局指導主事等への若手登用については、小
   ・中学校の教頭に3名、県立学校教頭に1名、県教育委員
   会事務局に30歳代3名を含む26名、さらに、市町村教育委
   員会事務局には9名の若手登用を行いました。
 (3)小・中学校の女性管理職には10名を登用し、計54名となり
   ました。また、県及び市町村教育委員会事務局には、女性
   の指導主事等を16名登用しました。
 (4)長期勤務者の解消については、学校教育の活性化を図るた
   め、同一校10年以上の長期勤務者の解消に努め、その結果、
   小・中学校では平成22年度末(12.6%)から 6.1ポイント
   減の 6.5%、また、新採の同一校6年以上の長期勤務者の
   割合は、昨年度と比して 2.8ポイント減の 2.4%となりま
   した。県立学校では 2.2%となり、長期勤務者の割合を昨
   年度より、さらに引き下げる異動を実現しました。
 (5)人事交流の促進については、教員の経験と視野を広げ、指
   導力のより一層の充実強化と公立学校の活性化を目指し、
   奈良教育大学附属中学校や奈良女子大学附属中等教育学校、
   奈良市立一条高等学校、大和高田市立高田商業高等学校と
   計14件の人事交流を図りました。

 ■異動件数
       小・中学校  県立学校  事務局    合 計
  異動総数    1,198     457    141     1,796
  退職 校長     69     11           80
    教頭      23      6           29
    一般     265     115     15      395
    転勤     841     325    126     1,292

 ■校長・教頭への昇任件数  ※( )は女性で内数
        小学校   中学校   県立学校   合 計
  新校長     45(4)    22(1)    11(0)    78(5)
  新教頭     50(3)    27(2)    13(3)    90(8)



〔3〕子どもの規範意識向上推進委員会からの「提言」

                    生徒指導支援室 

  この度、子どもの規範意識向上推進委員会から、県教育長
 へ「提言」と「高等学校生徒指導ガイドライン」を提出して
 いただきました。
  同委員会では、県教育長からの諮問を受け、大阪市立大学
 名誉教授森田洋司氏(日本生徒指導学会会長)を委員長とし
 て、子どもの規範意識向上に向けて、奈良県教育への提言及
 び生徒指導に関するガイドラインについて、2年間の審議を
 重ねていただきました。
  この度提出された「提言」の中では、「子どもたちの規範
 意識の醸成・向上に向けたアプローチ」と「暴力行為等の問
 題行動の減少に向けたアプローチ」の両面からの指摘をいた
 だきました。
  また、「ガイドライン」は、各高等学校で活用しやすいよ
 うに、生徒指導に関する基本的な考え方等と主な事象に対す
 るマニュアルで構成されたものとなっています。
  この「提言」を踏まえ、問題行動の減少や規範意識の向上
 に向けた取組を一層推進していきます。
  詳細については、こちらのWebページをご覧ください。


【 はっしん! みんなの夢 】 目次に戻る

 十津川村立上野地中学校の西岡真治さん(3年)、阪口伸悟
さん(2年)、玉田智之さん(2年)、津本涼さん(2年)、
富永悠斗さん(2年)の5人は、十津川のダムに関する研究で、
自然や科学への関心と芽を育てるコンクール、朝永振一郎記念
第5回「科学の芽」賞で奨励賞を受賞しました。



 風屋ダムと二津野ダムを見つめる
 ~重力式ダムとアーチ式ダムの違いから~

                 十津川村立上野地中学校
                   3年 西岡 真治
                   2年 阪口 伸悟
                   2年 玉田 智之
                   2年 津本 涼 
                   2年 富永 悠斗

 僕たちは、「十津川村にある風屋ダムと二津野ダムで種類が
違うのはなぜか」と不思議に思い、総合的な学習の時間に研究
することにしました。
 もし「重力式ダムとアーチ式ダムのコンクリートの厚さを同
じにしたらどちらの方が強いか」という課題を持ち「アーチ式
の方が強いという予想」のもと実験で確かめました。ダムを紙
粘土で作ったり、厚紙で作ったりして水を貯める実験をしまし
たが失敗しました。
 そこで水を使った実験は難しいとわかり、水を使わない方法
として発泡スチロールを使う方法を考えました。重力式ダムと
アーチ式ダムを発泡スチロールで作り、水の重さの代わりにお
もりを乗せることにしました。しかし、この実験でも発泡スチ
ロールの固定の方法が悪くて失敗したり、おもりの乗せ方が悪
くて失敗したりしました。何度も失敗しながらその度に考察し、
実験方法を考えていきました。このように実験を考えながら進
めていくのが楽しかったです。そして、最終的にアーチ式の方
が重力式より2~3倍強いと分かりました。
 最後に、なぜ同じ十津川村の中なのに2つのダムで種類が違
うのかを考えました。それはダムの下流に集落があるかないか
などの違いと経済性からではないかと推測しました。さらに、
壊れにくいアーチが橋に使われていることも分かってびっくり
しました。
 楽しんで実験したことが、筑波大学の「科学の芽」奨励賞に
選ばれてうれしいです。 
実験の様子(動画)や
研究経過はこちらから
ご覧いただけます。
 
おいしさ発見!ふるさと奈良レシピ -その21-

 子どもたちが郷土を理解し食文化を伝承していくための資料
「奈良県の郷土料理集」(県教育委員会作成)の中から、料理
レシピをピックアップしてお届けしています。

★今号のレシピは
 「よもぎ団子のあんつけ」★
  (右の画像をクリック!→)
〔ちょっと一言〕
  農家の春の休み、奈良盆地や吉野川流域などでは、お寿司
 や煮しめのごちそうと春の香りのするよもぎ団子をつくる風
 習があります。
  「よもぎ団子のあんつけ」は、春の土手などに出ているよ
 もぎの若芽を摘んでしっかりゆでてあく抜きをし、お餅に混
 ぜ込んで、団子に丸め、あんをつけて仕上げます。


お知らせ 】 目次に戻る



〔1〕東北地方太平洋沖地震に伴う奈良県の対応について

  東北地方太平洋沖地震で被災されました方々に心よりお見
 舞い申し上げます。

  「被災した生徒等の奈良県での就学機会の確保について」
 や「東北地方太平洋沖地震の被災児童・生徒のホームステイ
 受け入れボランティアを募集します!」など、
奈良県の東北
 地方太平洋沖地震に伴う対応は、こちらの Webページでご覧
 いただけます。

  また、各都道府県教育委員会の被災県支援に関する情報等
 は、こちらの Webページでご覧いただけます。

  最新情報の確認等にご利用ください。



〔2〕平成23年度県民歴史講座の受講者を募集します

              県立同和問題関係史料センター

  県立同和問題関係史料センターでは、平成23年度も、人権
 問題にかかわる史料を読み、奈良県内の各地域を歩くことに
 よって人権問題の歴史についての理解と認識を深める県民歴
 史講座の受講者を募集します。

 ○受講対象者は、県内在住の方及び県内在勤の方(50名)です。
 ○5月~12月に8回開催します。
 ○申込期間は、4月1日(金)~20日(水)です。

 ■開催日、お申し込み方法等、詳しくはこちらの webページ
  でご覧いただけます。



〔3〕「なら教育リポート ~まなびだより~」今後の放送予定

                      県立教育研究所

   奈良テレビ放送「ゆうドキッ!」(17:45~18:30)の中で、
  18:20~18:25頃放送します。
   
  ○4月は、20日(水)と27日(水)に放映する予定です。
   内容は4月15日号でお知らせします。

  ■過去の放送分はこちらのWebページでご覧いただけます。

 
報道発表資料 ◇3月15日~3月31日◇ 目次に戻る

 3月18日県立高等学校入学者選抜基本方針等について
 3月18日東北大地震に伴う就学機会の確保について
 3月18日
重要文化財の新指定について
 3月25日県民歴史講座の受講者を募集します
 
編集後記  目次に戻る    




 東北地方太平洋沖地震発生から3週間がたちました。ひとり
ひとりをつなぐ絆、国と国とをつなぐ絆の強さと大切さをあら
ためて感じています。【お知らせ】に掲載いたしましたように、
奈良県の支援策等の最新情報は、県のホームページのトップペ
ージからリンクしている「東北地方太平洋沖地震に伴う奈良県
の対応について」でご確認いただけますので、ご利用ください。
 
 3月15日~22日に実施いたしました「E-夢はっしん!」読
者アンケートは、おかげさまで 139通のご回答をいただきまし
た。調査結果の概要は、次号でお伝えする予定です。
 調査にご協力いただき、誠にありがとうございました。



 

平成23年度 いきいき学校掲示板!応募作品は、こちら
平成22年度 いきいき学校掲示板!の入賞作品は、こちら
橿原考古学研究所附属博物館のWebページは、
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◎本県の教育に関するご提言、ご意見をお寄せください。
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 考にさせていただきます。
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