20世紀から21世紀へと移り変わる節目の時期にあって、私たちを取り巻く社会経済情勢は大きく変化してきました。こうした時代背景を的確に捉え、歴史・文化・自然など本県が有する豊かな資源を生かし、誰もが住み、訪れることに喜びや誇りの持てる地域づくりをめざし、平成7年3月に、“世界に光る奈良県づくり”を基本目標とする「奈良県新総合計画」を策定しました。
　そして、平成13年3月には以降5年間の県政運営の指針となる「奈良県新総合計画後期実施計画」を策定し、「福祉」「快適」「交流」の実現と「行政運営の革新」に向け、引き続き新総合計画の着実な推進に取り組んでまいりました。後期実施計画では、主導的、重点的に取り組む14のリーディングプランをお示しするとともに、分かりやすく、より県政に関心をお寄せいただく計画とするため、5年間においてめざす目標を可能な限り数値化し、県民の皆様をはじめ、国、市町村、企業、各種団体の方々のご協力のもと取り組みを進めてまいりました。
　このたび、奈良県新総合計画の目標年次を迎えるにあたり、10年間の成果例の概要を取りまとめるとともに、後期実施計画5年間につきましては、施策目標の達成状況についても一覧でお示しいたしました。
　この冊子等を通じまして、県政に対するご理解をより一層深めていただき、明日の奈良県をお考えいただく一助になれば幸いです。

平成18年3月