平成16年度 第2回奈良県男女共同参画審議会の概要
・日 時 平成16年12月14日(火) 10時~11時50分
・場 所 奈良県庁舎 5階 第1会議室(奈良市登大路町30)
・出席者 13名(2名欠席)
・傍聴者 なし
・会議の概要
次期奈良県男女共同参画の策定について
次期奈良県男女共同参画計画策定については、平成13年に制定した奈良県男女共同参画推進条例において、計画策定にあたっては審議会の意見を聴くことと定めていることから、事務局案に対する審議会の意見を聞き反映させながら、最終的にまとまった段階で諮問・答申を行うというスケジュールで進めていくことを説明。
次期奈良県男女共同参画計画の事務局素案を提示、新たに重点化する施策として「女性のチャレンジ支援策」を盛り込んでいくことを説明し、各委員からご意見をいただきました。
[計画策定に対する主なご意見]
・メディアリテラシー、CSR、SOHO等、一般に定着していない言葉については用語説明を付記していただきたい。
・奈良県として重点的に取り組む項目をもう少し分かりやすく表面化していただきたい。
・事業所が求人を行う際の年齢制限について、女性の再就職を妨げ就業率を下げている一因ではないかと思われる。国で取り組むべき課題だが、県でも周知啓発を図っていただきたい。
・雇用の促進や条件整備について、県内産業を振興していく側面が必要。雇用を創出するための起業家支援など、就業サポートが必要。
・労働団体が未組織である中小企業へも浸透していくような施策を検討していただきたい。
・仕事と家庭生活の両立支援として家庭の側面を課題化しているところが評価できる。施策内容に、低年齢から男女ともに生活力を養成することや男性の生活力向上を盛り込んでいただきたい。また、子どもの地域活動への参画促進について取り組むと、地域が活性化し、安全な地域づくりにつながるのではないかと思う。専業主婦の育児の困難性や閉塞感が非常に高いので、働いていない母親への支援も盛り込んでいただきたい。
・子どものしつけ、倫理観の醸成について位置づけが分かりにくい。若年者の妊娠について、性教育も必要だと思うが、基盤として倫理観の醸成が必要ではないか。
・子育て支援の中に、児童虐待防止に向けた取組を具体的に明記していただきたい。
・男女の人権の尊重について、あくまでも男性が女性を支配してきた社会背景があったことを踏まえ、女性の人権の尊重をきちんと捉えることが大切。また、セクシュアルマイノリティについて近年課題となっているので、盛り込んでいくことが必要ではないか。
・生涯を通じた健康対策の推進について、喫煙と薬物の問題も盛り込んでいただきたい。
・男女共同参画が地域や各組織の末端まで浸透するために、人材育成の充実を図っていただきたい。
・「企業・団体等における男女共同参画のアクションプラン策定への奨励」について、国の機関と連携したさらなる取り組みが必要。優良事例が多く生まれるよう期待する。
・現在、女性を中心とした地域生活支援型の起業が多く生まれている。高齢者だけでなく女性も含めたコミュニティービジネスの支援を進めていただきたい。