品種 
                        葉の切れこみ大きさによって「大葉系」、「中葉系」、「小葉型」、また草姿によって「株張り型」「立性」「中間型」に分られます。関西では大葉系、関東では中葉系が中心となっています。 | 
                    
                    
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                         つくり方 
                        比較的涼しい気候を好みますが、冬期はハウスやトンネルによる保温、夏期は遮光による温度上昇の防止が必要になります。秋採りや、冬採りの栽培では下葉を残し摘みとって収穫すれば、わき芽が伸び長期間収穫することができます。 
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                         つくる場所 
                        ・乾燥に弱いので地下水位の高いところでも栽培可能ですが、排水のよいことも重要です。有機物に富んだ砂壌土が最も適しています。プランターでの栽培も可能です。 
                        ・酸性には弱い野菜なので、pHが低ければ石灰質資材を投入して、pH6.0以上に調整しておきます。 
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                        プランターでも育てられます | 
                         畑の準備 
                        ・種をまく2週間ほど前に1平方mあたり堆肥等の有機物を2~4kg、pHが低いときは程度にあわせて石灰を100~200g全面に均一にまき、30cmの深さに耕しておきます。 
                         
                        ・その後、化成肥料を1平方mあたり100gを全面に施し、よく混和して畝幅1.2~1.5m、高さ10cm程度の平床をつくります。 
                         
                         
                        播き方 
                        ・畝に浅い溝を切ってそこへむらなく種子を落とし、薄く覆土します。ばらまきでも構いませんが、均一にまくことは困難です。 
                        ・条間20~25cmで4~5条まきが適当です。播種量は1平方mあたり8~10mlです。 
                        ・土が乾いていると発芽してこないので、播種後だけでなく播種前にも十分に潅水しておきます。 
                        追肥、潅水 
                        ・圃場が乾かない程度に潅水します。乾きやすい所では毎日でも潅水が必要ですが、決して過湿状態にはしないようにします。 
                        ・元肥中心ですが、葉色がさえないときは冬栽培では、収穫20日前頃に潅水を兼ねて液肥20~30gを300~500倍に薄めて施肥します。 
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                        上の葉を摘み取っても株を残しておくと、 
                        わき芽が伸びてさらに収穫できます。 | 
                         間引き 
                        ・抜き取り収穫の場合は本葉が3~4枚になった頃に、株間を5~6cmにします。摘み取り収穫の場合は10cm程度の株間にします。 
                         
                        その他 
                        ・夏の高温時には寒冷しゃ等で遮光する必要があります。 
                        ・冬季の栽培は寒害を受けやすいので、ある程度寒さになれた11月中旬頃にトンネル被覆を行います 
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                        収穫 
                        ・抜き取り収穫の場合、本葉7~8枚、草丈20cm前後になったら株の根元から根を付けたまま収穫します。4~10月上旬は種の場合30~40日程度で収穫となりますが10月中旬以降の播種だと翌年になります。 
                        ・摘み取り収穫の場合は、本葉10枚くらいになって下葉3~4枚を残し摘み取り、順次分枝も下葉を2枚ほど残して収穫します。 
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                        病害虫の防ぎ方 
                        ・炭そ病等が多湿条件で発生しやすいので、排水を良くしておきます。肥切れ、肥料過多で発生を助長するので気をつけます。 
                        ・ベト病 密植せずに風通しを良くし、低温多湿の時に作物の上から潅水しないようにします。 | 
                    
                    
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                         食べ方 
                        栄養・特徴 
                        今では年中市場に出回っていますが、春先のシュンギクが香りも高く、やわらかくおいしいといえます。栄養的には、ビタミンA、Cが多く含まれており、カルシウムも多いですが、実際にはシュンギク自体に含まれる酵素の働きなどにより、ビタミンC、カルシウムの利用率は低いといえます。 
                        料理 
                        晩秋から初冬にかけ、夜の冷え込みが強くなり、霜が降りる頃、一段と風味が出てくる野菜で、なべ物には欠かせない葉菜の一つです。ほかに、和え物、おひたし、天ぷらなどに利用します。 
                        ※調理例※【かき揚げ】 
                        ・材料 シュンギク100g、サクラエビ20g、天つゆ(だし、みりん、醤油)、揚げ衣(卵2分の1個、水180cc、小麦粉1カップ)、揚げ油適量 
                        ・作り方 
                        1)シュンギクは洗って、水気を切り、長さを3cmに切ります。  
                        2)ボールに卵と水を入れて溶き、小麦粉を振るい入れ、さっくりと混ぜて衣を作りま す。ここに、シュンギクとサクラエビを入れて混ぜ合わせます。 
                        3)揚げ油を160度に熱し、2)をスプーンで一口ずつすくって入れ、カラリと揚げ、 天つゆを添えると出来上がりです。 
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