柿【奈良県リーディング品目】

奈良の柿
柿奈良の柿
 奈良の柿は、標高100m~400mの中山間地で栽培されています。
年間平均気温14~15℃で、柿を育てるのに大変適した風土です。
長い歴史と新しい技術に支えられ、多くの若い農業者が意欲的に柿づくりに取り組んでいます。

 “柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺”【子規】
と、昔から俳句に詠まれるほど奈良は柿がよく似合う土地柄で、古くから「御所柿」を始め様々な柿が生まれてきました。に現の主要品種である「刀根早生」の発祥の地として有名です。


柿奈良県の柿産地
五条・吉野地域
 五条市から下市町に広がる奈良県最大の産地。ハウス柿、刀根早生、平核無、富有が栽培されています。
○天理地域
 日本最古の官道「山辺の道」に沿って産地があります。刀根早生、平核無、富有が栽培されています。
○御所地域
 修験道の祖「役行者」にゆかりの深い地域です。刀根早生、富有に加え、御所が栽培されています。

柿産地図


柿生産状況(H21年度産)
○栽培面積 ・・・ 1,870ha   

○収穫量     ・・・  3,0900t
★奈良県は、栽培面積全国第3位、収穫量全国第2位です。  



柿品種等

刀根早生(とねわせ)

 奈良県天理市の刀根淑民氏によって
発見され、1980年に品種登録され
ました。渋抜きされたまったりと
してなめらかな味わいは、老若男女
を問わず広く好まれています。
◇出荷時期:9月~10月下旬

刀根早生

  

平核無(ひらたねなし)
 別名「庄内柿」「おけさ柿」
「八珍」とも呼ばれ、渋抜きされた
爽やかな味は別格です。奈良の気候
風土に良く合う品種で果汁の多い
優しい味わいが特徴です。
◇出荷時期:10月下旬~11月中旬

平核無

 

       

富有(ふゆう)

 標高300m前後の山肌で栽培され、
朝晩の冷え込みと日中の晴天が
品質の良い果実を育てます。
甘くておいしい奈良の味、贈り物と
しても喜ばれています。
◇出荷時期:10月下旬~12月上旬

富有

 

御所(ごしょ)

 300年以上の歴史をもつ古い甘柿で
品質が優れていることから、
昭和の初めまで天皇家に献上されて
いました。富有などの新品種の出現
によって栽培面積は激減しました。

◇出荷時期:11月上旬~12月上旬

御所

 
       

ハウス柿

 奈良のハウス柿は全国一の生産量を
誇ります。品種は刀根早生。進物用と
して出回り、暑い夏にひんやりとした
軟らかな舌触りが贅沢な果物です。

◇出荷時期:6月下旬~9月中旬

ハウス柿 

     

問い合わせ:奈良県農林部 
農業水産振興課 
果樹農産係 0742-27-7443