クラウドファンディングによる寄付金の募集開始!! (募集は終了しました。)
奈良県が取り組むプロジェクトを応援してもらうことで、もっと身近に感じていただきたいとの想いから、奈良県で初めて実施するクラウドファンディングを活用したプロジェクトの第一弾として、『奈良・町家の芸術祭はならぁと2015』での寄付金の募集を開始しました。
寄付金募集の対象となるのは、メイン会場となる『はならぁと こあ』開催エリアの橿原市八木札の辻・今井町エリアと宇陀市宇陀松山エリアを結ぶ「はならぁとバス」です。バス自体をアート作品に仕立て上げる計画で、その制作に寄付金を活用します。
様々なジャンルの作家さんに関わっていただくので、一つのバス空間で様々な芸術の世界感を楽しむことができます。乗って楽しい・見て楽しい・聴いて楽しいバスになること間違いなしです!
最少催行金額は50万円ですが、目標の100万円に達成しなければ、私たちが目指している「はならぁとバス」は未完成となってしまいます。「はならぁとバス」の完成には、何よりもみなさまからのご支援が必要不可欠です!
『はならぁと』の魅力について、より深くかつ身を持って体感できる機会になると同時に、みなさまと共に今年の『はならぁと』を盛り上げていくことができればと思っております。
はならぁと公式HP:http://hanarart.jp/
寄付の募集期間および募集ページは以下のとおりです。
募集期間:平成27年8月3日(月)~8月31日(月)
募集ページURL:http://japangiving.jp/p/2685
ぜひ、多くのみなさまのご支援をこの『はならぁとバス』に賜りますよう、よろしくお願いいたします。
~「はならぁとバス」の運行情報に関して~
<運行ルート>
1.橿原市→宇陀市
近鉄大和八木駅前 出発→石舞台古墳→談山神社→西山(宇陀市大宇陀西山) 到着
※石舞台古墳と談山神社は通過のみです。
2.宇陀市→橿原市
大宇陀道の駅第二駐車場 出発→JR畝傍駅 到着
<運行スケジュール>
[第1便]
9時30分 近鉄大和八木駅前 出発→10時30分 西山 到着
12時50分 大宇陀道の駅第二駐車場 出発→13時30分 JR畝傍駅前 到着
[第2便]
13時45分 近鉄大和八木駅前 出発→14時45分 西山 到着
17時10分 大宇陀道の駅第二駐車場 出発→17時50分 JR畝傍駅前 到着
運行期間:平成27年10月24日(土)~11月3日(火祝)
料金:無料(先着順※1万円以上の寄付者のみ予約可能)
~「はならぁとバス」企画の詳細に関して~
はならぁとのアートディレクター山中俊広さんの企画にて、以下の3段階で「はならぁとバス」を作り上げたいと思います。最少催行金額は50万円、目標金額は100万円です。
◇50万円集まった場合…「はならぁとバス」の車内がアート作品を体感できる空間になる!
制作アーティスト:
魚住勇太さん(電子音楽家/八木札の辻エリア キュレーター)…運行中のバス車内で流れる音楽。

[プロフィール]
1978年奈良県出身。電子音楽家、SjQリーダー。制作・研究のテーマは一貫して「生命の躍動(相互作用や生態系による)から音楽を紡ぐこと」。慶應義塾大学SFCにて「メディアデザイン」プログラムに所属、博士号取得(政策・メディア)。ニューヨーク電子音楽祭をはじめ、バルセロナ、ベルファスト、コペンハーゲンなど、国際的な公演を行う。東京工科大学、慶應義塾大学などで講師。アヴァン・ポップとアカデミズムのクロスオーヴァーを試みる。2013年、音と映像を組み合わせたプロジェクト「SjQ++」が、メディアアートの国際的アワードであるアルス・エレクトロニカ/準グランプリ(Award of Distinction)をデジタル・ミュージック部門にて受賞。
http://sonir.jp/
羽太広海さん・祐子さん(映像作家)…宇陀松山エリアでの停車中の上映。

[プロフィール]
羽太広海:1969年横浜市生まれ、現在奈良市在住。CGデザイナー、ディレクターとしTVCM、ミュージックビデオ、コンサート映像の制作に携わる。国際アニメーションフィルム協会(ASIFA-JAPAN)会員。奈良学園大学専任講師。京都造形芸術大学非常勤講師。
羽太祐子:1973年山梨県生まれ、 現在奈良市在住。デザイナーとして、主にテレビの映像デザインや、情報デザインの仕事に従事。2011年に退職後、夫・羽太広海の作家活動に参加し、コンピューターとデザインを組み合わせたインタラクティブアート作品作りに取り組む。京都造形芸術大学非常勤講師。
主な展覧会に、「琵琶湖ビエンナーレ2014」近江八幡市・天籟宮(滋賀、2014)、「神戸ビエンナーレ2013」メリケンパーク(兵庫/アートインコンテナ国際展奨励賞受賞)、 「奈良・町家の芸術祭HANARART2012」 五條新町まちや館(奈良、2012)、「第14回広島国際アニメーションフェスティバル」アステールプラザ(広島、2012)
◇75万円集まった場合…「はならぁとバス」の車内に加えて外観もアート作品になる!!
制作アーティスト:
谷口和正さん(彫刻家)…バス車体の側面を鉄のコラージュ作品に。

[プロフィール]
京都を拠点に京都、東京、大阪などで作品を発表。一貫して音楽にインスピレーションを得て、鉄板を切り抜いた文字で作品を構成。二次元である文字達の質量を持つ存在へと変貌させ、空間との共鳴を表現する事をテーマに制作。
LIVE@サンカクヤマにスタッフとして参加、オブジェを提供。Art&Music Porcupineというアート&ミュージックのイベントを主催。音楽シーンとの関わりも深い。
主な展覧会に、「六甲ミーツアート 芸術散歩2014」(兵庫/クーパービジョン賞受賞)、個展「FRAGILE4」橘画廊(大阪、2013)、「奈良・町家の芸術祭 HANARART 2012」 八木札の辻エリア・深瀬家(奈良、2012)、「-Fragile2-」neutron-tokyo(東京、2010)
◇100万円集まった場合…「はならぁとバス」が発着する2エリアのバス停もアート作品になる!!!
制作者:
今年のはならぁと出展作家、地域の方々、ボランティアの方々との共同制作。
ご寄付の金額がまず50万円を達成しましたら、「はならぁとバス」のアート作品化の第一段階として、バス車内の作品制作が実現できます。2組のアーティストが担当いたします。
運行中のバス車内で流れる音楽の制作担当は、今年のはならぁとの八木札の辻エリアの好川別邸ほかを担当するキュレーター、魚住勇太さんです。魚住さんは、電子音楽ユニット「SjQ」のリーダーとして、国内外で精力的な活動を進める、電子音楽界では注目度の高いアーティストです。昨年の『はならぁと』にも「ぷらす」作家として参加し、奈良きたまちにある小さなピアノホール「日+月+星」にて、室内の気温や光に反応した装置の動きによって音が生成される作品「cell」を発表しました。

<魚住勇太「Cell」(はならぁと 2014 出展作品)>
今年の八木札の辻エリアでは、キュレーターとして『はならぁと』に参加します。当エリアのまち並みを活かし、音と光を駆使したインスタレーションをエリア内の複数の場所で展開します。
魚住さんの作品では、自然や生命などの有機的な事象の動きを、コンピューターを通じて制作したプログラムに取り込んで、それを音に変換させていく手法を主に取ります。この「はならぁとバス」では、橿原宇陀間を行き来する「移動するバス」というバス本来の特性を元に、音楽・音響を設計し、構築します。
宇陀松山エリアでの停車中の展示作品の制作担当は、2012年のはならぁとにて五條新町エリアのキュレーター会場を担当し、ご自身でも作品を発表された羽太広海さん、奥さまの祐子さんのお二人です。
羽太さんは映像作家として国内外の映像フェスティバルに出展し、2013年の神戸ビエンナーレ、14年の琵琶湖ビエンナーレと、「はならぁと」に参加後も精力的に地域型の芸術祭に参加され、活躍の場を広げています。現在は地元の奈良学園大学でも後進の指導をおこなっています。

<羽太広海・祐子「波紋の蚊帳 Mosquito net Ripple」(はならぁと 2012 出展作品)>

<羽太広海・祐子「光の染物 Dye in the particle」 (はならぁと 2012 出展作品)>
羽太さんの映像は「インタラクティブアート」というジャンルの作品です。ただ目の前にある映像を一方向的に鑑賞するだけではなく、映像の前に立った鑑賞者の動作にセンサーが反応して、目の前の映像が変化を起こすという参加・体験型の作品です。
羽太広海・祐子「Algorithmic Mosquito net Ripples」(神戸ビエンナーレ2013 アートインコンテナ国際展 出展作品)
https://vimeo.com/77334442
羽太広海・祐子「Mosquito net Particle」(琵琶湖ビエンナーレ2014 出展作品)
https://vimeo.com/115742388
羽太さんの作品は、「はならぁとバス」が宇陀松山で停車中(橿原方面に帰るまでの待機時間)の車内で1日2回(1時間×2回)の展示となります。
バス車内を暗転させて、バスの空間の中でインタラクティブ映像を体験して楽しんでいただく作品を計画中です。また羽太さんの作品は、バスに乗車されない方もご覧いただける仕組みになっています。午前は11時ごろから、午後は3時ごろからの展示予定ですので、この時間に宇陀松山にいる方のみがお楽しみいただけるレアな作品発表となります。
第一段階のバス制作に関わっていただく2組のアーティストは、共にデジタルな技術を扱い、プログラミングで一定の規則性を構築しながらも、生命感や有機的なイメージを大事にした作品になります。奈良というとどうしても古代などの古いイメージを持たれがちですが、決してその一方向ではありません。現代の思想や技術から新たな価値観と時代性を見い出して、各人が持っているそれぞれの感覚や思考の多様性に触れることによって、現代の奈良や私たちの日常が形成されているということを、このはならぁとバスの車内の2つの作品を通じて感じ取っていただければ幸いです。
そして、第二段階のはならぁとバスは、ご寄付総額が75万円に達した時にグレードアップいたします。バスの外観が作品へと進化いたします。
バスの外観のアート作品化を担当するアーティストは、鉄の彫刻作家谷口和正さんです。先の羽太さんと同じく2012年のはならぁとで八木札の辻エリア、深瀬家住宅の担当キュレーターとして自らの作品を発表、今年のはならぁとでもメインエリアとなっている八木札の辻の十字路を表現したインスタレーションを展開しました。
昨年の「六甲ミーツアート 芸術散歩 2014」では、六甲山の展望台の中で発表した光を放つ巨大な鉄の彫刻作品でクーパービジョン賞を受賞し、好評を博しました。
谷口さんの作品は、様々な歌詞から引用した文字を鉄板から切り出し、それらを溶接でつなぎ合わせた多様なかたちの彫刻、光を使って彫刻内の文字を空間に映し出すインスタレーションを中心に制作しています。

<谷口和正「CROSSROAD」(はならぁと2012 出展作品)>

<谷口和正「CosmicSeed」(六甲ミーツアート 芸術散歩2014 出展作品)>
はならぁとバスでは、谷口さんが「はならぁと」のイメージに合致した歌詞を選び、それらを鉄の文字にしてバスの側面にコラージュのように貼り付けていきます。まるでバス1台があたかも谷口さんの鉄の彫刻作品のように作り変えられます。(両側面、背面に制作予定です)
この時点で「はならぁとバス」は、中も外も完全なアートバスとして完成します。一般的なラッピングバスと違い、作品としての存在感と重厚感を兼ね備えて、「はならぁと」の芸術に対する本気度も感じていただけるかと思います。
最終目標金額の100万円に到達した時には、はならぁとバスが停車する八木札の辻エリアと宇陀松山エリアに、アート作品としてのバス停を制作・設置いたします。こちらの制作には、今年の出展作家、開催エリアの地元の人々、ボランティアスタッフと共働して、手作り感満載のバス停を制作します。
これによって、クラウドファンディングによる「はならぁとバス」の制作プロジェクトは最終型、完成となります。
※ジャパンギビングでの募集ページはこちら※