クビアカツヤカミキリについて

クビアカツヤカミキリにご注意ください

 令和元年、特定外来生物クビアカツヤカミキリによる被害木の発生が奈良県職員によって確認されました。

 奈良県への本虫の正確な侵入年は不明ですが、令和6年度末までに27市町村で成虫・被害木の確認がなされています。

 生態系のみならず、人命、財産に被害を及ぼすおそれがあり、県では防除指導や周知啓発を行っています。

 

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クビアカツヤカミキリとは

  • クビアカツヤカミキリは、サクラなどの主にバラ科の樹木を食害します。被害が進むと、樹木の衰弱や枯死が発生します。
  • 平成30年1月に「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律」により特定外来生物に指定されました。
    飼育、保管、運搬、輸入、野外への放出等は禁止となり、違反の場合、罰金や懲役を科せられる可能性があります。
  • 幼虫は、4~10月頃に樹木内部を摂食し、大量のミンチ状のフラス(木くずとフンの混合物)を排出しながら2~3年過ごし、5~8月頃に成虫となって樹木の外に出ていきます。
  • 成虫は、体長約2.5~4cm、全体的に光沢のある黒色で、胸部(首部)が赤色が特徴です。

 クビアカツヤカミキリフラス

クビアカツヤカミキリのフラス

 

クビアカツヤカミキリ成虫

クビアカツヤカミキリの成虫

 

クビアカツヤカミキリを見つけた時は

○奈良県では、クビアカツヤカミキリの被害情報を地理情報システムで管理し、注意喚起や防除計画策定に活用しています。クビアカツヤカミキリの成虫や被害を見つけた場合は、お住いの市町村または景観・自然環境課までご連絡ください。

 

○クビアカツヤカミキリ被害木への対処は、被害が発生した土地(木)の所有者または管理者にお願いしております。

 

○クビアカツヤカミキリが発生した場合、幼虫の掘り出し、スプレー剤処理、薬剤の注入などの対策があります。
被害が大きい場合、落枝や倒木による人や物への被害のおそれがあるため、伐採もご検討ください。

防除方法がご不明な場合は、景観・自然環境課へご相談ください。

成虫を見つけた時は、被害拡大防止のため、できるだけその場で捕殺してください。

 

参考

  クビアカツヤカミキリチラシ

   クビアカツヤカミキリ確認マニュアル(pdf 3784KB)

    クビアカツヤカミキリチラシ(環境省)

 

奈良県内の被害等確認状況

 県内を1km×1kmのマス目に分割し、被害木及び成虫が確認された地域のマスに色を付けて表示しています。

 なお、本被害報告は奈良県に報告のあった分のみを掲載しています。

2019年度被害等状況図(黄色メッシュ)   2020年度被害等状況図(緑色メッシュ)

 

2021年度被害状況図(青色メッシュ)  2022年度被害等状況図(赤色メッシュ)