決議第1号

医療従事者をはじめ社会を支える全ての方々に敬意と感謝を表明するとともに差別や偏見等の根絶を目指す決議

 

 新型コロナウイルス感染症は、未だ世界中で感染拡大が続いており、各方面で進められている感染拡大を抑え込む様々な取組にもかかわらず、収束を見通すことができていない。
 本県においては、感染者の早期発見に努めるとともに、すべての感染者を入院又は宿泊療養していただくなど、感染拡大防止に向けた取組と、重症化予防や通常医療の提供に万全を期した取組が進められているが、今なお新たな感染者が発生しており、厳しい状態が続いている。
 県民の皆様にも日常生活や社会経済活動において、様々なご苦労をおかけしているが、1日も早い収束に向け、新型コロナウイルスに「うつらない・うつさない」ための行動の徹底をお願いし、ご協力いただいている。
 一方、多くの県民が、日々の通勤・通学などで向かう大阪府をはじめ近隣の府県においても、新たな感染は今もって収まっておらず、日常生活への影響は今しばらく続くと考えられる。
 こうした厳しい状況の下、尊い命や健康、地域の人々の暮らしを守るべく、医療従事者や福祉・介護に携わる方々、警察や消防職員など多くの方々が、感染リスクが潜む中、日夜献身的に業務に取り組み、努力されている。引き続き、新型コロナウイルス感染症の根絶に向け、忍耐強くご尽力くださるよう、お願いする。
 その一方で、残念なことに、感染者やその家族、医療従事者等へのいわれなき誹謗中傷、偏見や差別といった決して看過することのできない人権を侵害する憂慮すべき事案も発生しており、大きな問題となっている。
 よって、奈良県議会は、新型コロナウイルス感染症への懸念が完全に払拭されない中、社会を支えるために強い使命感をもって日々現場で懸命に職務に取り組まれている全ての方々に対して、最大限の敬意と感謝の意を表するとともに、その活動を全面的に力強く支える議会活動を展開していく。
 さらに、人権を侵害するいわれなき差別や偏見、誹謗中傷の根絶を目指して取り組むものである。

 以上、決議する。

  令和3年2月25日
                         奈 良 県 議 会

 

医療従事者をはじめ社会を支える全ての方々に敬意と感謝を表明するとともに差別や偏見等の根絶を目指す決議