住所 奈良市七条2丁目789番地
電話番号(代表) 0742-45-4591
URL:https://nara.hosp.go.jp/
診療科:内科、呼吸器内科、消化器内科、脳神経内科、小児科・小児神経科、外科、整形外科、リウマチ科、脳神経外科、リハビリテーション科、放射線科、ペインクリニック外科、麻酔科、眼科、耳鼻咽喉科、皮膚科、泌尿器科、循環器内科、呼吸器外科、精神科、婦人科(休診)、心療内科(休診)
許可病床数:340床
紹介する「面倒見のいい病院」の取り組み領域
多職種のチームワークで患者さんの安全な食事の支援に取り組んでいます!!
病院の概要
奈良市の西部、西の京に位置し、薬師寺の双塔や唐招提寺の森を近くに望み、遠くは東大寺、若草山、生駒山系が一望できる風光明媚な地にあります。
『呼吸器疾患と神経疾患を中心とした「面倒見のいい病院」の機能を高める』ことを基本理念とし、特に結核、重症心身障害、筋ジストロフィー、てんかん、パーキンソン病の治療に力を入れています。機能再建を目的とした嚥下を含むリハビリテーションも充実させています。
取り組みのきっかけ
当院にはパーキンソン病などの神経筋疾患や重症心身障害など、進行する嚥下障害で悩まれる患者さんが多く、嚥下障害のレベルに応じた細やかな対応が必要とされます。
嚥下障害の患者さんに、入院から退院後まで細かい対応と切れ目のない医療を提供するため、嚥下障害専門職である耳鼻咽喉科医師、摂食嚥下障害看護認定看護師、言語聴覚士、管理栄養士が連携し、チームとなって取り組むようになりました。
できるだけ患者さんのご希望に合わせることを心がけ、嚥下障害により経口摂取を中止して経腸栄養管理に移行した場合も、可能な限り「食べる喜び」を感じてもらえるようチームでサポートしています。
退院の際は、ご家族、介護サービススタッフや施設スタッフと話し合い、退院後もご自宅や施設、転院先の病院においても安全な食事が出来るように支援しています。
「面倒見のいい」内容
まず、患者さんが入院した際は、看護師や言語聴覚士が嚥下障害の評価を行い、嚥下障害リスクのある方には早期から食べるための訓練を始めます。
口から食事ができない方でも、食べるための訓練を行いながら、嚥下造影検査や嚥下内視鏡検査を実施し、食事摂取の可能性や食事の形態、食事量などを、医師、看護師、言語聴覚士、管理栄養士の多職種チームで判断します。
また、嚥下食の形態等が退院後にも継続できるよう、近隣施設と連携体制をとっています。患者さんの退院前には、患者さん、ご家族、介護サービススタッフや施設スタッフと、当院の多職種の医療スタッフが退院後の生活について話し合う機会を設けています。
食事は、嚥下学会で定められた分類をもとに調整し、形態調整された中でも盛り付けを工夫したり、季節メニューなどを取り入れたりと工夫し、患者さんに喜んで召し上がっていただけるように心がけています。
外来診療で来られた患者さんにも嚥下造影検査等を行っており、検査結果をもとに適切な食事をするための助言をしています。
ご安心のポイント
当院では、入院時より経口摂取の有無にかかわらず、看護師や言語聴覚士が毎日口腔内ケアを丁寧に行い、口の中の汚れが原因で肺炎を起こすこと等がないようにサポートしています。
嚥下障害のある患者さんの食事は、嚥下障害の程度に合わせて、食事形態、食事回数、食事量、栄養補助食品や濃厚流動食との併用など、個別に調整しています。
また、患者さんに退院後も安心して食事をしていただくために、退院前後で看護師や管理栄養士がご自宅を訪問する体制をとっています。
医療・介護関係者へのメッセージ
摂食嚥下障害リスクのある患者さんに対して、積極的に嚥下造影検査、嚥下内視鏡検査を行っており、検査結果をもとに食事摂取に関する判断を行っています。
嚥下造影検査は外来患者さんにも行っており、検査後に嚥下状態や食事に関する説明をしています。
嚥下食の形態等について近隣施設との連携にも力を入れています。退院前カンファレンスには介護、施設スタッフにも参加いただいています。
取組に関する問い合わせ先(部署名)
栄養管理室
住所 奈良市七条2丁目789番地
電話番号(代表) 0742-45-4591
URL:https://nara.hosp.go.jp/