令和5年5月8日(月曜日)山下知事就任記者会見2

司会:

 ただいまから山下知事の記者会見を始めさせていただきます。

 冒頭、知事から発言がございます。その後、記者の皆様からご質問をいただきたいと思います。

 なお、本記者会見もユーチューブ、奈良県公式総合チャンネルで生配信しております。

 それでは、山下知事、よろしくお願いいたします。

 

 

知事:

 お待ちいただきまして、ありがとうございました。

 今、お手元に令和5年度奈良県予算の執行についてと題する文書を配付させていただきましたけれども、令和5年度予算は、荒井さんの肝煎り事業が満載の予算であるというふうに私は認識していまして、選挙でその見直しをうたった以上、そのまま執行するわけにはいかないということで、今回、予算執行の一旦停止ということを先ほど庁議で関係部局長に指示をいたしました。就任前から県庁に無理を言いまして、予算に関する資料を頂きまして、自宅等で検討しておりました。令和5年の予算については、通常であれば、もう執行に着手してもおかしくない時期ですので、執行するしないの判断というのは早急に示さなければならないというふうに考えておりまして、なので、本日の初の出勤日に指示をするという手法を選びました。今日の指示は、予算執行の一旦停止でございます。これから6月上旬までの期間の中で、私及び関係の幹部職員で、予算を執行するのかしないのか、その最終判断をするための査定という作業を行いたいと思っております。その査定を経て、6月上旬までに、やめるもの、一旦予算執行をしないものするもの、そうしたふうに最終的に判断をしていきたいと思っております。

 ちょっと資料に基づいてご説明させていただきますと、第1と書かれてるところが令和5年度予算の執行の一旦停止を本日付で指示するものということで、(1)から㉑までございます。第2は、一時停止の指示をするかどうか、ちょっと話を聞いてからのほうがいいなと思われたものが第2分類で、予算執行査定を経て、一旦停止の指示をするかどうか検討するものとなっております。それから、第3分類は、予算の執行停止はしないが、執行方法について知事と協議を要するものと書いておりまして、その第1から第3までが予算執行査定の対象事業となります。主に選挙で見直しをうたった事業プラス新規のハード事業となっておりまして、一部ソフト事業も含まれているということでございます。第4分類につきましては、これは令和5年度予算に限らず、事業全般に対するヒアリングを実施するものでございまして、予算執行の一旦停止の対象事業もあれば、そうでないものもございます。あと、第5というところに書いたのは、早急に予算執行するかしないか、判断するために現地を視察すべき施設ということでございます。このA4縦の資料に番号が書いてますけど、それはこのA4横の資料の一番左の番号、これに対応してますので、それを見ていただいたらと思います。

 この第1分類の本日付で一旦停止を指示するものにつきましては、その金額を全部足しますと80億6,868万1,000円となります。

 私からの説明は以上です。

 

 

司会:

 ありがとうございました。

 それでは、ご質問がございます方は挙手にてお願いいたします。

 読売新聞さん。

 

 

記者:

 ちょっとまだ資料を読み込めてなくて、ぼやっとした質問で申し訳ないんですけれども、まず、この第1と第2、あと、第3ですか、この違いというんですかね。何を分類の基準にしてるかというのをまず教えていただけますか。

 

 

知事:

 第1は、資料ベースで予算執行の一旦停止を判断できるなと思ったものが第1分類です。これにつきましては、最終的に予算を執行するかしないかを査定を経て決定していくということでございます。第2は、一旦停止の指示を出すかどうか、ちょっと話聞いてみないと分からないという事業で、これは査定を経た上で、一旦停止の指示をするかどうかを決めたいと思いますが、査定して、もう最終的に執行するしないの判断まで、最終的な方針まで決められる場合もありますので、そうした可能性を含んでいるということです。ですから、第1については、本日付で予算執行が一旦停止されますので、予算執行できないと。第2、第3は、そういう対象ではありませんが、第2は、早急に予算執行査定しますので、その段階で一旦停止と、あるいは、最終停止、あるいは、執行するという判断が下る場合もあります。第3は、これは、予算執行はするけど、ちょっとやり方は相談しましょうということなので、第3は、予算執行の対象にはなっていません。やり方をちょっと協議しましょうということです。第4は、その令和5年度予算の執行の停止とか実施とかいう視点ではなくって、非常に大きな事業なので、ちょっと話を聞かせてくださいと、こういうものでございます。

 

 

記者:

 第1に分類されてる事業に関しては、これは、査定を経て、予算が再び執行される可能性というのもあるんですか。

 

 

知事:

 はい。

 

 

記者:

 そういったものでよろしいですか。ありがとうございます。

 

 

司会:

 ほかにご質問はございますでしょうか。

 関西テレビさん。

 

 

記者:

 よろしくお願いします。すみません、まだ資料の中身を拝読できていない状態で恐縮ですけれども、第1の合計で80億以上の金額規模だということですが、幾つか書いてある中で、規模の大きいもの、知事が主たるものであると思うもののご説明をちょっと知事の口からお願いします。

 

 

知事:

 事業費ベースでいうと、第1の(19)ですね。第1の(19)の91番のうち、大和平野、これは大和平野中央田園都市構想というものですけど、この大和平野中央田園都市構想に係るものが37億強ということで、一番予算規模では多いです。あとは、公約で掲げたものが中心でございまして、例えば(3)は、コンベンションセンターの管理・運営事業以外のものということで、国際会議を誘致するためにいろいろ営業活動的なことをするという事業ですけど、今のところ成果が上がっていませんので、これまでのように、国際会議を誘致するということに限って、県が動くのがいいのかどうなのか、それをちょっと吟味したいということでございます。それから、例えば20番ですね。第1の番号でいうと、第1の(7)の20番、これは大規模広域防災拠点です。それから、第1の(9)ですね、第1の(9)の46番、これは近鉄奈良線の移設ですね。48番、これはリニア中央新幹線の奈良市附近駅の早期確定と関西国際空港接続線というのがこの(10)です。この(10)については、ちょっと注意書きしているんですけど、2ページの一番上のところですね。よく山下さんはリニアの奈良駅自体に反対ですかというような質問を受けますが、そもそもリニアの奈良駅は当然必要との立場です。駅の位置というのは、基本的に事業主体のJR東海が決定するものですので、駅位置が未定である現時点において、県として駅をどこにするかみたいなことを調査研究する意味がどこにあるのかなというのがそもそもの私の疑問なので、今、荒井さんの段階では、郡山とJRの新駅とJR平城山駅という3つの候補地を上げて、じゃあ、どこが一番いいかというようなことを調査研究するためにかなりのそれなりの予算組んでいるんですけど、じゃあ、そうやって県はここがいいですと言ったら、JRはそうしてくれるんですかと。その点をきちんとJRの意向を聞いておかないと、JRが、いや、大体この辺ですよというふうな腹が決まっているのであれば、県がどうこう言うということは全く意味がないことですので、ですから、JRの意向というのは、対外的にはまだ公表はされていませんけれども、当然事業主体として何らかの考えはあるはずだと思います。なので、その辺の感触をつかんだ上で、県がリニアの駅はどこにしたらいいのかというようなことを調査研究する必要があるのかないのか、それを判断していきたいと思っています。あと、この48番は、リニア新駅から関空までの鉄道というのも含んでいますけれども、これについては、一応担当課の話は聞きますけど、もうこの場で、これはもうしないという方向になる可能性が極めて高いと思います。必要ないと、予算執行はしないという判断になる可能性が高いと思います。それから、あと、(19)の大和平野、これはさっき言いましたね。あとは、第1の(12)、事業の通し番号でいうと64番ですが、これが国体に向けて新しくスポーツ施設を造るという事業で、この畝部山周辺エリアにおけるスポーツ施設整備推進事業というのが橿原市内に造るアリーナ、陸上競技場、事業でいいますと、このプロジェクトでいう、このA4横の資料の通しページ数でいうと21ページ、事業ナンバーでいうと64番ですけれども、この64番の資料の右上のところにイメージ図というのがあって、橿原に造る第1種陸上競技場と多機能複合型アリーナ、これがその畝部山周辺エリアにおけるスポーツ施設整備推進事業と言われるものです。それと、その中段に書いてあるテニスコートと球技専用スタジアム、これがこの大和平野中央田園都市構想の地域内で計画されているスポーツ拠点施設整備推進事業ということになりまして、これも予算執行の一旦停止の対象になっています。あとは、第1の(17)、事業番号80番、これが県営の中央卸売市場の再整備に係る事業です。これにつきましては、資料番号、A4横の資料でいうと29ページですけれども、これを見ていただいたらいいと思いますけれども、市場エリアと賑わいエリアですね、BtoBとBtoCって書いてありまして、BtoCのところでフードホールイメージ、フラワーロードイメージ、子ども広場イメージ、河川テラスイメージとかありますが、この辺が果たして要るのかなと。あと、市場エリアですね、BtoBの部分、ここも規模がこれぐらい必要なのかどうか、こういったことも精査しなければいけないと思っていますので、予算執行の一旦停止の対象になっているということでございます。

 

 

記者:

 先ほど明確にこれは執行しませんとおっしゃったリニア中央新幹線付近についてですけれども、その理由を教えていただけますか。

 

 

知事:

 鉄道ね、奈良駅と関空を結ぶ。いや、それは新たにそれを造る必要がない。必要性もないし、費用対効果も全くない。それは奈良から関空までリムジンバスも出ていますし、近鉄電車と南海電車を乗り継いだり、あるいは近鉄とJRを乗り継げば、関空まで行けますから、既にそういうバスや鉄道の交通手段があるにもかかわらず、奈良にできるリニア新駅と関空を和歌山を通って鉄道で結ぶという事業が必要だと私は到底思えない。もうそれに尽きます。

 

 

記者:

 ありがとうございます。

 

 

司会:

 ほかにご質問はございますでしょうか。

 NHKさん。

 

 

記者:

 第1の(7)、20番の五條の大規模防災拠点の整備のことで教えていただきたいのですが、これは知事としては、防災拠点の機能というのはどこかに必要で、2,000メートル級の滑走路は要らないという意味なのか、もう五條市のあそこに防災拠点を造るということから見直すべきだというふうにお考えなのか、どうなのでしょうか。

 

 

知事:

 まず、この五條市の話は、もともとは、陸上自衛隊の駐屯地を誘致するという話が随分前からありまして、その話が消えて、次はヘリポートだけでもという話が次出てきて、かれこれ10年ぐらい前の話だと思いますが、そのヘリポートの話も消えて、突如出てきたのがこの防災拠点の話だと思います。その議論の経過から見る限り、この防災拠点が本当に要るのかどうかという必要性がどこまで吟味、検討されたのだろうかということにも私は疑問を持っています。ですから、じゃあ、南海トラフに備えた防災拠点が必要だとしても、必要かどうか、必要だとしても、この五條市が最適な場所なのか。さらに、その南海トラフ地震というのは、関西一円に被害が及ぶ可能性のある災害ですから、それを奈良県単独で、もちろん国費がかなり入りますけれども、奈良県単独で取り組むべきことなのか、あるいは、関西広域連合とか、そういう広域行政の枠組みの中で防災拠点というのを考えるべきなのか、その辺も含めて、もう一度検討する余地があると思っております。ただ、用地の一部については、もう買収済みだというふうに聞いています。これをどうするかということがすごく大きな問題だなとは思っています。

 

 

記者:

 もう1点、46番の大和西大寺駅の高架と平城宮跡を走っている近鉄奈良線の移設に関してですが、これに関しては、国土交通省のほうから踏切の改善の話もちょっと関連してくるのかなと思いますが、ここについてはどのような見直しをお考えですか。

 

 

知事:

 高架化は私もやったほうがいいと思っています。西大寺までを高架化して、西大寺とあやめ池の間の踏切を解消するということは必要だと思っていますが、西大寺から以東について、大宮通りの地下を走らすという計画は、あまり意味がないだろうと思っていますので、高架化はするけど、そのまま下げていって、今の平城宮跡の中のルートを通ると、そういう案をベースに、今後、近鉄や国土交通省と協議をしていきたいと、そういうふうに思っています。

 

 

記者:

 ありがとうございます。

 あと、先ほどの五條のことですと、国との協議であるとか、おっしゃった近鉄の件ですと、近鉄、国交省と、大和平野中央田園都市構想の分ですと、磯城郡3町との協議というのが今後出てくるかと思いますが、その辺りはどのように進めていきたいというふうに考えてらっしゃいますか。

 

 

知事:

 防災拠点については五條市、大和平野中央田園都市構想については磯城郡3町、この市長及び3町長さんのご意見は聞かなければならないとは思っております。なので、早急に、私、もしくは副知事に現地に行ってもらって、現地というのは五條市役所とか、田原本町役場とか、そういうところに行っていただいて、私の時間が取れれば、私が行ってもいいんですけれども、時間がなかったら副知事に行ってもらって、今日の予算執行の一旦停止という方針をお伝えするとともに、ご意見とかご要望を聞いてきていただいて、それも踏まえて、予算執行査定の中で最終判断を下すと、そういうことを考えています。

 

 

記者:

 ありがとうございました。

 

 

司会:

 ほかにご質問、よろしいでしょうか。

 朝日新聞さん。

 

 

記者:

 朝日新聞です。第4の(20)、97番の水道の広域化について伺います。ヒアリングを実施するとしておられますけれども、どういったところを重点的に聞き取りをされる予定でしょうか。また、水道広域化の全体のスケジュールにはどのような影響があるでしょうか。

 

 

知事:

 これは、私もざっくりとしかまだ水道広域化のスキームについて頭に入っていませんので、より詳細にまずは現在進められてきた事業スキームについて担当課からヒアリングを受けるということに徹したいと思っていますので、現時点では、この水道広域化についてこういう方針でというの、全く決まっておりません。

 

 

記者:

 ということは、山下知事として、事業の内容について詳しく知りたいので、ここに上げられたというような認識で良いですか。

 

 

知事:

 聞いた上で、今の案で全く問題がないということであれば、そのまま進めるでしょうし、ここをこういうふうに直したほうがいいという点があれば、そういう修正もあり得るという、そういうことです。

 

 

司会:

 ほかにご質問はございますでしょうか。

 奈良新聞さん。

 

 

記者:

 奈良新聞です。お願いします。第1の大和平野中央田園都市構想ですけども、これは予算執行を一旦停止される理由は何でしょうか、教えてください。

 

 

知事:

 理由は、まず、県立工科大学というのが予定されていますけども、私はこれはそもそも必要なのかというふうに思っています。今、少子化の中で、既存の大学ですら入学者の確保に非常に苦労しているという中で、県内には、大学院だけですけど、奈良先端大もありますし、奈良女子大にも工学部ができましたし、奈良高専もありますので、そういう工科系の高等教育機関というのは既に存在するわけですよね。その上で、さらに県が工科大学を造る意味がどこまであるのか。ご存じのように、今、学生さんは、都心に立地するキャンパス、都心にある大学を好む傾向がありますので、そういうことからすると、奈良のこの磯城郡というのは、例えば京阪神のエリアから学生を集めるには、ちょっと立地がよくないだろうというのはあると思います。そうした意味からすると、本当にこの県立工科大学というのがどれぐらい必要性があって、もし仮にやった場合に、本当に成功するのかと、学生が来るのかと。じゃあ、大学の先生はどうやって集めてくるんだと。先ほども別の質問でありましたけど、近畿というのは、本当に奈良県の高校生もみんな京都府や大阪府や兵庫県の大学に行くわけじゃないですか。それで、あえて奈良県に工科大学を造って、じゃあ、本当に奈良県の高校生がそこに来てくれるのかという、そういう問題もあると思います。既にある奈良県立大学でも、ちょっと数字うろ覚えですけど、県内の学生は本当に少ないと聞いています。1割とか2割とか。大半が他府県の学生と聞いていますので、県が独自に県立工科大学を造る意味がどこにあるのかというのは、そもそも疑問ということと、あとは、メインの事業は、先ほどのスポーツ施設ですよね。スポーツ施設については、これ、国体向けということで整備するのだろうと思いますけど、じゃあ、既存の施設を整備、改修することで本当に対応できないのかと、そういうことの吟味がどこまでなされているのだろうかという疑問を私は持っています。こういう箱物というのは、維持管理費というのもすごく、もちろん建設費も高い上に、維持管理費もすごく高いわけですから、既存の施設で国体に対応できるのであれば、わざわざ新設する必要はないと思っていますので、既存施設の整備、改修で国体が開催できないのかどうなのか、そこをまずきちんと検討してから、施設整備の必要性については考える必要があるだろうと思いますし、仮に造るとしても、ロケーションってすごく重要だと思います。利用者が行きやすい場所。そうすると、大和平野の今検討されているところが利用者にとって本当にアクセスしやすい場所なのか、新設するとして、ということも吟味されなければいけないかなと思っていますので、一旦予算執行を停止すると、こういう判断に至った次第でございます。

 

 

司会:

 ほかにご質問はございますでしょうか。

 毎日新聞さん。

 

 

記者:

 幾つかお聞きしたいのですが、まず、先ほどの庁議では、職員の意見を聞いたわけではなく、この第1の指示をしたということでしょうか。

 

 

知事:

 そうですね、この第1から第5までありますけど、このペーパー、要するに皆さんにお配りした資料と全く同じ資料を渡しました。指示をしたということで、その際にご質問、ご意見がありますかと聞きましたが、特に質問、意見はなかったです。

 

 

記者:

 リアクションみたいなものは特になかったでしょうか。

 

 

知事:

 個々の事業についてのいろいろな意見は予算執行査定で出てくると思いますので、そこで聞いていきたいと思っていますし、県の職員もそこで言うつもりだと思います。

 

 

記者:

 査定では、どういったところを特に話し合いたいと考えていますか。

 

 

知事:

 そうですね、事業の必要性、費用対効果、先ほど私、就任式で6つの視点って言ったと思いますが、6つの視点もそうですし、そもそも何でこういうことが発想されたのか、多分発想されたのは荒井前知事さんだと思いますが、荒井さんがそういう発想をするに至った理由は何なのか、この辺ちょっと聞いてみたいと思います。

 

 

記者:

 そういったこれまでの経緯を聞いた上で判断したいと。

 

 

知事:

 そうです。

 これまでの経緯と、あと、その6つの視点ですね、必要性とか費用対効果とか公平性、公正性、透明性。

 

 

記者:

 分かりました。

 この一旦停止という言葉は、これが専門的な用語になるのでしょうか。

 

 

知事:

 いや、これは専門用語ではなくて、私が使った用語です。

 

 

記者:

 なるほど。意味的には、一時的に停止するということ。

 

 

知事:

 そうです。最終的な判断ではないと。暫定措置であると、こういう意味です。

 

 

記者:

 分かりました。

 それと、今回、ここで出てきている予算というのは、全て一般会計の予算でしょうか。

 

 

知事:

 そうですね、ちょっと特会の分が入っているのかどうか、僕はそこ、よく分かりません。

 

 

記者:

 分かりました。

 

 

知事:

 基本的には一般会計だと思います。

 

 

記者:

 分かりました。

 第1の(19)の大和平野のところですけれども、ここで、大和平野中央プロジェクト用地管理業務以外のものとしているのは、この用地管理業務を除いているのは、何か理由があるんでしょうか。

 

 

知事:

 これは、既に買収済みの土地があります。そこの草刈りとかはしなければいけないので、そういう費用はそのまま残すということです。

 

 

記者:

 なるほど。

 金額でいうと幾らぐらいになりますか。

 

 

知事:

 37億2,670万4,000円です。

 

 

記者:

 その除いた上での金額。

 

 

知事:

 除いた上で37億2,670万4,000円です。

 

 

記者:

 分かりました。

 幾つかソフト事業についても含まれているなと思ったんですけれども、例えば(2)のパリでの県産品PRなどは、どういった観点から一旦停止されるのでしょうか。

 

 

知事:

 そうですね、いや、そもそも万博で展示ブースを設けないと、PRしないと、そういう機会を自ら逃そうとしていながら、わざわざパリに行って何か県産品をPRするということですけど、ああいうのって一過性のお祭りで終わっちゃうことが多いと私は認識しています。だから、本当に販路拡大というのを図るのであれば、もちろんイベントの効果が全くないわけではないと思いますが、僕が民間企業の社長だったら、県にイベントをやってもらおうとかは思わずに、例えばヨーロッパに強い商社を探してきて、その商社を通じて販路拡大の可能性があるのかないのか、そういうふうに調べると思います。じゃあ、そのパリのそういう消費者のニーズというのを把握するには、パリでの商いに通じた人に聞くのが一番いいじゃないですか、こういうものがパリの消費者に受け入れられそうですかとかね。だから、パリで何か見本市みたいな一過性のイベントをするというのは、僕はそもそも効果が本当にあるのかなというところから疑問を持っているので、そういったことも含めて、一旦、パリでどんなことをしようと思っているのということからちょっと聞きたいなと思っています。なぜパリなのかということも知りたいし。

 

 

記者:

 その辺りはこれから聞かれるということですね。

 

 

知事:

 はい。

 

 

記者:

 分かりました。ありがとうございます。

 

 

司会:

 ほかにご質問はございますでしょうか。

 読売新聞さん。

 

 

記者:

 個別の案件になりますが、この御所のインターチェンジの工業団地の整備事業、これももう停止する可能性があるということで、理由はどのような理由でしょうか。

 

 

知事:

 これは、既にもう事業が進んではいるんですよ。一部県が買収をしている土地もあるみたいですけれども、県が土地を造成して、民間に売却するという以上は、ちゃんと売れるという確証がどこまであるんですかということをちょっと担当課に聞きたいと思っています。工業団地は要ると思います。既存の事業ですから、全部やめるということはないと思いますが、今ここまで進んでいて、あと、これだけ残ってるというときに、じゃあ、最終形まで含めて、本当に工業用地として売却できるめどがどこまで立っているんだと。担当課から話聞いて、いやいや、もうお客さん決まっているんですよと。もうここの顧客は、県が整備さえすれば買ってくれるというお客さんがついているんですよということであれば、それは進めるでしょうけれども、全く決まってないのに、先にどんどんどんどん土地の買収とか、造成だけ、お客さんがついてないのに進めるというのは、ちょっと僕はやり方が違うのではないかと。進めるとしても、段階的にやっていって、例えば1区画、2区画、3区画とかに分けて、1区画が完売したら、2区画目やろうとか、2区画目のめどがついたら、3区画目やろうとか。ある程度その辺は、そこに工場を立地してもいいという、土地を買ってもいいというお客さんの意向をにらみながら開発というのは進めるべきだと思うので、一気呵成に全部やるというのはちょっと売れ残りのリスクがあると思うので、その辺を、今どういうスキームを県当局が立てているのか。その辺を聞いた上で判断したいという、そういう趣旨です。

 

 

記者:

 なるほど、分かりました。

 あと、この15番の平城宮跡の歴史公園の整備、これはニュアンスとしてはどうですか、こちらもかなり事業としては……。

 

 

知事:

 そう、これも全部で3億9,000万ですかね。これも、今皆さんご存じのとおり、大宮通りの北側にいろんな施設ができているじゃないですか。あれって、もう本当がらがらなんですよ。この通しページで7ページの資料の上段の、上段、中段、下段ってありますけど、その上段の左側は、この朱雀門から北側ではないですか。今ですらがらがらなのに、さらに施設を造る必要性があるのかということと、あと、南側については、今一部、大型バスの駐車場として利用されていまして、さらにその南側を開発するということだと思いますが、これ、公園を造るという計画じゃないですか、平城宮跡の南側ね。でも、あそこは、平城宮跡自体が公園みたいなものじゃないですか。大きな原っぱがあってね。あれだけ広大な公園があるのに、何でまた平城宮跡の南側に公園造るのかと。もっと有効な土地活用の方法あるのではないのかというふうに私は思います。ですから、これについても、もう一回土地利用の在り方を考えたい。もともとここの土地って、セキスイハウスの工場があって、それを県が買い取って、買い取ったときには荒井知事さんも使い道を考えていたんでしょうね。でも、使い道に困ったのか、じゃあ、奈良市役所、ここに移転したらどうかといって、仲川市長とちょっとやり取りしたことあったじゃないですか。だから、つまり、ここもこういうのをしたいというのがあってセキスイハウスの工場跡地を買ったのではなく、もう確固とした目的もなく買っている。使い道に困って、今、観光バスの駐車場にしているんですよね。あれって、ここの隣のバスターミナルでお客さん降ろしたバスがあそこに行ってちょっと待機してくださいというエリアですけど、遠いわけですよ、奈良公園のバスターミナルから平城宮跡の南側の駐車場まで。だから、バスの運転手さんにはすごく不評だというふうに聞いています。事ほどさように、もうちょっと買って、これ、使い道どうしようかなって考えている、持て余している土地なんですよ。それで、苦肉の策で出てきたのがこの公園だと私は思っていますので、もうちょっと有効利用できる余地があるんじゃないかなと私は思っていますので、改めて、検討したいということです。

 

 

記者:

 分かりました。ありがとうございます。

 

 

司会:

 朝日新聞さん。

 

 

記者:

 朝日新聞です。第1の㉑、99の1のうち、奈良市に係る部分とされているところです。支援団体には、奈良市と五條市の名前が上がっておりますけれども、このうち、奈良市の分のみを執行停止にされる理由は何でしょうか。先ほど新斎苑に係る質問のところでいろいろお話はされていましたけれども、自主的な努力ができる余地があるというふうにお考えでしょうか。

 

 

知事:

 これは、ここに書かなくてもよかったのですが、そもそも5%マイナスの財政再建計画が出てないということなので、今回執行する必要はないだろうということで、ここに上げています。ですから、ちょっとその新知事の方針とは直接関係ないので、ここにあるのはおかしいかもしれませんね。

 

 

司会:

 ほかに質問はよろしいでしょうか。

 産経新聞さん。

 

 

記者:

 産経新聞です。第1の(8)で国道168号のバイパスのことが出ているかと思うんですけれども、これ、道路のことがそこだけ出てきていたので、これはどういったところから、このバイパスのことが上がっているのでしょうか。

 

 

知事:

 これは、大規模広域防災拠点関連道路ということで、大規模防災拠点の中を通すことが目的の一つの道路計画のようなので、大規模防災拠点を見直す以上、これについても、本当に要るのか要らないのかを再検討する必要があるのではないかなということで上げています。

 

 

記者:

 大規模広域防災拠点と関連してということでという。

 

 

知事:

 関連しているからということです。

 

 

司会:

 ほかにご質問はございますでしょうか。

 幹事社さん、よろしいでしょうか。

 

 

記者:

 はい、ありがとうございます。

 

 

司会:

 それでは、以上をもちまして山下知事の記者会見を終了させていただきます。ありがとうございました。

 

 

知事:

 どうもありがとうございました。

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