【発表案件】
○ならの道 リフレッシュ プロジェクト
○新しい産業政策のパッケージ
【質疑応答】
○奈良県中央卸売市場の再整備について
○県庁の働き方・職場環境の改革について
○鹿愛護会による「県の調査結果に対する反証」について
○大阪・関西万博1年前イベントについて
○知事の期末手当について
○西和医療センターの移転について
○「紀伊山地の霊場と参詣道」世界遺産登録20周年記念サミットについて
○奈良マラソンについて
司会:
おはようございます。ただいまから知事定例記者会見を始めさせていただきます。
本日の記者会見は、ユーチューブ、奈良県公式総合チャンネルでライブ配信しております。また、本日配付しております記者会見資料は、奈良県のホームページに、ライブ配信と同時に掲載しております。
本日は、知事からの発表案件が2件ございます。それぞれの発表後に質疑応答の時間を取らせていただきます。
【発表案件】ならの道 リフレッシュ プロジェクト
まず、1件目の発表案件は、「ならの道 リフレッシュ プロジェクト」についてでございます。
それでは、山下知事から発表いただきます。知事、よろしくお願いいたします。
知事:
奈良県の道路整備率は全国47位ですが、これは、主に道路の総延長についての話です。その既存の道路の状態もそれほど快適ではないと私は認識しており、県民の多くも同様の認識を持っておられると思います。そこで、奈良県の既存の道路をリフレッシュしていくというプロジェクトを、5年間にわたり集中的に実施していくことといたしました。それがお手元の資料の「ならの道 リフレッシュ プロジェクト」ということでございます。
1枚目の冒頭に記載しておりますとおり、県が管理する道路について計画的な維持管理を行うことで、快適な道路空間を利用者に提供することを目的とした事業でございまして、来年度から令和10年度までの期間で実施します。
中段の四角囲みをご覧いただきたいと思いますが、具体的には、道路の凸凹、ひび割れ、穴ぼこなどを集中的に修理し計画的な舗装修繕を行うことで、路面損傷が著しい道路の耐久性を向上するということが1点目です。2点目は、損傷が著しい区画線を計画的に補修することで視認性を向上させるということです。つまり、剥がれかけた区画線を引き直すということでございます。3点目は、従来の方法を見直し、計画的な防草対策を実施することで不快感を軽減するということです。こうした取組を実施するためには、どこの道路に凸凹、ひび割れがあるのか、どこの区画線が剥がれているのか、どこの道路の草がひどいのか、そうした情報を入手する必要があります。従前は、県民からの電話による通報や、県職員によるパトロールで把握していたわけですが、それに加えて、ドライブレコーダーやSNSを活用して、問題のある箇所の情報を入手するという取組も同時に開始します。これらの取組を実施することで、快適な道路空間を利用者に提供したいと考えています。
2枚目の下段の図を見ていただきたいと思いますが、道路の構造について少し具体的にご説明しますと、一番表面に近いところを表層と言いまして、その下に路盤、路床と続いております。従前は、限られた予算でなるべく多くの路面を修繕するために、表層部分のみ修繕を実施していたということでございます。ただ、大型車両等が多く通行しますと、表層部分のみならず、路盤も傷むわけです。そうすると、幾ら表層部分を修繕しても、その下の路盤自体が凸凹になったりして傷んでいますので、せっかく修繕した表層部分も長もちしないという状況になってしまいます。そこで、今後は、路盤も含めて修繕し、一回の修繕で長もちするようにしていきたいと思っております。
中段、右の「今後」というところですが、今後は、まず、1日当たり大型車両が1,000台・1方向以上通るような道路、例えば阪奈道路などにつきまして、損傷度に応じて、先ほど申し上げたような路盤も含めた修繕をしていくということを考えております。右上のグラフでお示ししているとおり、1日当たり大型車両が1,000台・1方向以上通る道路は、非常に早期に傷むという傾向がございますので、そのような道路を重点的に修繕していくということでございます。
3枚目の区画線の修繕について、先ほど申し上げたとおり、従来は、県民からの通報や職員による道路パトロールによって補修箇所を選定して、補修を実施していたわけですが、従来の方法に加えて、ドライブレコーダー画像を用いて損傷具合を確認し、補修を実施するということでございます。
5枚目のドライブレコーダー画像の活用方法について、まず、県職員が車でパトロールする際に、ドライブレコーダーで路面の状況を録画し、それをAIで解析します。また、その下に記載されている「一般車両のドライブレコーダーデータから抽出」というのは、損害保険会社が保険契約をしているドライバーからドライブレコーダーの画像の提供を受け、AIで画像を解析して、その損害保険会社から道路状況の情報提供を受けるという仕組みになっています。それから、左下に記載の「SNSによる通報」というものですが、従前は電話による通報をしていただいていたわけですが、LINE等で写真や位置情報を送ってもらうことで、より通報しやすい環境を整えるという取組でございます。
1枚戻っていただいて4枚目の草刈りについて、従来から草刈りはしていましたが、今後は、主要道路で雑草が生えない対策を実施するということでございます。4枚、写真をお示ししていますが、右から2番目の写真を見ていただくと、アスファルトが少し濃くなっている箇所があると思います。雑草が生えてきそうな隙間を埋める作業をすることで、そもそも雑草が生える余地をなくしていくという対策です。その右側の写真では、道路の外側をコンクリートで覆っているわけですが、道路の外側や中央分離帯を、防草シートやコンクリートで覆うといった対策を講じて、そもそも草が生える余地をなくすということをしています。右下の「主な対策内容」というところでまとめて記載していますが、道路の防草対策(雑草が生えない対策)として、縁石と舗装の隙間を埋めたり、道路の外側や中央分離帯を防草シートや張りコンクリートで覆うという対策をします。それから、従来から行っている箇所に加えて、観光地や危険箇所での草刈りを重点的に実施していきます。
総事業費につきましては、1枚目に記載のとおり、5年間で約80億円をかけて実施します。もちろん、従前からもこういった事業は実施していますので、80億円予算が増えるとご理解いただきたいと思います。
細かい内訳についてご説明しますと、2枚目の左下の「総事業費」というところですが、令和5年度事業費は約20億円と記載しております。総事業費は5年間で約60億円と記載しておりますが、これは新規に増える分だけの金額なので、1年当たり約12億円増えるということになります。ですから、分かりやすくいうと、舗装に関する事業費は、毎年度の予算が約20億円から約32億円に増えるということでございます。
3枚目の区画線の補修については、令和5年度事業費が約1億円で、5年間で約3億円増えますので、毎年当たり約6,000万円増えるということです。つまり、1年当たりの総事業費は1.6億円になるということでございます。
4枚目のこの草刈りについては、5年間で約20億円ですけど、これは従前に実施していなかったものですので、約20億円がそのまま新規で増えるということでございます。ですから、すべて合計して、5年間で80億円の予算を増やして実施するということでございます。
司会:
ただいまの発表案件につきまして、ご質問がございます方は挙手にてお願いをいたします。
奈良新聞さん。
記者:
5年間で約80億円、予算が増えるということですが、これらの取り組みを5年間で集中的に実施することでどういう効果が得られるか教えていただけますか。
知事:
もちろん、5年間、集中的に実施してそれで終わりではなく、今後も継続的に実施するわけですが、先ほど申し上げたように、例えば、路盤も含めて舗装の修繕をすると長もちしますので、5年経過後は、以前と比べると修繕の頻度が低くなります。このような抜本的な対策を行うことで、浮いた予算をほかの事業に回せるということになりますので、この5年間で集中的に抜本的な対策を行うことで、5年経過後は、同じ予算でより多くの工事ができるという効果があると認識しています。区画線についても、5年間で集中的にやるということで、6年目以降は、同じ予算でより多くの箇所の修繕ができるということになると思います。草刈りについても、抜本的に草が生えないような対策を実施することで、草の生えている箇所が減りますから、5年経過後は、同じ予算で多くの箇所の対策をできることになります。5年間で約80億円をかけることで、その後は、元の予算額に戻したとしても、より多くの工事、区画線の補修、草刈りができるという効果があると考えております。
記者:
ありがとうございました。
司会:
ほかに質問はございますでしょうか。
朝日新聞さん。
記者:
規模感を教えていただきたいのですが、約80億円を使って実施するというのは、例えば箇所数としては、大体何か所ぐらいになるのでしょうか。
担当課:
1点目の舗装につきましては、「計画概要」にも記載しておりますが、1日あたり大型車交通量1,000台・1方向以上の県管理道路が約110キロございます。損傷度というのは、舗装がどれだけ傷んでいるのかを程度で表しており、この中で、損傷度3というのは、かなり下の層から傷んでいるような状態になっているわけですが、こういった損傷度2とか3を合わせますと約80キロございます。この修繕を5年間で実施していこうと考えております。それ以外の、例えば区画線につきましても、基本的に、やはり車両の多いところが消えやすいという傾向がございますので、損傷度に応じて、約200キロの箇所について補修を実施していくと考えております。草刈りにつきましては、舗装とセットで実施するとコスト的にも安くつくということもありますし、やはり車が通るところというのは、人目にもつくということがありますので、舗装と同様に、1日あたり大型車交通量1,000台・1方向以上の県管理道路の110キロについて実施していきたいと考えております。また、現在、2回刈りしているようなところもございますので、そこも含めて実施したいと考えております。
記者:
道路の長さでいうと、今おっしゃったような距離ということですけども、実際その間を全部やるわけではないですよね。当然、110キロずっと草刈りをやるわけではないですよね。いわゆる箇所数では表せないですか。
担当課:
箇所数では表せないですね。
記者:
この延長でいう110キロというのは、その間全部実施するイメージではなくて、その中の何か所かについて実施するという感じですか。
担当課:
当然、優先順位があるかと思いますが、そこは今後の調査の中で確認していきたいと考えております。
記者:
約80億円プラスアルファということですけれども、従前と比べて予算規模でどれぐらい増やしているかお伺いできますか。
知事:
まず、舗装についてご説明しますと、単年度事業費が約20億円ですから、5年間で約100億円となります。それを5年間で約60億円増やすわけですから、約160億円になるということでございます。区画線は、単年度事業費が約1億円ですから、5年間で約5億円だったのを、約3億円増やすので、約8億円になるということでございます。草刈りについては、5年間で約20億円の純増ですが、もともとの事業費は幾らでしたか。
担当課:
草刈り自体は、年間で大体、7億円から8億円程度となっております。
知事:
7億円から8億円だったのが、5年間で約4億円増えるわけですから、11億円から12億円ぐらいになるという感じですね。
記者:
もともとの予算でいうと、5年間で、100億円足す5億円足す7億円で112億円ですか。
担当課:
一つ訂正させていただきます。先ほどの、草刈りの7億円から8億円というのは、普通に草を刈るだけの予算です。今回ご提案させていただいているのは、そもそも草を生えなくする対策になりますので、これにつきましては、ある意味、新規事業になりますので、従来からいくと、これはゼロであったというふうに考えております。
記者:
ざっくり言うと、5年間で2倍弱ぐらいの予算を投じるという理解でいいでしょうか。
担当課:
簡単には、大体1.6倍以上にはなるかと考えております。
記者:
財源についてお伺いしたいのですが、この80億円は、どこかの基金から捻出したのでしょうか。
知事:
この財源は、高校授業料無償化と同様、大型公共事業のための地域経済活性化基金への積み立てをやめる27億円から出します。
記者:
地域経済活性化基金に積み立てていた予算をこちらに組み替えるということですね。
知事:
そうです。毎年度27億円ぐらい積み立てていましたが、そのうち13億円を高校授業料無償化に使って、まだ14億円余りがあります。5年間で80億円ですから、単年度で16億円ですが、2億円はまたどこかから捻出すると思いますが、その辺は財政課でやりくりしていると思います。
記者:
先ほどのLINEによる情報提供ですが、これは誰に情報を求めるのですか。
知事:
県民、ドライバーです。
記者:
地元とかを走っていて、気づいたことがあれば通報するということですか。
知事:
そうです。
記者:
改めて、そういう意味で、県民の皆さんに何か呼びかけみたいなことありましたら、お願いいたします。
知事:
そうですね。やっぱり、県の職員だけで修繕すべき箇所を把握するのは限界があるので、県民の皆さんから情報を寄せていただいたら、絶大なる効果があると思います。わざわざ電話するというのは、現代においては、何か面倒くさいというのがあるし、電話だと、道路名も分からないし、所在地も分かりませんから、場所の特定が大変ですよね。GPSで位置情報を取得していただいて、その位置情報と写真を送っていただいたら、すぐに特定できますので、通報するほうも受けるほうも効率的に通報された場所がどこかということが分かりますので、ぜひこのシステムは使っていただきたいと思います。その通報された箇所が国管理の道路なのか、県管理の道路なのか、市町村管理の道路なのかというのは、一般県民には分からないことですが、国管理の道路だったら、国にお知らせしますし、市町村管理の道路だったら、市町村に県からお知らせします。
担当課:
現在、県で取り組んでいるそういったものもありますし、国でも、そのようなLINEを活用した通報システムを今後、全国展開していくという情報もいただいております。より県民の皆さんになじみやすいよう調整した上で、オープンしていきたいと考えております。
知事:
国とか市町村の管理する道路の情報提供いただいたら、それを無視するわけではなく、ちゃんと道路管理者に伝えるというふうにします。
担当課:
逆に、国から情報をいただくということもあると思います。
司会:
ほかに質問はございますでしょうか。
奈良テレビさん。
記者:
LINEの件で追加でお聞きします。送り先はどちらに送ったら良いでしょうか。
担当課:
送り先は基本的には県になります。今、県ではアウトソーシングで、一般の方から情報を受けていますので、そこで一括して受けて、その上で、関係する部署に配信するということを考えています。
記者:
ありがとうございます。
もう一つお聞きします。既にこの舗装を決めている具体的な場所はありますか。
知事:
1方向、1日1,000台以上通る道路で主なものといったら、阪奈道路があります。
担当課:
大宮通りの辺りも対象です。どちらかというと都市部に集中しますが、まずは、そういった交通量の多いところを重点的にしていきたいと考えています。
知事:
あとは、国道168号線とかですね。
担当課:
そうですね、それもどちらかというと市街部ですが、そういった路線も含みます。
記者:
ありがとうございます。
司会:
ほかに質問はございますでしょうか。
司会:
読売新聞さん。
記者:
LINEで送るのは、アウトソーシングということですが、実際にどこに送るのかというのが分かったほうが、今回発表されて、実質すぐ始められると思ういますが、公開はいつぐらいにどこでというのは決まっていますか。
担当課:
今、LINEの仕様について、中身を詰めております。まず、それを一度、職員で使ってみて、使い勝手を調べた上で、オープンにしようと考えています。本格的に動くのは、来年度からと思っております。
記者:
分かりました。ありがとうございます。
司会:
ほかに質問はございますでしょうか。
時事通信さん。
記者:
先ほど朝日新聞さんの質問で、80億円の財源の話が出ましたが、基金で使われるということは、基本的には来年の2月の当初とかに組んでくることはないという認識で合っていますでしょうか。
知事:
予算化するのは、令和6年度の当初予算からです。
記者:
資料4ページのドライブレコーダーの活用のところですが、先ほど知事がおっしゃいましたように、県職員だけでは把握ができない、把握しにくいということですが、例えば大阪市さんは収集車のドライブレコーダーも活用する事業があるようです。例えば、県では市に依頼して、そういう各市町村の公用車のドライブレコーダーも集めようとか、そういう予定はありますか。
知事:
ひとまず、県のパトロールカーと一般車両のデータを、保険会社を通じて提供していただくのでやってみて、それで足りなければ、また考えます。お寄せいただいた情報に関して、多分全部はできないと思います。やってみないと分かりませんし、どれくらいの情報が集まるかも分かりませんので、情報を集め過ぎても、全部こなし切れなかったら意味がありませんので、その辺は、一回これでやってみて、また考えます。
記者:
分かりました。ありがとうございます。
司会:
ほかに質問はございますでしょうか。
産経新聞さん。
記者:
ドライブレコーダーの話ですが、損害保険会社から提供を受けるということは、人の顔とか、ナンバープレートなど、いろいろなものが映っていますよね。プライバシーとか個人情報についてはクリアできていますか。
知事:
その辺、僕も疑問に思いましたが、AIで画像を解析して、道路の損傷箇所に限ったデータをもらうと担当から聞いています。何か補足することはありますか。
担当課:
知事が今おっしゃっていただいた内容で結構です。基本的には、そういったナンバープレートや人の顔というのは、我々には届きませんので、個人情報については守られると考えております。
記者:
損害保険会社に提出されている画像は、事故のときに届けるものだと思っているのですが、ずっと走っている画像などもあって、損保会社が一般の車両からその辺の提供を受けているのでしょうか。
担当課:
損害保険会社の仕組みについては、詳細は存じ得ないのですが、そういったデータを損害保険会社がお持ちになって、既にそういったものを商品としてお取扱いになっていると聞いておりますので、それを我々でも活用させていただくという流れになります。
知事:
それは既に有償で提供しているということですね。
記者:
大型車両という単語の定義を簡単に教えてもらえますか。
担当課:
一般的に、車の総重量が11トン以上、もしくは、例えば30人以上乗るようなバス等が基本的には大型車と定義されております。
司会:
ほかに質問はございますでしょうか。
朝日新聞さん。
記者:
このプロジェクトにより、修繕の頻度が減るとか、草刈りの必要がなくなり、それによって予算が浮く面があるということですが、将来的に例えば10年で幾らの予算が浮くのか試算はありますか。
知事:
これは、5年経過したとしても、従前、令和5年度までの予算から減らすことは考えていません。令和6年から10年間だけ多い、1.6倍にして、また同じ、今までと同じぐらいにします。ですから、同じ予算でより多くの修理や区画線の補修とか草刈りができるようにするということで、予算を減らすことは考えていないです。
記者:
分かりました。
これまでは、表層の修繕に限られてきたのが、路盤を含めて工事をするということですけれども、なぜこれまで表層しかできなかったでしょうか。路盤を含めると工事費が何倍になるとかなのかとか、時間がかかってしまうとか、そういう難しさがあったのかなど、なぜこれまでできなかったというところを補足でお聞かせいただけないでしょうか。
担当課:
舗装の資料のところで書かれていますが、従来は、予算が年間20億円ぐらいで、それに比べて、路面が傷んでる箇所が非常に多かった。限られた予算の中で、少しでも走行性をよくするために表層部分を取り組んでいたというところが過去の反省としてあると思っております。それを今後改めていきたいと考えております。
記者:
同じ区画をやるにしても、路盤を含めるとどのぐらい予算が増えてしまうのでしょうか。
担当課:
具体的に幾ら増えるというのは、この場では分かりませんが、倍とは言いませんが、何割かは増えると思います。
記者:
ありがとうございました。
司会:
ほかに質問はございますでしょうか。
毎日新聞さん。
記者:
LINEは奈良県の公式のLINEに送るということでしょうか。それとは別に専用のアカウントができるのでしょうか。
知事:
専用のアカウントを設けると思います。
担当課:
そうですね。まず、そういったアカウントを設けていきますし、先ほども申しましたように、国でもそういったLINEをスタートすると聞いておりますので、そちらのほうが非常に通報者も多いということであれば、乗り換えるということも考えていきたいと思っております。
記者:
分かりました。ありがとうございます。
司会:
ほかに質問はございますでしょうか。
NHKさん。
記者:
冒頭で知事がこのプロジェクトを進めるに当たって、やはり奈良の道は悪いと実感しているとおっしゃっていたと思いますが、この5年間、プロジェクトを成し遂げることによって、奈良の道をどのように変えていきたいとお考えでしょうか。
知事:
それは道路の舗装や、草刈り、白線の補修は、ずっとやらなきゃいけないことだと思いますけど、他府県並みぐらいにはしたいなとは思っております。それも抽象的だとすれば、あまり走っていて不快に感じない程度にはしていきたいなと考えています。
記者:
今まで不快に感じていたということでしょうか。
知事:
すみません。個人的には自分で走っていて感じますね。
記者:
あと、この資料の最後にある大宮通りの美化、歩道のことに関してお願いします。
知事:
大宮通りの歩道の舗装が悪いということにお気づきかもしれませんが、すごくざらざらした感じで、非常に荒れている感じがしまして、この大宮通りの歩道の抜本的修繕というのをしていきたいと考えています。まず、令和6年から令和10年で、24号線と大宮通りの交差点から県庁までを行いまして、その後5年間で、さらにその西側、大宮通りと24号線の交差点から平城宮跡の終わるところまでをしていこうと思っています。歩道の舗装修繕のみならず、同じように防草対策もしていきたいなと思っております。資料にイメージを載せていますけども、防草対策は、先ほどと同じように、草が生えそうな隙間をアスファルト等で埋めていく作業をしていきたいと思っています。以上です。
司会:
このことに関して質問はございますでしょうか。
朝日新聞さん。
記者:
大宮通り沿いでイルミネーションをやっていて、それよりも道路を優先してほしいということで取りやめになった経緯もあると思いますが、知事自らがここの問題意識を持って取り組むべきということで上げられたのか、住民の声などを基に決められたことなのか、いかがですか。
知事:
担当課から上がってきて、良いと思いましたので、実施しようと言いました。
記者:
イルミネーションを取りやめたことに関して、知事はどのように感じておられますか。
知事:
結構批判のご意見もあったと聞いております。主には奈良に観光で来られた方向けにしていた事業だと思いますけども、イルミネーションでいえば、大阪府の御堂筋や、淀屋橋辺りのイルミネーション、神戸市のルミナリエなどには絶対かないませんので、わざわざ奈良にあのイルミネーションを見に来る人はそんなにいないと思っています。奈良で観光した後、車で大阪に帰るときに、ああ、きれいだなという感じぐらいの効果しかなかったのではないかと個人的には思っていますので、あのイルミネーションがあることで、観光客が増えるとか、そういうことにはつながっていなかったのではないかと推測をしています。
記者:
ありがとうございます。
司会:
ほかに質問はございますでしょうか。
NHKさん。
記者:
大宮通りの歩道の整備に関しては、予算規模とか、事業費ベースは幾らぐらいなど、出ていますでしょうか。
担当課:
大体ですけども、例えば県庁東交差点から国道24号線の3キロの区間については、5年間で約10億円と考えております。あと、11年度からの分なんですけども、これも先の話になりますが、予算規模的にいうと、大体3分の1ぐらいですので、ものすごく概算で約3億円かなというふうに考えております。
記者:
この財源はどちらから捻出することになりますか。
知事:
27億円の積立ては全部尽きていますので、既存の事業の見直し等で捻出することになろうかと思います。あとは、起債もありますので、全額一般財源ということにはならないです。ならの道リフレッシュプロジェクトも全額一般財源ではありません。
担当課:
基本的には起債とか、有利なものを活用して、必要な部分だけ、一般財源とします。
知事:
80億円を5で割ったら16億円と言いましたが、16億円全部を一般財源で出すわけではありませんし、基金の積立ての27億円もまだ少し余っていると思います。ご理解いただけましたでしょうか。
司会:
ほかに質問よろしいでしょうか。
朝日新聞さん。
記者:
この大宮通りですが、工事に当たって長期間通行止めがあるとか、何かそういう支障はありますか。
担当課:
昼間は、交通量や歩行者の方も多いので、基本、夜間の工事が中心になると思っています。
記者:
先ほど奈良の道は不快感があるというようなご発言がありましたけども、そもそも、国道と県道で違うと思いますが、なぜ他府県に比べて凸凹が多いと感じるのか、何か分析や原因があれば教えてください。
知事:
分かりません。他府県と比べてひどいかどうかも、非常に主観的な感じで、客観的なデータに基づいて言っているわけではありません。データはありませんが、記者の皆さんも運転されていて思いませんか。あと、選挙の期間中もそういう声はよく聞いていました。いろんなところに行って、道路を何とかしてください、渋滞を何とかしてくださいという声が非常に多かったので、私以外の人もそういうふうに感じている人は多いのかなと思った次第です。
【発表案件】新しい産業政策のパッケージ
司会:
よろしいでしょうか。
それでは、2件目の発表案件に移らせていただきます。
2件目は、「新しい産業政策のパッケージについて」でございます。
知事、よろしくお願いいたします。
知事:
まず、1ページ目を見てください。企業の「声」をベースとした新しい産業政策へ転換ということで、現状と課題ですが、奈良県の製造品出荷額は全国で39位、近畿2府4県でいいますと、奈良県より40万人ぐらい人口の少ない和歌山県よりも製造品出荷額が少ないという状況にあり、その潜在力に見合った成長を実現できていないと考えております。そうしますと、県としたら、既存の県内企業をバックアップし、より企業活動を活発にしていただく必要があると考えているのですが、企業のニーズに合った産業政策でなければ、同じお金をかけても、効果は限られてくると思っております。まず、ニーズを把握するために、この夏から200社を目標に、県内の企業、団体から集中的にヒアリングをしてきたということでございます。これまで160社から経営戦略や事業環境、課題等についてお話を聞かせていただきました。このヒアリング、御用聞きにより、企業のニーズや課題が明らかになりましたので、それら企業のリアルな声を踏まえ、8つの柱から成る新しい産業政策のパッケージを取りまとめ、来年度予算に関連事業を盛り込んでいきたいと考えております。
その8つについては、次のページです。まず1点目は、人材確保でございます。やはりどこの企業も人手の確保に苦労されているということでございます。人手を確保するには、若者が県外に流出しないようにする、あるいは県外から県内への流入も促進していく必要があると考えておりまして、企業と学生がより深く結びつくプロジェクトなどを展開していきたいと思います。
2点目、用地の確保と先進的なグリーン化ということですけれども、企業が事業規模を拡張したい、例えば倉庫を新たに建てたいとか、工場を増設したいと思っても、なかなか用地の確保が大変だと。市街化調整区域だったり、あるいは工場を建設する上で埋蔵文化財の調査に予測がつかないくらいの期間がかかる。やはり工場や倉庫の増設は短期でしていかなければいけませんので、そういうニーズに合致していない。ですので土地利用の規制緩和や埋蔵文化財調査の迅速化、そうしたことに取り組んでいきたいと思います。また、カーボンニュートラルを実現するために、いわゆる再生可能エネルギー100%で発電した電力、太陽光とかで発電した電気で部品を作らないと取引先が部品を買ってくれないというようなことも聞かれました。よって、そういう再生可能エネルギーの供給を拡大していくということも必要かと考えております。
3点目、生産性向上と新規事業展開のための支援制度を再構築する必要があると考えてます。
4点目、行政対応の不満、ボトルネック解消ということですけれども、役所の対応が遅いとか縦割り、担当者が人事異動で替わったら、一から説明しなくてはいけない、そういう行政の対応への不満というのも聞かれました。そうした状況を解消するために、例えば、工場を増設したいとかいう場合、都市計画部局に行ったり、建築部局に行ったり、上水道とか下水道とか、いろんな部署に行かなきゃいけないんですけど、それをやめてAという企業の担当はBという職員と決めて、Bという職員がいろんな窓口に行って対応をする。Aという企業はBという職員とだけ対応していれば、あとはBが全部取りまとめてやってくれるというような形で、県庁の企業向け対応のワンストップ化を図っていきたいと考えております。
5点目、海外展開をしたい企業も多いのですが、ノウハウがないため、なかなか一歩が踏み出せない、そういう企業が少なくないので、伴走型支援を展開していきたいと思っております。
6点目、今後の持続的な企業活動の展開には、やっぱり外国人材の確保というものが非常に重要になってきます。これは農業の分野でも製造業の分野、あるいは介護とか看護でもこれから同様の問題が生じてきますが、今は製造業などの第二次産業に関して申し上げているんですけれども、その外国人材の確保に関して、外国から働きに来ている人が働きやすい、生活しやすい、そういう奈良県をつくっていく必要があるというふうに考えておりまして、日本語学校をやるとか、そういう多文化共生のための取組を新たにやっていきたいと考えております。今までは企業任せになっていた部分もあるかと思いますけれども、言語とか生活といったことに関しては、行政の担うべきものですから、そういう生活面の支援をしていきたいと考えております。
7点目、事業承継です。なかなか後継ぎが見つからないという悩みに直面されている企業経営者は多いので、そういう企業を引き継げる人材とのマッチングです。M&Aも含めたマッチング支援をしていきたいと考えております。
8点目、起業支援ということで、奈良で新たに起業したいと思ってもらえるような支援策を展開していきたいと考えております。
こういった8つの方向での取組を考えてまして、具体策につきましては令和6年度の当初予算に入れていきたいと考えております。また年明けに機会を設けて発表させていただきたいと思っております。今日は、こういう方向で産業政策を展開していきたいという、方向性のお知らせでございます。
私からは以上です。
司会:
ただいまの発表案件につきまして、ご質問がございます方は挙手にてお願いいたします。
NHKさん。
記者:
8つの柱というものをご紹介いただきましたけれども、知事としては、奈良県の産業を盛り上げていくために、これをベースに県がリーダーシップを取ってやっていくというお考えかと思うんですが、改めて知事のお言葉でお話しいただけますでしょうか。
知事:
奈良県は、企業活動を展開する上で、幾つかのアドバンテージがあると思ってます。1つは地価が安い。もう1つは災害が少ない、そういったメリットがあると思っています。あと、専業主婦率が高いということは、ある意味、潜在的な労働力があるとも言えるわけで、専業主婦の皆さんと人手不足に悩んでいる企業を結びつければ、労働力確保もしやすいという状況になるんじゃないかと思っております。そういった県の持つ他府県にはないアドバンテージをうまくPRしていくことで、外から企業を呼び込むこともしたいし、県内企業が事業規模を拡張する、あるいは新規事業に乗り出すといったお手伝いをどんどんしていきたいと思っております。このことが人口減少を止める、人口減少のスピードを緩めるということにもつながり得ると思っておりますし、企業活動が活発になることで、県全体の経済も活性化するんじゃないかなと思っております。
奈良県中央卸売市場の再整備について
司会:
ほかに質問はございますでしょうか。よろしいでしょうか。
それでは、その他のご質問も含めて、ご質問がございます方は挙手にてお願いをいたします。
時事通信さん。
記者:
奈良県中央卸売市場の件でお伺いします。大和郡山市長がこの前来られて、新しい案を提案されましたが、知事としてのお受け止め、また、それを今後活用されていくお考えなど、あるのでしょうか。
知事:
せっかく大和郡山市からご提案をいただきましたので、できる限り尊重したいとは思いますが、基本的には、BtoCエリアと言われる一般消費者向けのエリアにつきましては、できる限り事業者の独立採算でやっていただきたいという考えに変わりはございません。これから事業者と協議をしていきますけれども、提案をどれぐらい盛り込めるかというのは、今のところ何とも言えない状況でございます。
県庁の働き方・職場環境の改革について
司会:
ほかに質問はございますでしょうか。
時事通信さん。
記者:
年頭の挨拶の件でお伺いしたいんですけれども、兵庫県では知事がビデオメッセージで年頭の挨拶をすることで、職員によっては休みを取れるようにしたりとか、そういう働き方改革が動いているようです。また各地で、例えば県内だと橿原市が、こういう会見の場を除いて、通年でノーネクタイにされているのですが、そういったちょっとした働き方改革というか、変更などを今後されていくご予定はありますでしょうか。
知事:
仕事始め式は、実際にリアルで対面して私が話をするのは、本庁の管理職のみでございます。大半の職員は、同時配信する動画を見ることになります。スペースにも限りがありますから、200人ぐらいは集まってもらいますけど、あとの大半の人は、自分の机の上でパソコンを使って見ますから兵庫県の取組と大差ないかと思います。
記者:
兵庫県では、職員の休暇を取りやすくできたらという狙いもあったそうです。
知事:
兵庫県は、テレワークを大々的にやろうとしてまして、全職員の4割しか出勤しないで仕事を回そうという大胆な取組をしているので、そういう方法を取らざるを得ないんじゃないかなと推察します。
記者:
ノーネクタイはいかがでしょうか。
知事:
それは社会情勢を見ながらやるということになるんですかね。
記者:
分かりました。ありがとうございます。
鹿愛護会による「県の調査結果に対する反証」について
司会:
ほかに質問はございますでしょうか。
毎日新聞さん。
記者:
先日、県が鹿園に調査に入られまして、鹿の飼育環境の調査をされたと思います。愛護会からは、県の調査結果が実態とかけ離れているのではないかという反証をしていたり、それを受けて、ある県議の方が委員会で県に再調査を持ちかけるかもしれないというような話になっているのですけれども、愛護会から県の調査結果に対して、実態と違うのではないかという反証が出ていることに対して、どのように思われているかという受け止めの部分など、聞かせていただけますでしょうか。
知事:
あの紙を見ましたが、知事が記者会見で言ったことに対する反証と、報告書に記載されたことに対する反証と、大きく2つに分かれていたと思います。前者の、私が記者会見で言ったことについての反証ということなのですが、大きく3点、愛護会は指摘されています。1点目は、愛護会が鹿の生態や、飼育方法について十分な知識がなかったということに対して、昭和25年以降、奈良県、奈良市と連携して、C地区における鹿の対応を現場レスキュー隊として地道に行ってきたという反証で、特に批判になってないのではないかというように思います。鹿の生態や飼育方法について十分な知識がなかったということについては、報告書にも書かれているとおり、適切な給餌、給水、餌の質、野生の鹿の習性等に関する知識不足が見られたというのが報告書の見解ですが、この見解に間違いはないというように認識しています。それから、2点目は、愛護会の獣医師さんの指摘がほぼ真実であったと認識しておりますと申し上げた件について、愛護会の調査結果では2割程度が痩せているという傾向であったということで、獣医師の指摘の7割5分と、愛護会の調査結果の2割ということで、違いがあるということです。おっしゃるとおり、痩せ細っている傾向のある鹿の数が2割であるということは報告書にも書かれているとおりなのですけど、その獣医師さんの指摘がほぼ真実というのは、痩せている鹿の割合についてのみ、私は言っていたわけではなくて、全体、獣医師さんの指摘はそれ以外にも多岐に及んでいましたので、その全体について、おおむね合致していた、おおむね真実ではないかという意味で言ったので、ピンポイントで反論されても、少し違うのではないかなというように思います。それから、3点目は、私が申し上げた「問題が多いというのは、多分獣医師も愛護会も我々も全く同じで、愛護会にも県にも問題があった」というようなことに対して、何か問題点はそれぞれ違うのだという反論をされているのですけど、これも何か反論になっていないような気がします。それ以外に、その報告書について細かくいろいろご指摘をいただいているようなのですけれども、それについては、基本的に県の調査については、大筋問題ないというように考えておりますので、再調査をするという考えはございません。
記者:
現時点ではというところですよね。
知事:
はい。
記者:
分かりました。ありがとうございます。
司会:
ほかに質問はございますでしょうか。
朝日新聞さん。
記者:
鹿園の飼育の在り方に関する検討会を年内にも立ち上げられればということをおっしゃっていたかと思うのですが、この方向性、どうなっているか教えていただけないでしょうか。
知事:
年内にやる方向で今、日程調整をしています。また決まったら連絡しますが、全員の日程調整がまだ終わっていないので、全員の日程調整が終わったらお知らせします。
大阪・関西万博1年前イベントについて
司会:
ほかに質問はございますでしょうか。
毎日新聞さん。
記者:
先日ありました12月の議会の当初予算で、万博の1年前のイベントに関する予算を債務負担行為を行うという項目があったと思います。この万博の1年前イベントはどういういきさつで、開催することが決まったのかお伺いしてよろしいでしょうか。
知事:
やることが決まった経緯は、万博推進室のほうからそういう提案があって、私も認めたということでございます。
記者:
知事のほうからやりましょうと言ったのではなくて、担当課のほうから提案として上がってきたという流れになりますか。
知事:
そうですね。
記者:
分かりました。
内容はこれから決めていくことになると思うのですけれども、知事としてどういったことを期待したいかをお伺いしてもよろしいでしょうか。
知事:
やはり大きな目的は、万博期間中に会場に多くの奈良県の方に足を運んでいただくというのが目的なので、万博に行くことの、万博の面白さ、そうしたものを伝えていければなというように思います。
知事の期末手当について
司会:
ほかに質問はございますでしょうか。
毎日新聞さん。
記者:
同じく12月の議案のところで分かったことなのですけれども、期末手当の値上げを特別職は知事だけ除くということになったかと思います。副知事と、その他の特別職の方は期末手当が上がると思うのですが、知事だけ上がらなかった。知事だけを据え置く条例改正案にしたということだったと思います。改めて、なぜそういう形にされたのかというところをお伺いしてよろしいでしょうか。
知事:
身を切る改革というのを標榜していますので、期末手当を引き上げるわけにはいかないだろうと、そのように思いました。
記者:
今回、ほかの特別職の方はそのままですけれども、もう自分はいいよということで、特にほかの方に対して、そうしませんかみたいな持ちかけはされてないということですね。
知事:
身を切る改革というのは、選挙の公約ですから、そういう政治的なことを職員の給与、特別職とはいっても、副知事や教育長は選挙で選ばれているわけではないですから、そういう選挙で選ばれてない特別職にまで選挙の公約を及ぼすというのは、巻き添えを食らうみたいな感じがしますので、それはちょっと申し訳ないだろうなという、そういう意味でございます。
西和医療センターの移転について
司会:
ほかに質問はございますでしょうか。
毎日新聞さん。
記者:
西和医療センターの移転先が決まり、西和七町への説明会後の囲み会見のときにも話が出ていましたが、一部の市町村から、結果ではなく、選定過程で、こういう採点基準でやりますよという打診がなかったのが少し残念でしたというような声がありました。そういう反論の声が出ていることに対してのお考え、どのように考えていますでしょうか。
知事:
まずは、比較項目の24項目は事前にお知らせしていないですが、24項目というのは、4つの大項目にぶら下がっています。4つの大項目というのは、アクセス性、敷地条件、それから整備スケジュール、整備費用、この4点で、これは県議会でも言っていますから、聞いていないはずはないと思います。それは王寺町長のおっしゃることがおかしいのではないかなと思いますけどね。24項目については、確かに答弁では言っていませんけど、そんな細かいことまでお知らせして、それについて、事前に教えてもらったから、それがどうなのかという感じはします。それぞれ24項目のうち、これは少しおかしいのではないかとかいうことを言われるのかどうか分かりませんけど、県としては、その24項目については大学の先生に、こういう項目でやりたいと思っていますが、ご意見いかがですかというように専門家の助言も受けています。その中で、用地の選定段階でここまできちんと細かくやっている例は見たことないということで、高い評価もいただいていますので、比較検討項目を知らされていないから残念だとおっしゃることの理由が私にはよく分からない。では、比較項目に関して、これはおかしいだろうとか、そういうことを言いたかったのかなと思うのですけど、例えば王寺町に有利になるように比較項目を入れ替えてくれとか言われてもそれは困りますので、こういうものはあくまで客観的にやるべきだと思います。そういう意味で、24項目を知らせなかったことに特段問題はないと私は考えています。
記者:
分かりました。ありがとうございます。
「紀伊山地の霊場と参詣道」世界遺産登録20周年記念サミットについて
司会:
ほかに質問はございますでしょうか。
読売新聞さん。
記者:
三重県のほうでお話があったようなので、確認ですけれども、熊野古道シンポジウムというのを来年の初め頃かなということだったのですけども、そのいきさつを教えていただけないでしょうか。
知事:
2月8日に東京でやる話ですよね。それについては、紀伊半島知事会議が、7月にあったのですけど、そのときに、来年、紀伊山地の霊場と参詣道が世界遺産に登録されて20周年を迎えるので、何か誘客促進を図るイベントをやりましょうという提案が、三重県の一見知事からありまして、ぜひやりましょうというお答えをさせていただいて、少し前に、来年、東京でやりたいと思っているので、ぜひ参加してくださいというように打診があって、お引受けしたと、こういう経緯でございます。
記者:
そのシンポジウムもありますけれども、来年、そういった節目の年ですけれども、奈良県としてもそういったイベントは加えてやられるということはお考えにあるんでしょうか。
知事:
奈良県独自のイベントもやろうと思っていまして、検討しています。
記者:
ありがとうございました。
奈良マラソンについて
司会:
ほかに質問はございますでしょうか。
NHKさん。
記者:
週末に奈良マラソンがありますけれども、例年、知事はスターターをされます。山下知事はランナーでもあるかと思うのですけれども、どのようにされるのでしょうか。
知事:
スターターしてから走ります。
記者:
大会への意気込みを聞かせていただけますか。
知事:
今年はコロナ前の規模に戻りますので、参加者の人数1万2,000人、それから、沿道での応援にも制限を設けないということで、募集期間は延長したのですが、定員まで埋まりました。本当に従前の規模でできるということを大変うれしく思っていますし、この奈良マラソンは、奈良県の一大イベントとして定着していますので、大成功に終えられるように頑張りたいと思います。
記者:
目標タイムとかありますか。
知事:
目標タイムは、できれば4時間15分を切りたいのですけど、ちょっとそれは難しそうなので、4時間15分から4時間半ぐらいの間でいきたいと思っています。
記者:
ありがとうございました。
司会:
ほかに質問はよろしいでしょうか。
幹事社さん、よろしいでしょうか。
それでは、以上をもちまして知事定例記者会見を終了させていただきます。ありがとうございました。
※発言内容については、読みやすくするために質疑テーマごとにまとめています。
また、発言の趣旨を損なわない範囲で文言を整理する場合があります。