令和6年1月4日(木曜日)知事定例記者会見

【発表案件】
○能登半島地震への対応状況について
○国スポ・全スポ奈良大会に向けた施設整備等について
○奈良スタートアップ・プログラム

【質疑応答】
○今年の抱負について

 

 

 

 

司会:

 ただいまから年頭の知事定例記者会見を始めさせていただきます。

 本年も知事定例記者会見は、ユーチューブ、奈良県公式総合チャンネルでライブ配信してまいります。また、記者会見資料も、奈良県のホームページに、ライブ配信と同時に掲載してまいります。

 本日は、知事からの発表案件がございますが、まず、令和6年能登半島地震に係る奈良県の対応状況について知事から説明いたします。

 知事、お願いします。

 

 

知事:

 記者会見の順番を変更させていただいて、能登半島地震における本県の支援の状況について、まず冒頭説明させていただいて、次に、国スポ・全スポ奈良大会に向けた施設整備等についてご説明させていただいて、時間がなかったら、スタートアップは、また次回に回させていただきます。あればやりますけど、1時までには終えないといけないので。

 地震のことが終わって、質疑応答、それから、国スポが終わって、質疑応答という感じでさせていただきたいと思います。

 

 

【発表案件】能登半島地震への対応状況について

 

 

 既に報道資料等で皆さまにはご案内させていただいていますけれども、まず、消防庁からの要請に従いまして、奈良県から緊急消防援助隊といたしまして、合計123名を派遣しております。先発隊として、統合機動部隊10隊42名が1月1日の19時40分に本県を出発いたしまして、1月2日午前3時55分に進出拠点であります金沢競馬場に到着をしております。その後、奈良県大隊23隊81人が1月1日の21時45分に出発をしておりまして、1月2日の午前6時52分に進出拠点であります金沢競馬場に到着して、待機をしておりました。そこから輪島市内に向けて出発をしておりまして、最新の状況をご説明させていただきますと、海路では自衛隊の船に乗って、金沢港から輪島港に向けて1月3日午前6時に出発をしております。一方、陸路でも輪島方面に向けて出発をしております。海路で輪島に向かった緊急消防援助隊につきましては、1月3日12時10分に輪島港に到着をしております。1月3日の12時48分に輪島消防署に入って、そこから作業を開始しておりまして、1月3日の1時45分からビルの倒壊現場で活動を開始しております。その後、同日の17時50分から輪島市河井地区というところで活動をしております。その日、1月3日の活動は、夜22時45分に終えまして、宿営地である金沢競馬場に一旦戻っております。本日は宿営地を金沢競馬場からのと里山空港のほうに移しまして、今第2陣が、先ほどご説明したのが第1陣ですけど、のと里山空港を経由して、輪島消防署に向かっていると、それが本日午前8時の状況でございます。まとめますと、1月3日に輪島市内で救助活動に従事しまして、そこから一旦、宿営地である金沢競馬場にその日は戻って、本日は宿営地をのと里山空港に移すということで、活動部隊はのと里山空港に荷物を下ろしてから輪島消防署へ向かうということでございまして、8時に金沢競馬場から出発をいたしまして、のと里山空港を経由して、今、輪島消防署に向かっているところかと思います。

 それから、次、DMATの派遣状況でございますが、これも報道資料等を入れさせていただいていると思いますけれども、奈良県から7チーム32名が派遣をされました。活動期間は、本日から3日間程度でございまして、活動拠点は石川県立中央病院内にございます石川中央DMAT活動拠点本部というところで活動をする予定でございます。

 それから、次に、3番目、奈良県警察広域緊急援助隊というのも派遣をしております。まず、航空隊と警備部隊がございまして、航空隊のほうは、1月3日午前7時に奈良県ヘリポートを離陸しておりまして、3日から5日までの3日間、ヘリコプターで上空から映像を配信するという任務に従事をしております。それから、警備部隊につきましては、本日午後2時に県庁を出発する予定でございまして、1月4日から8日の5日間、石川県内に派遣をされまして、救出業務に従事をいたします。派遣の規模は、約25名、車両は8台ということでございます。派遣先は石川県内でございます。繰り返します。航空隊につきましては、昨日午前7時に奈良県ヘリポートを離陸いたしまして、1月5日までの3日間、ヘリコプターで上空から映像を配信するという業務に従事をしております。航空機1機と人員4名を派遣しております。警備部隊につきましては、本日午後2時に人員約25名と車両8台が県庁を出発いたしまして、石川県内で救出業務に当たるということでございます。

 それから、あと、DHEATというのがありまして、日本語で言うと災害時健康危機管理支援チームと言いますが、DHEATにつきましては、厚生労働省から派遣要請がございます。現在、県からも派遣する方向で今調整を進めているということでございます。

 それから、厚生労働省のほうから保健師も派遣してほしいという依頼が来ておりまして、こちらも現在調整中でございます。

 奈良県から被災地への支援の状況については以上のとおりでございます。

 先ほど関西広域連合の会議でもございましたけれども、今後、カウンターパート方式で、本県としても被災地のどこかの市町村を受け持って救援物資を送るなどの支援をしていきたいというように考えております。

 一旦、私からの説明は以上です。

 

 

司会:

 ただいまの案件につきましてご質問がございます方は挙手にてお願いいたします。

 読売新聞さん。

 

 

記者:

 確認になってしまうのですけれども、本日の関西広域連合の先ほどの会議で、関西広域連合で実施される現地の対策本部のほうに……。

 

 

知事:

 それ、言うことを忘れていましたね。

 

 

記者:

 県の職員の方を派遣されるということなのですけども、どれぐらいの規模感で、いつ頃、派遣されるご予定でしょうか。

 

 

知事:

 1月4日から7日まで、奈良県から2名を派遣する予定でございます。

 

 

記者:

 このお二人はどういった活動に当たられるということになりますでしょうか。

 

 

知事:

 任務は、現地での情報収集とか、あるいは、本部機能を担っていただくことになりますので、いろんな指令を、もちろん三日月連合長や防災担当の委員の齋藤兵庫県知事と連絡調整しながら、必要な指示を出していくということになろうかと思います。

 

 

記者:

 もう1点、新年早々からこういった悲惨な災害が発生したということについての受け止めと、今後、どういった支援を行っていきたいかというような知事のお気持ちをお聞かせいただけますでしょうか。

 

 

知事:

 まずは、今回の災害でお亡くなりになられた方には心よりお悔やみを申し上げますとともに、被災をされて避難所で不便な生活を余儀なくされている被災者の皆様には心よりお見舞いを申し上げたいと思います。

 本県といたしましては、全力でこの被災地の支援に当たりたいと思っております。先ほどもありましたように、消防庁、警察庁、それから、厚生労働省等から個別に支援要請が来ておりますので、それに対して、迅速に対応するとともに、全国知事会や関西広域連合でも支援をしていきますので、関西広域連合や全国知事会とも情報連携を密にして、支援をしていきたいというように考えてございます。

 

 

記者:

 ありがとうございます。

 

 

司会:

 ほかに質問はございますでしょうか。

 毎日新聞さん。

 

 

記者:

 一番最初にご報告がありました緊急消防援助隊123人、これは全員、消防士さんでよろしいのですか。広域消防組合なのか、奈良生駒とかあったりするのかもしれません。

 

 

知事:

 そうです、県内の3消防から人員を派遣してもらっております。

 

 

記者:

 あと、先ほど広域連合の会議でもあったと思うのですけれども、陸路で輪島のほうに向かった人がまだ現地入りできてないという情報があるというのを先ほどの会議でお聞きしたのですけれども、その情報について、もう少し詳しくお願いできますでしょうか。

 

 

知事:

 いや、もうそれ以上分かりません。メインの国道が寸断されているというのはメディアでも報道されてますとおりでございまして、なかなか陸路で行くのが非常に難しい。昨日、現地で活動した奈良県の緊急消防援助隊も、先ほど言いましたとおり、海路で入っています。ただ、当然のことながら、海路では、輸送できる人員に限りがありますので、やはり本来は陸路で行けるのが一番望ましいのですけど、道路の関係でなかなか到達できてないというように聞いていますが、情報がまた入り次第、お知らせをさせていただきたいと思っております。

(※陸路で到達できているので、終了後、記者クラブへ訂正済)

 

 

記者:

 宿営地の移動も現在は、海路でやっているということになりますか。

 

 

知事:

 いや、のと里山空港までは車で行けるみたいですよ。

 

 

記者:

 そこまでは陸路で行ける。

 

 

知事:

 はい。

 

 

記者:

 そこから先が行けないというところ。

 

 

知事:

 はい。

(※陸路で到達できているので、終了後、記者クラブへ訂正済)

 

 

記者:

 分かりました。ありがとうございます。

 

 

司会:

 ほかに質問はございますでしょうか。

 朝日新聞さん。

 

 

記者:

 今現時点で、知事のほうに報告が上がっていて、実際に現地で活動をしたというのは、3日のこの消防士さんの輪島市内での救助活動のみという、あとは、今調整中というか、向かっているところという、そういう理解で構わないでしょうか。

 

 

知事:

 そうですね、実際に救助活動に当たることができたのは1月3日の午後、海路で、自衛隊の船で金沢港から輪島港まで27名が向かったのですけど、その人たちがビルの倒壊現場で救助活動を実施したということしかできてないですね、今のところ。

(※陸路で到達できているので、終了後、記者クラブへ訂正済)

 

 

記者:

 あと、関西広域連合での支援活動なのですけれども、まずは、職員の2名の派遣があると思うのですけれども、それ以降の今後考え得る支援活動というのは、奈良県として、どういうことがあり得るというように感じておりますでしょうか。

 あと、また、関西広域連合での支援の課題みたいなもの、今日の会議を含めて、知事としてお感じになっている部分がありましたら、お願いいたします。

 

 

知事:

 日本水道協会のほうから、給水のために人を派遣してほしいという要請が、ほかの府県には来ているのですけど、まだ奈良県には来ていません。ただ、今後は、その給水車の派遣等も必要になってくるのではないかと思っております。それから、まだ本県からは派遣をしていませんけれども、応急危険度判定士という建物の危険性を判定する専門資格のある人の派遣も今後求められれば対応していくということになると思います。それから、物資については、これは、必ず送ることになると思っておりまして、奈良県の3か所で今備蓄をしている物資をトラックで輸送するということになると思います。奈良県がどこの市町村にその救援物資を送り届けるかというのは、関西広域連合でどこの府県市がどの市町村を支援するかというのを決めた後、その指示に従って、奈良県で備蓄している物資を届けるということになろうかと思います。既にこういう場合にトラック協会と県が提携をしておりますので、トラック協会に対して、輸送先が決まった場合には、そのトラックでの輸送に協力してほしいというお願いはしているというように聞いております。

 あとは、課題というのは、やはり情報をどう集約して、その情報に基づいて、どう効率的に救援体制を組んでいくかということと、中央省庁は中央省庁で個別の動きをしておりますので、そことどう連携して、重複しないように、必要なところに必要な人員や物資が届けられるようにするか、関西広域連合内部での情報収集と、あとは、国との連携、調整というのが課題になるのかなと思います。

 

 

記者:

 ありがとうございます。

 

 

【発表案件】国スポ・全スポ奈良大会に向けた施設整備等について

 

 

司会:

 ほかに質問はございますでしょうか。よろしいでしょうか。

 それでは、発表案件に移らせていただきます。

 発表案件は、国スポ・全スポ奈良大会に向けた施設整備等についてでございます。

 山下知事から発表いただきます。知事、よろしくお願いします。

 

 

知事:

 まず、国スポ、全スポ、全スポというのは、全国障害者スポーツ大会の略称ですけれども、国スポ・全スポ奈良大会に向けた基本的な考え方として、今、こちらの画面に映させていただいておりますけれども、本県も国全体も人口減少と少子高齢化が進展しております。ですから、今後スポーツ人口が飛躍的に伸びていくという、そういう客観的状況にはございません。したがいまして、単に施設を造るだけで地域が活性化すると、そういう時代ではなくなっているのではないかというように思っております。国民スポーツ大会につきましても、以前もこの場でお話しさせていただいたとおり、3巡目をどうするかということの議論が日本スポーツ協会や全国知事会でも始まっている状況でございまして、47都道府県で順繰りで、一つの都道府県が丸抱えでやっていくのかということも含めて、見直しの時期に入っているということでございます。一方で、スポーツというのは、子供、大人、どの世代にとっても心身の健全な維持に必要であることは間違いございませんので、スポーツをしたい人が快適にスポーツに親しめる環境というのをつくっていく責務は都道府県にあるかなというように思っております。こうした状況を踏まえまして、まず、コンパクトな大会を目指していきたいと思っております。2点目といたしまして、そのために、開催に必要な最小限の施設整備と改修を行います。さらに、国民スポーツ大会後を踏まえまして、子供から高齢者まで、障害のある人もない人も、多くの県民が様々なスポーツに取り組める環境を充実させていきたいと考えております。こうした環境から、橿原公苑のリニューアルの整備方針を立てましたので、それを説明させていただきます。

 まず、野球場と陸上競技場については、抜本的な改修を行います。野球場につきましては、バリアフリー化、外野グラウンドの拡張、それから防球ネットの新設、拡張、あるいは、観客席の美装化、それから、トイレや大会運営に必要な審判員室、更衣室、記者室などの美装化といったことに約20億をかけてやります。陸上競技場についても、バリアフリー化やトラックのリニューアル、その他、そこに書いてございますような改修内容を約30億円かけて工事したいと思っております。

 それから、体育館につきましては、既存の第一体育館、第二体育館をともに解体をいたしまして、新たにアリーナを建設いたします。アリーナには、メインアリーナ、サブアリーナを1つずつ備えるとともに、武道場や弓道場も整備していきたいというように考えております。

 具体的な床面積や観客席の数等は、競技団体の希望等も踏まえまして、今後規模を確定させていきたいと思っております。スポーツで利用することだけではなくて、コンサートや展示会、見本市、そうした形でも利用できるようにしたいというように考えておりまして、コンサートでも使うということから、音楽団体等の意向も、希望も聞いていきたいなと考えてございます。

 事業手法といたしましては、まだ決めてはおりませんが、民間活力も含めた手法を検討しておりまして、想定工事費は約130億円でございます。3つ合わせまして約180億円をかけていきたいと考えております。

 その次の資料でございますが、前計画との比較ということでございます。前知事の時代の計画は、まず、市営橿原運動公園の一部及び周辺民地を取得して、県営の第一種陸上競技場を新設するというものでございます。これで約210億円。それから、県立橿原公苑内に、多機能複合型アリーナを建設すると、これで約220億円。それから、県立橿原公苑にある野球場を潰す予定をしていましたので、その代替施設として約50億円の整備費を予定していたと。合わせますと約480億円でございます。今回、県立橿原公苑の整備だけに事業をとどめますので、これにかかる費用が180億円でございまして、従前の計画と比べて約300億円の削減になるということでございます。

 次の資料をお願いします。新しく造るアリーナで音楽コンサート等も実施をする予定をしております。一方で、近鉄八木駅の北口に、県立橿原文化会館というのがありますけれども、ここは大変立地条件が良いのですが、築40年以上経過しておりまして、かなり老朽化が進んでいるところでございます。今後、機能保持に必要最小限な改修をするとした場合、必要最小限の改修工事だけでも約22億円かかるということから、今般、この県立橿原公苑の体育館をアリーナ化することに伴って、県立橿原文化会館はもう建て替えをしないという、解体をするということを計画しております。これまで県立橿原文化会館が担っていた機能につきましては、新設するアリーナで吸収するとともに、クラシックの大きなコンサート等は、今整備工事をこれからやろうしている奈良県文化会館、こちらのほうでその機能を吸収するとともに、既に本県には、なら歴史芸術文化村、それから、奈良公園バスターミナル、それから、奈良県コンベンションセンターの天平ホールと、この間、新しく3つホールができておりますので、そうした小ホールを活用していただくということを念頭に置いております。

 橿原文化会館の機能停止後の土地利用につきましては、現在、県としても計画をしておりまして、まとまり次第、この橿原文化会館の解体、撤去後の土地利用につきましても新たに記者発表をさせていただきたいというように思っております。

 私からの説明は以上でございます。

 

 

司会:

 それでは、ご質問がございます方はお願いいたします。

 読売新聞さん。

 

 

記者:

 「橿原公苑リニューアル整備の方針」というところで何点かお伺いしたいんですが、方針というのは、来年度予算に盛り込む形でこれを実現していくという認識でよろしいでしょうか。

 

 

知事:

 はい。

 

 

記者:

 次に、野球場については、橿原神宮の土地との兼ね合いもあって、そもそも物理的に拡張が難しいとされてきたと思いますが、今回の方針では、拡張が可能という判断になっていると思います。その辺りはどういった基準の変更があったのでしょうか。

 

 

知事:

 野球場は、そもそも拡張できたんだと思います。外野の芝生席をちょっと小さくし、その部分を野球場のグラウンドの一部にするということです。外野の芝生席は減ります。

 

 

記者:

 その分の観客席の確保は可能になるんでしょうか。

 

 

知事:

 その分は、内野席を拡充する方向で考えてます。

 

 

記者:

 それで、もう一度調べ直してみたら、拡充することができたということですかね。

 

 

知事:

 従前にどのような発表をしていたかは知りませんが、外野席を減らせば、その分、外野のグラウンドを大きくできたということです。

 

 

記者:

 陸上競技については、奈良市の鴻ノ池陸上競技場での開催を検討されていると思いますが、国スポの会場として、この橿原公苑の陸上競技場はどのように使用されることを検討されていますでしょうか。

 

 

知事:

県立橿原公苑の陸上競技場を競技にどう使うかというのは、これからの検討事項です。さきほど1点言い忘れたことがありましたが、開会式は新設するアリーナで行いたいと思ってます。

 

 

記者:

 アリーナで開閉会式を検討されているということですね。

 

 

知事:

 閉会式については、通例、閉会日の午前中に陸上競技の最後の種目を行ってから午後に閉会式を開催するということになるので、おそらく鴻ノ池陸上競技場での開催になると思いますが、開会式は新アリーナで行いたいと思ってます。ただ、正式決定ではなく、共催者である文部科学省、スポーツ庁、日本スポーツ協会との合意形成が必要ですが、県としては、新設するアリーナで開会式を開催したいということで、すでに文部科学省と日本スポーツ協会には打診をしておりまして、今後、正式決定に向けて協議をしていくという段階になっております。

 

 

記者:

 分かりました。新設するアリーナで開会式を検討されているというのは、どういった理由からでしょうか。

 

 

知事:

 県立橿原公苑の陸上競技場で行う場合は、スタンド席の大規模な改修が必要になってきます。また、アリーナで行えば、雨天の場合でもそのまま開催できます。陸上競技場で開会式をするという例ばかりではなく、陸上競技場以外で開会式を行う例もあるようですが、通常は、一応陸上競技場での開催を予定しておいて、雨のときは体育館でするといったようにするところを、最初からアリーナで開催するということにすれば、雨天時も対応ができるということがあります。もう一つは、天皇皇后両陛下がご臨席されますので、警備上の観点からも、要するに、入場できる人を制限できますし、警備員の配置等も少なくて済むと思いますので、室内のアリーナのほうが警備上の問題が少ないだろうということもあります。その3点が理由です。

 

 

記者:

 分かりました。ありがとうございます。

 

 

司会:

 ほかに質問はございますでしょうか。

 朝日新聞さん。

 

 

記者:

 陸上競技場の改修について、規模自体は従前と変わらないという理解でいいのでしょうか。第一種にするということではないということですか。

 

 

知事:

 はい、第二種のままです。

 

 

記者:

 アリーナの新設について、資料の3ページ目に記載されている前計画の「多機能複合型大型アリーナ」と今回の計画の「新アリーナ」は、何か違いがあるんでしょうか。

 

 

知事:

 多分、前計画のアリーナの方が、規模が大きかったんじゃないでしょうか。

 

 

担当課:

 そうですね。前計画では、詳細な検討までは至っておりませんでしたが、今回の計画のものよりは大きいものでございました。

 

 

記者:

 従前の想定より規模を小さくして、工事費も約220億円から約130億円に抑えたという理解でいいのでしょうか。

 

 

知事:

 はい。

 

 

記者:

 観客席数などについてはまだこれからということですが、音楽もできるということで、おおまかに、例えば1万人ぐらいなのでしょうか。

 

 

知事:

 1万人はいかないです。

 

 

記者:

 数千人とか、それぐらいの感じですかね。

 

 

知事:

 詳細についてはこれから詰めていきますが、1万人はいかないです。

 

 

記者:

 ありがとうございます。

 

 

司会:

 ほかに質問はございますでしょうか。

 共同通信さん。

 

 

記者:

 大和八木駅近くの橿原文化会館の解体について、解体予定の時期など、スケジュールは決まっていますでしょうか。

 

 

知事:

 スケジュールは全く決まっていませんが、当然、アリーナができてからということになります。

 

 

記者:

 アリーナができるまでは、橿原文化会館を使えるようにしておくということですね。

 

 

知事:

 もちろんです。

 

 

記者:

 今後、橿原文化会館の解体後は、まとまり次第、発表していくということですが、現時点でどのような方針になりそうか、方向性は考えてらっしゃいますでしょうか。

 

 

知事:

 それはまた、まとまった段階で改めてご説明させていただきます。

 

 

記者:

 分かりました。

 そのまとまった段階が見通せる時期というのも、今の段階ではまだ分からないですかね。

 

 

知事:

 そうですね。まだ分からないです。

 

 

記者:

 分かりました。ありがとうございます。

 

 

司会:

 ほかに質問はございますでしょうか。

 NHKさん。

 

 

記者:

 今回の県立橿原公苑の改修の方針について、この方針どおり進めていくことで、どのような大会を目指していきたいかということと、橿原文化会館の閉鎖ということも含めて、橿原市には既に連絡はしているのかということをお伺いします。

 

 

知事:

 国スポ・全スポの開催方針につきましては、冒頭説明したとおりでございます。先ほども申し上げましたが、単に大きな施設を造れば、それでスポーツ熱が高まり、スポーツ人口も増えるという時代ではないだろうと思っております。既存の施設を有効利用するわけですが、やはり施設整備からかなりの年数が経っておりますので、必要な改修、改築を行って、スポーツする人の快適性を増進させていきたいと考えております。橿原市には、県立橿原公苑の整備方針と、アリーナができた段階で橿原文化会館の機能を停止させるということはご説明させていただいております。

 

 

記者:

 ありがとうございます。

 

 

司会:

 ほかに質問はございますでしょうか。

 毎日新聞さん。

 

 

記者:

 先ほど、観客席数について1万人はいかないとおっしゃっていましたが、陸上競技場の話で間違いないでしょうか。

 

 

知事:

 アリーナの観客席数です。

 

 

記者:

 アリーナの観客席数ですね。分かりました。

 陸上競技場については、観客席の美装化と書いてありますが、席数が増えるわけではないということですか。

 

 

知事:

 はい。席数を増やすわけではありません。

 

 

記者:

 分かりました。

 来年度の予算に盛り込むということでしたが、大体どれくらいの額を、どういう名目で計上することになりますでしょうか。

 

 

担当課:

 来年度の予算につきましては、橿原公苑をどのように整備していくのかという基本計画のようなものを計上できればと考えております。その予算額については、これから精査するところです。

 

 

記者:

 基本計画の策定費ということでよろしいですか。

 

 

担当課:

 そうですね、基本計画策定検討費ですかね。

 

 

記者:

 分かりました。

 橿原市には説明済みということですが、どなたにどのような形でいつ頃ご説明されたのでしょうか。

 

 

知事:

 本日、橿原市の市長、副市長、担当部長の3名に県庁にお越しいただいて、10時20分から10時50分まで、知事室でご説明させていただきました。

 

 

記者:

 主に橿原市長は、どういう感じのリアクションでしたか。

 

 

知事:

 年末に、陸上競技を鴻ノ池のロートフィールドでするというふうに発表させていただきまして、その直後に、橿原市長には、そのように決めたので、もう橿原市で第一種陸上競技場は新設しないし、橿原市で陸上競技場を改修することもないということはお伝えさせていただいておりました。ですので、本日は、陸上競技を橿原市でやってほしいというような要望は特になく、このアリーナを整備していただくというのは非常にありがたいとおっしゃっていただきました。特に、もともとあった武道場がなくなって、建て替えられていないという経緯があるのと、弓道場も大変古いということで、武道場や弓道場を併せて整備していただけるのは大変ありがたいというようなお話がございました。基本的には、橿原運動公園での第一種陸上競技場の建設ということを望んでいたというのは従前のとおりですが、それはしないということを年末に伝えていますので、それを踏まえた上で、県立橿原公苑のリニューアル整備についてはウエルカムだというような受け止めだったと認識してます。

 

 

記者:

 ありがとうございます。

 陸上競技場については、第二種のままなので、県立橿原公苑で陸上競技をするということは難しいと思いますが、何かそれ以外の用途で陸上競技場を使うとすれば、どんな用途が想定されますか。

 

 

知事:

 競技ということですか。

 

 

記者:

 陸上競技はできないと思いますが、それ以外で何か使用することがあれば教えていただけますか。

 

 

担当課:

 競技については、まだ正式決定ではありませんが、いわゆる広いフィールドでやるような競技、例えばサッカーであるとか、広いスペースが要るような競技もございますので、そういった競技で活用できるのかなと考えております。

 

 

記者:

 例えば、観客席数がもっとないといけないとか、そういう制約は特にないんでしょうか。

 

 

担当課:

 サッカーは、観客席数の制約などは特になかったように思います。

 

 

記者:

 分かりました。ありがとうございます。

 

 

知事:

 先ほど言い忘れましたが、陸上競技場と野球場の間に多目的広場というのがあるんですが、ここに新たにトラックを整備したいと思っています。短距離選手などがウオーミングアップする場所がないという声を聞いてましたので、ここにトラックを整備する予定でございます。

 

 

司会:

 ほかに質問はございますでしょうか。

 読売新聞さん。

 

 

記者:

 この改修、改築は、いつ頃完成予定でしょうか。

 

 

担当課:

 令和13年の大会までには当然完成させるということを目標にしておりますし、その前にもプレ大会などがございますので、そういったものにも活用できればと考えております。

 

 

記者:

 具体的な完成予定というのは、まだそういう目処が立っているわけではないということですかね。

 

 

担当課:

 そうですね。今の時点でははっきりと申し上げられません。大会までには完成させるという形です。

 

 

記者:

 承知しました。武道場はどこに建設されるのでしょうか。

 

 

知事:

 武道場は、アリーナの中に作ります。

 

 

記者:

 アリーナの中に機能を持たせるということですね。

 

 

知事:

 はい、そうです。

 

 

記者:

 分かりました。ありがとうございます。

 

 

司会:

 ほかに質問はございますか。

 朝日新聞さん。

 

 

記者:

 武道場、弓道場ともにアリーナの中に機能を持たせるということになりますか。

 

 

知事:

 弓道場をどこに設けるかは未定です。

 

 

記者:

 弓道場は、アリーナとは別に建設するということですか。

 

 

知事:

 アリーナの中にするか外にするか検討しているところです。

 

 

記者:

 アリーナについて、最初、知事の選択肢の中では、第一、第二体育館はそれぞれ改修するという選択肢もあったかと思うんですが、最終的に、新アリーナ建設に至った一番の理由というのは何だったんでしょうか。

 

 

知事:

 一番大きな理由は、第一体育館、第二体育館ともにかなり老朽化しているので、それぞれ個別に改修してもそれほど長く使えないだろうということがあります。そうすると、またしかるべき時期に、再度改修するのか、建て替えるのかという判断を迫られることになります。今回、改修して、また、その次に改修、または、改築するということを考えると、新しいものを建てた方がトータルで安くつくだろうということと、早い時期から非常に快適な室内運動場を利用してもらうことができるということを考えると、新アリーナを造ったほうがいいだろうという判断になったということでございます。

 

 

記者:

 分かりました。ありがとうございます。

 

 

司会:

 時事通信さん。

 

 

記者:

 資料の3ページ目に約300億円の削減という記載がありますが、これは、事業見直しとはまた別に出てきたお金ということになるんでしょうか。

 

 

知事:

 前計画では約480億円を想定していましたが、それを見直すということを、6月の上旬に予算執行査定の結果の公表で発表させていただきました。ただ、約480億円を削減しても、県立橿原公苑の新たな整備で約180億円かかりますので、実際には、約300億円の削減だということをお示しするために作成した資料でございます。

 

 

記者:

 では、あのときの事業見直しの額の中での数字の違いということになるということですか。

 

 

知事:

 事業見直しでは、将来事業費も含めるとトータルで約4,730億円を削減すると言ってましたが、それは約480億円を減らすという前提で、約4,730億という数字の積み上げになったわけですけど、実際は、約180億円が新しい整備にかかりますから、約4,730億円という金額から約180億円は減るという意味です。

 

 

記者:

 なるほど、分かりました。

 野球場の整備について、この野球場は、高校野球の県大会で使われてる会場だと思いますが、整備の間はどうするか、その辺、詳細は決まっているのでしょうか。

 

 

知事:

 その辺はまだ決まっていませんが、当然、甲子園の予選の時期は避けて改修することになると思います。

 

 

担当課:

 工事の時期や期間につきましては、高校野球連盟(高野連)など、野球関係団体とも調整をしながら決めていきたいと思っております。

 

 

記者:

 分かりました。ありがとうございます。

 

 

司会:

 ほかに質問はございますでしょうか。

 毎日新聞さん。

 

 

記者:

 開会式をアリーナで行いたいということでしたが、開会式を鴻ノ池陸上競技場ですることもできたと思いますが、アリーナで開催するという判断に至った理由をお聞かせ願えますでしょうか。

 

 

知事:

 先ほども申し上げたとおり、雨天時にもそのまま開催できるということと、警備上の問題があります。それから、やはり、中南和の住民や首長の皆さんは、橿原市で第一種陸上競技場を整備した上で開会式をやってほしいというご希望を持っておられたと思います。陸上競技は奈良市の鴻ノ池陸上競技場で行いますが、開会式は橿原市で行うという、中南和の皆さんの希望への配慮もございます。

 

 

記者:

 分かりました。ありがとうございます。

 

 

【発表案件】奈良スタートアップ・プログラム

 

 

司会:

 ほかに質問はございますでしょうか。よろしいでしょうか。

 それでは、2件目の発表案件に移らせていただきます。

 2件目は、奈良スタートアップ・プログラムでございます。

 知事のほうから説明いただきます。よろしくお願いします。

 

 

知事:

 今般の奈良スタートアップ・プログラムということで、起こす業の起業と、産学官連携に対する本格的な支援を始めることにいたしましたので、発表させていただきます。

 本県としては初めての本格的なスタートアップ、産学官連携の支援となります。かねてから私がいろんな若手の企業経営者と話をする中で、県の産業政策においては、スタートアップとか、産学官連携に対する支援があまりなかったということを聞いておりました。従前から申し上げているとおり、やっぱり産業力の強化ということが奈良県の発展にとっては必要だと考えております。奈良県の製造品出荷額は人口の割には非常に少ないし、若い人にとって魅力的な職場を創出するということで、若い人が大学進学時や就職時に奈良県から他府県に行ってしまうということも防げるんじゃないかと思って、そうした意味からスタートアップの支援というのが必要だと判断をいたしました。県の職員に対し、専門家や企業関係者からヒアリングをするように指示をしまして、ヒアリングの結果をまとめて施策化したものがこれからお話しするものでございます。具体的な経費は、令和6年度の予算に盛り込んでいきたいと思っております。

 次の資料、お願いします。まず、ヒアリングから判明した課題、ニーズでございますけれども、県内大学の研究成果を新事業につなげる仕組みがあまりないと。ご存じのように、奈良県にも、奈良先端科学技術大学院大学、奈良県立医科大学、奈良女子大学、それから、奈良高専といった技術系の高等教育機関があるわけですけれども、そうしたところも、企業とのつながりという意味では、そんな持ってるわけではない。そうした大学の学者さんなどがベンチャー企業を立ち上げておられるようなんですけれども、まだ既存企業との接点があまりないということで、県がそういう高等教育機関の研究成果や高等教育機関で起こったベンチャー企業をビジネスにつなげる、そういう橋渡し役をしていけないかと考えました。また、産学官の連携や起業家同士が集まる機会、つながる機会に乏しいという意見もありました。それから、県の産業政策は、スタートアップ起業家のほうを向いていなかったというような意見もありました。県内発のスタートアップのロールモデルを早くつくってほしい。また、奈良の将来を担う若者への起業家教育もほとんどないというような話も聞きました。そこで、まずは、奈良発のスタートアップのロールモデルを生み出すということと、産学官とスタートアップの連携を促進する。それから、未来の起業家育成のためのアントレプレナーシップ教育をしていくと。そうした、生む、つなぐ、育むという、この3点でスタートアップ支援をしていきたいと考えております。

 具体的な方向性をまとめましたのが次の資料でございます。ポイントは、個々の起業家を点で支援するのではなく、大学、県内企業、若者らを結びつける。スタートアップに関連する人たちを結びつけて、包括的に、面的に支援をしていくということでございます。個々の施策について紹介をさせていただきます。まず、大学や高専などの県内アカデミアに対しては、青矢印を見ていただきたいんですが、大学での研究成果のシーズを成長につなげると。大学での研究成果をスタートアップにつなげるということを支援するとともに、オレンジの矢印、これは大学の研究と企業のニーズ、課題をマッチングさせて、研究成果をすぐにビジネスに結びつける、そうしたことをしていきたいと考えております。それから、次に、既存のスタートアップ企業につきましては、この赤字のところでございますけれども、これから奈良で起業する人の目標になっていただきたいと考えております。この若者・大学生(起業予備軍)と書いてる人たちが目標にするような、目指すような、そういう存在になってほしいと考えてございます。それから、県内の既存企業につきましては、先ほどご紹介したこのオレンジの矢印で、大学と県内企業を結びつけるとともに、この緑の矢印で、既存企業とスタートアップ企業を結びつけることで、新規の事業展開等につなげていきたいと考えております。

 次の資料、お願いします。今回の施策は冒頭申し上げたとおり、奈良県としては初めての本格的なスタートアップ、産学官連携の支援となります。その意味で、本年をスタートアップ元年と位置づけまして、今後、県として、関係者と対話をしながら頑張っていきたいと思っております。具体的なメッセージにつきましては、この資料に書いてございますので、またご覧いただければと思います。

 私からの発表は以上でございます。

 

 

司会:

 本案件につきましてご質問がございます方は挙手にてお願いをいたします。

 日本経済新聞さん。

 

 

記者:

 3ページ目で、これからしていく事業を書かれてますけれども、継続あるいは拡張、県市連携などもあると思うんですけど、主な新規事業や目指すもの、力を入れていくものについて教えてもらいたいのと、これだけいろいろやると、既存のスタートアップ推進室よりも、仕事も増えると思うんですけど、こういうのをつなぐ新しい場というか、組織、担当者を置いたり、そういう組織面での変更などあるのでしょうか。

 

 

知事:

 具体的な施策については、担当職員からブリーフィングをさせていただくことになってます。日時とか決まってるんですか。

 

 

担当課:

 この後でも問題ありません。

 

 

知事:

 具体的な政策につきましては、私より担当のほうが詳しいので、この後でもお時間が許せばさせていただきますし、お時間が許さなかったら、また別の機会を設けさせていただきます。

 組織につきましては、課長が出席してくれてますけども、大和平野中央構想・スタートアップ推進課がこれからも中心になります。

 

 

記者:

 あと1点ですが、大阪府だと府が音頭を取ってファンドを立ち上げ、府はお金出さないですけども、民間企業を呼び込むというか、連携していくようなのがありますけど、ここにも県内企業の皆様とか、声かけをしてますけども、そういう民間企業をどんどん巻き込んでいくような意気込みだったり、仕組みみたいなところで、思いみたいなのがあれば、お願いしたいんですが。

 

 

知事:

 ファンドの創設ということも今後検討課題になると思いますけれども、南都銀行さんなんかも結構スタートアップの支援をしてるんですよね。ですから、今後は、そういう県内の金融機関との連携ということも図っていきたいと思っております。担当課から何か補足ありますか。

 

 

担当課:

 いや、知事のおっしゃるとおりで、金融機関も、この4月からずっと話はさせていただいておりますし、ベンチャーキャピタルとか、投資家との付き合いもできてきてるので、その辺の紹介もできればなというふうに思っているところです。以上です。

 

 

知事:

 東京のベンチャーキャピタルとの情報交換とか、連携の模索なんかもしてるんですよね。

 

 

担当課:

 そうですね、例えば南都銀行も、南都キャピタルというのが東京で活躍されてたりされますので、その辺の方々とか、知事がおっしゃったような東京のベンチャーキャピタルとの意見交換かというのもしておりますので、そういうのも有意義に使っていきたいと思っております。

 

 

司会:

 ほかに質問はございますでしょうか。

 読売新聞さん。

 

 

記者:

 これまで大和平野中央田園都市構想の中で、スタートアップビレッジという構想も考えられてたと思うんですが、それとはどのように違う取組になっていくんでしょうか。箱物を造らないというところだけなのか、それとも、中身自体も変わってくるのか、違いがあればお伺いしたいんですが。

 

 

知事:

 大和平野中央田園都市構想は、私の認識では、三宅町に造る県立工科大学と連携したスタートアップ企業の支援というようなことを考えてたと思うんです。場所も県立工科大学の隣、県立工科大学と同じところにスタートアップ企業の拠点を設けるというようなことを計画していたと思うんですけれども、県立工科大学に連携先を限定する必要はございませんし、先端大とか医大とか奈良高専とか、そういう既存の工科系のアカデミアがございますので、そうした県内のあらゆるアカデミアとの連携をしていくということと、具体的な場所よりも、ソフトの施策のほうが重要だと思いますので、そういうソフトの政策を多面的にパッケージでやっていくという、そういう方針転換だとご理解いただければと思います。場所ありきではなくて、ソフト中心で、県内の全てのアカデミアと連携するという方針です。

 

 

記者:

 分かりました。ありがとうございます。

 

 

今年の抱負について

 

 

司会:

 ほかに質問はございますでしょうか。よろしいでしょうか。

 それでは、その他のご質問も含めて、質問がございます方はお願いいたします。

 NHKさん。

 

 

記者:

 先ほど仕事始め式でもおっしゃられていましたが、今年1年、知事としてはどんな年にしたいのか、そして、どんな奈良県にしたいのか、お願いします。

 

 

知事:

 年始から自然災害や航空機の事故があって、改めて災害はいつ来るか分からないということを認識した次第でございます。奈良県は、比較的災害の少ない県と言われてきておりまして、それはそれで喜ばしいことだとは思いますけれども、線状降水帯が昨年初めて奈良県でも発生しましたように、地球温暖化の影響による豪雨とか土砂崩れというのは、これからもあるでしょうし、また、そうしたことが原因となる昨年の下北山村での事故も起きてくると思います。凍結融解というのも、やっぱり寒暖差が激しかったということが原因の一つですから、そういう意味でいうと、今の異常気象と関係がないこともないと思うんですよね。ですから、そういう気象の変化による災害に対しては、万全の体制を持って警戒に当たりたいし、備えをしていきたいというふうにまず思ってます。

 それから、施策に関して言いますと、昨年の事業見直しで見直した事業につきましては、順次、見直し後の施策を発表させていただいているところでございまして、今日の県立橿原公苑の整備もその一つなんですけれども、あと残っているのが大規模防災拠点と大和平野中央田園都市構想、これについても、見直し案をなるべく早期に取りまとめて、皆さんや県議会、県民の皆様に発表するようにするとともに、令和6年度は、初めて私が一から編成する予算を執行する年になりますので、公約に盛り込んでいた子育て支援、教育、医療、そうした施策を着実に実施しまして、奈良県政が変わったなということを県民の皆さんに実感してもらえるような、そんな令和6年にしていきたいなと思っております。

 

 

司会:

 ほかに質問はございますでしょうか。よろしいでしょうか。

 幹事社さん、よろしいでしょうか。

 それでは、以上をもちまして年頭の知事定例記者会見を終了させていただきます。ありがとうございました。

 

 

知事:

 ありがとうございました。

 

 

 

 

※発言内容については、読みやすくするために質疑テーマごとにまとめています。

また、発言の趣旨を損なわない範囲で文言を整理する場合があります。

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