第1回インターネット写真展

私たちの暮らしに密接に関わっている水の大切さについて県民の皆様に再認識していただくため、『水』をテーマにした写真展を開催しました。

多数のご応募ありがとうございました。入賞作品が決定しました。

【審査員総評】・・・審査員  写真家 矢野建彦氏
 全体的に「水」というテーマに上手な発想で作品を仕上げてきている。このテーマで103点もの作品が集まったことは素晴らしいことである。
今回、選に漏れた作品も入賞作品とは優劣をつけがたいものであった。


一般の部


優秀賞】


入 賞】

夏期の大仏池では、牡鹿がヒシの実を求めて遊泳します。池から上がる時には、体を振って身体についた水をハライ落とします。その都度、水しぶきがあがり、それが、逆光に輝きます。
(「飛沫」 奈良市 竹田洋祐さん)

奈良は昔から大きな川がなく、田植えの水にはいろいろ苦労されたが、今では吉野分水や河川改修等で、田んぼには清らかな水を満々とたたえている。その水面に五重塔が影を落とす。
(「塔影」 斑鳩町 中村幸雄さん)
鹿の動きを見事にシャッターに収められている。この作品は素晴らしく「水」テーマにしなくても優秀作品である。
水というテーマの中に田植えの時期に奈良らしい法起寺の写りを入れて、大和らしい表現をされており、水としてのテーマにマッチしている。




【入 賞】


【特別賞】

はじめて笹の滝を訪ねました。そこは阪神間に住む者にとって別世界。岩々のすばらしさ、そこを流れる抜けるように透きとおる水。笹の滝の宝石のような水は『水』が生命の源であることを強く感じさせてくれました。:十津川村 笹の滝
(「深遠なる清流」 西宮市 松井宏友さん)

恵みの雨は生命の源。若い木々たちの生命力で葉にこぼれた雨をはじいています。
(恵みの雨」 安堵町 梅田恵以子さん)
スローシャッターによって水の流れの柔らかさを表現し、川の流れに太陽が当たりスポットライトを浴びたような感じで水の美しさを表現されている作品である。
雨の滴を見事にとらえている。ただし、バックにもう少し工夫があればよかった。



中高生の部



【優秀賞】


【入 賞】

毎日何気に使っている洗面所の水もよーく観察すると、いろんな風に姿を変えて流れていくのでおもしろいなと思って写真に撮りました。
(「洗面所」 真美ヶ丘中学2年 浅田聡磨さん)

近鉄田原本駅近くの神社にて。 日の照りが暑い午後、小さい子供が恐る恐る噴水に手を伸ばす様子がかわいかったので、撮りました。
(「水遊び」 西の京高校3年 田中茉梨乃さん)
毎日見ている洗面台の模様の美しさを発見し題材にした発想がおもしろく、写真そのものもよかった。
噴水の水と幼児との構図がよい。左端の男の子を入れない方が作品としてはよかった。




入 賞】


特別賞】

梅雨の合間の雨上がり。花蓮の葉に雨水がころころ
(「雨上がり・・ころころ」 高校2年生 西川ゆゐさん)

梅雨の晴れ間、運動部員の級友が水を飲みにやってきました。
(「水分補給」 耳成高校 市川宣民さん)
ハスの上の水滴の美しさの発見が良い。ただしもう少しアップで撮影されればよかった。
学校生活の1コマで見つけた題材が哀愁を感じる作品である。





【特別賞】



冷水機で面白いものを見つけました。
(「冷水補給」 耳成高校 田中伸哉さん)


いいところを発見された。発想がよい。学校での1コマであるが水をテーマにしたのがよい。




小学生の部



【優秀賞】


入 賞】

夕方、お父さんと奈良公園に散歩に行きました。公園には鹿がいっぱい。水のむこうで食事中。水飲み場の向こうに浮御堂
(奈良市 飛鳥小学校5年 浦井拓也さん)

小学校の教材で、余った朝顔を育てています。水遣りはいつも風呂の残り湯です。この日は雨降りで、水遣りはしなくてもよかったです。3歳の弟がモデルで、朝顔の花が大好きです。
(「雨の庭先」 白橿北小学校1年 鷲尾菜津希さん)
2枚とも構図的にも素晴らしく小学生の作品とは思えない。特に水飲み場を前に入れた発想はすばらしい。
お姉さんが弟の写真を撮っている。はにかんだ表情と雨をテーマにして「水」を 表現してるところがよい。





【入 賞】



父親と地元の神社に行きました。鳥居をくぐってすぐに、きれいな水が出ていました。父は手ですくって水を飲みました。
(「神社で父と」 相和小学校6年 福西 悠さん)


ありふれた1コマであるが、神社で水を飲んでいるお父さんを見事にとらえているところがよい。