医療関係者のみなさんへ
(平成21年5月3日 更新)
現在、奈良県内において新型インフルエンザの感染患者及び
感染の疑いのある患者さんは確認されておりません。
現在、奈良県においては、封じ込め期ですので、貴医療機関に
新型インフルエンザが疑われる患者さんが来院された場合は、
診察を行わず、まず発熱相談センターにご相談するように患者にお伝えください。
(また、新型インフルエンザに感染している方が来院された場合は、
必ず発熱相談センター
(0742-27-8658)に連絡するよう指示してください。)
感染拡大防止の観点から自宅に戻るにあたっては、公共交通機関を使わず、
原則として自家用車で自宅へ戻るようご指示ください。
■新型インフルエンザAH1N1 swineの検査法について
■新型インフルエンザの診断に、季節性インフルエンザ検査
速診断キットを使用することについて
平成21年5月2日(土)
医療関係者各位
奈良県福祉部健康安全局
新型インフルエンザの診断目的で、季節性インフルエンザの診断目的である、
インフルエンザ検査速診断キットの利用の可否について疑義照会が医療機関
から多数ありますが、その使用の際には、下記の点についてご留意ください。
1.季節性インフルエンザの診断で薬事法の承認を受けている診断キットを
新型インフルエンザの診断目的で使用することについては、正式には承
認されていません。
2.新型インフルエンザの診断方法が開発・確立されていない現状において
インフルエンザ様症状を呈する患者に対して、”参考”として、季節性
インフルエンザ迅速診断キットを利用することは、一定の妥当性はある
と思わる。
3.しかし、変異したインフルエンザウイルスに対して、既存のインフルエ
ンザ診断キットが、正確な判定ができるか不明であり、実施にあたって
は下記のことについて、十分留意していただきたい。
【留意事項】
1)新型インフルエンザを疑った場合は、まず、発熱相談センターに連
絡をすること。
2)迅速キットは、季節性インフルエンザであっても、擬陰性が10%
あること。従って、迅速キットで、陰性であっても、擬陰性である
可能性があること。
3)季節性インフルエンザ診断キットの結果を、患者に説明するにあた
っては、本来、新型インフルエンザの検査キットではないため、そ
の結果については、薬事法では承認されていないことを、必ず説明
すること。
4)季節性インフルエンザ診断キットで、陰性と出ても、新型インフル
エンザに罹患している可能性は否定できず、患者にインフルエンザ
様の症状がある場合は、自宅にて安静にし、外出をしないよう、指
導すること。
以上
【ご参考】季節性のインフルエンザキットの性能について
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主なインフルエンザ検査キットの偽陰性率について
タウンズ
イムノエースFLU・
陽性一致率;94.3% 偽陰性率5.7%
富士レビオ
エスプラインインフルエンザA&B-N
鼻腔ぬぐい液 感度96.8% 偽陰性率3.2%
咽頭ぬぐい液 感度85.3% 偽陰性率14.7%
デンカ生研
クイックナビ
鼻腔ぬぐい液 感度97.8% 偽陰性率 2.2%
咽頭ぬぐい液 感度94.1% 偽陰性率 5.9%
ロート製薬
キヤピリアFLU A+B
鼻腔ぬぐい液 感度96.4% 偽陰性率.3.6%
咽頭ぬぐい液 感度80.6% 偽陰性串 19.4%