平成17年度第1回審議会


平成17年度 第1回奈良県男女共同参画審議会の概要

・日 時
平成17年7月21日(木) 10時~12時10分

・場 所 地方職員共済組合「猿沢荘」 3階 会議室 わかくさ (奈良市池之町3)

・出席者 14名(1名欠席)

・傍聴者
なし

・会議の概要
(1)奈良県男女共同参画審議会会長の選任について
 会長に音田昌子委員、会長代理に野口道彦委員が選任されました。

(2)奈良県における男女共同参画施策の状況について
 平成16年度における奈良県の男女共同参画施策の実施状況について報告を行いました。

(3)次期奈良県男女共同参画計画の策定について
 次期奈良県男女共同参画計画について、計画の体系・施策(事務局素案)、次期計画の目指す推進目標の項目について検討いただきました。
[計画策定に対する主なご意見]
・国は「子ども子育て応援プラン」において従来の共稼ぎ家庭への子育て支援から、すべての子どもと家族への支援をやっていくことを強調している。この点について県でも打ち出した方がよいのではないか。
・父親の子育てや子どもの教育への参加促進について、PTA活動への父親の参加を促進するために、父親の参加率など推進目標にあげてはどうか。
・「父親の子育てや子どもの教育への参加促進」という表現について、母子家庭に対する配慮が必要ではないか。
・ドメスティック・バイオレンス被害者は自分が被害者だと分かっていない場合が多いので、保健所等女性が訪れるところにパンフレット等を配置してほしい。窓口職員の研修を行い、被害者の自立までの支援を確立してほしい。
・「教職員における男女共同参画に関する研修の受講者数」について、目標としては受講者数ではなく受講率とし、100%受講を目標にするべきではないか。
・地域で活動していると「男女共同参画って何ですか」という質問が多い。わかりやすいパンフレット等による周知が必要。
・女性センターなど拠点施設が北部に集中している。中南部にも活動の拠点が必要ではないか。
・女性の地域リーダーに対しても引き続き男女共同参画の意識啓発が必要。
・女性が地域づくり等を始める場合、一番大変なのは資金面。事業への助成等の情報が入手しやすいようにして欲しい。
・男女共同参画意識と実生活に関して、北部の都市部、南部の山間部等地域特性、産業構造の特徴によって差はあるのか。地域特性について現状と課題等に記載できないか。また、これを踏まえて啓発のターゲットを定める必要はないか。
・男と女という性別だけでなく、多様な性のあり方を認めて、人権を尊重していくことが男女共同参画をより一層広めていくことにつながるので、性的少数者についても計画に記載し問題提起していく必要があるのではないか。
・計画の5年後としては社会的条件等の男女格差を改善する形を目標とする。10年後は理想として男女差別の解消を前提とした個人の人権の尊重を目標とすべき。
・性的少数者の問題と男女共同参画との関係性は理解しにくい。次期計画では固定的な役割分担意識による障害を除去することに絞った方が焦点がぼけないのでは。
・性的少数者の問題は今社会的な問題として議論されている課題なのでもう少し議論の時間を取って検討した方がよい。

(4)その他
 平成17年6月定例奈良県議会一般質問における次期基本計画の策定に関する質疑内容について説明。男女共同参画についての正しい理解にむけ、分かりやすい広報啓発に努めることを計画に盛り込むこととしました。
 

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