市場の役割

中央卸売市場の役割
   中央卸売市場は、毎日の食生活に欠くことのできない生鮮食料品等の円滑な流通を確保するため、地方公共団体が農林水産大臣の認可を得て開設・管理運営する中核的な拠点施設であります。

  奈良県では、全国で初めて県営の中央卸売市場として昭和52年4月に開設いたしました。中央卸売市場の役割としては、以下の機能が挙げられます。


[集荷機能]

 多種多様な生鮮食料品を、全国各産地をはじめ国外からも集荷します。


[価格形成機能]

 卸売業者(売り手)と仲卸業者や売買参加者(買い手)が、セリ売り・入札あるいは相対による公正かつ効率的な売買取引を通じて適正な価格を形成させます。


[分荷機能]

 仲卸業者は買い受けた商品を、仕分け・加工等を行った上で量販店や小売店に販売・配送しています。


[代金決済機能]

 これら一連の流通段階で発生した代金決済を、迅速かつ確実に行うことにより、出荷者との信頼関係を保持し円滑な流通基盤としての機能を果たしています。


[その他の機能]

 その他、産地情報や消費者動向を収集し双方に発信する情報機能や、食中毒の防止に努めるなど衛生管理機能があります。また、台風や地震等の災害時に食糧の緊急確保を図る防災機能があります。

こうした機能が有効に働くことにより、
 (1)生産者は、収穫した生鮮食料品などを安心して出荷ができる。
 (2)小売商は、生鮮食料品等を安定して仕入れることができる。
 (3)消費者には、安全・安心な生鮮食料品を適正な価格で供給出来る。
 など、奈良県中央卸売市場は生鮮食料品等の流通拠点としての重要な役割を果たしています。