意見書第1号

意見書第1号

       北朝鮮への経済制裁の検討を求める意見書      

 第3回日朝実務者協議において、北朝鮮から横田めぐみさんのものとして提供された遺骨がDNA鑑定の結果、全く別人のものであることが判明した。その後、北朝鮮は「遺骨鑑定結果は捏造」であると公表、またその他の物証についても多くの疑問点や矛盾点が指摘され、甚だ不誠実なものであり到底許されるものではない。
 北朝鮮のかかる行為は家族の願いを踏みにじるばかりでなく、我が国民の尊厳を著しく損なうものであり、国家的重大犯罪に対する反省も誠意も感じることが出来ない。
 また、核を保有していることを明言し、今後の6ヵ国協議に参加しない旨を公表した。
 よって、国におかれては、こうした北朝鮮の不誠実な対応に厳重な抗議を行い、北朝鮮の制裁に関連する国内法の整備をすると共に、食料支援の凍結、経済制裁の積極的な発動を検討すべきであり、再び6ヵ国協議を実現して、核・拉致問題の全容を速やかに解明し、早期解決を図るよう強く要望する。

  以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

 平成17年 3月25日 

        奈 良 県 議 会
(提出先)
衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣
総務大臣
外務大臣
財務大臣
経済産業大臣
内閣府特命担当大臣(経済財政)