意見書第18号

意見書第18号

      文化遺産の保護及び活用に関する意見書

 奈良県は多くの歴史文化遺産を有し、国内外より多数の観光客が訪れている。しかし、埋蔵文化財の発掘調査等に係る専門職員の確保や経費負担等多くの課題を抱えながら、史跡等を破壊・滅失から守るため、史跡地の公有化を図り、それに伴う整備と活用を行うことが緊急の課題となっている。
 また、有形文化財の保存修理及び防災・防犯対策等の強化を図る必要がある。
 よって、国におかれては、国民的財産である文化遺産を保護・活用するため、次の事項について強く要望する。
1 文化遺産の保護、復原、活用に要する予算の大幅な増額を確保すること。
2 飛鳥正宮、飛鳥京跡苑池、藤原宮跡や大和古墳群をはじめとする国の歴史を知る上で重要な史跡等の保全を図るため、公有化及び整備事業に積極的に取り組むこと。
3 高松塚古墳壁画、キトラ古墳壁画の保存修復を促進し、地元で保存・活用されるよう配慮すること。

以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

 平成17年12月13日

     奈 良 県 議 会
(提出先)
衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣
総務大臣
文部科学大臣
文化庁長官