意見書第14号

意見書第14号

         医療保険制度の健全化を求める意見書  

 現在の医療保険制度は「国民皆保険制度」として、これまで健康寿命世界一に貢献してきたすばらしい制度であり、また一方では、患者ニーズの多様化や医療技術の進歩に対応する保険診療と、保険外診療の併用を可能とする特定療養費制度が昭和59年に設けられている。
 現行医療保険制度のもとでは、無制限に保険外診療との組み合わせを認める、いわゆる混合診療を認めることは患者の負担の増大を招き、その有効性、安全性が確保できない恐れがあり医療現場の大混乱を引き起こすことが必定であり、国民の医療を守る立場からは容認できない。
よって、国におかれては、国民的議論に意を尽くし、医療保険制度の総合的な見直しを含め、その健全性に万全を期されるよう強く要望する。 

以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

 平成16年12月13日

        奈 良 県 議 会
(提出先)
衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣
法務大臣
厚生労働大臣
社会保険庁長官