平坦地域

平坦地域の農業

いちご
奈良県は近畿有数のいちご産地ですが、その中でも北部地域(天理市・大和郡山市・奈良市)は県内で最もいちごの作付けが多い地区です。17年産のいちご作付け面積は、天理市75ha、大和郡山市44ha、奈良市22haです。品種は大果でジューシーな奈良県開発品種「アスカルビー」のシェアが高く、生産者、消費者ともに好評を得ています。なお、奈良市では「章姫(あきひめ)」が主な品種です。
また、イチゴを立ったまま収穫できる高設栽培導入の面積が増加してきています。
出荷は県農協一元による共販出荷体制をとっており、生産履歴体制も整え、安心・安全ないちご生産に努めています。
アスカルビーの栽培 ベンチ育苗

天理市果実品評会

なす
天理市は県下有数の農業生産が盛んな地域で、露地野菜では、夏秋なすの作付け(13ha)が多く、産地は柳本・朝和・櫟本地域にまとまっています。
JAなす部会(25名)が組織され、現地研修会や講習会等技術の研鑽意欲が高く、出荷も共計共同販売の一元出荷体制が確立し、安心・安全な出荷に努めています。中でも、柳本地区では、夏場「朝どり出荷」に取り組み、出荷当日に大阪等の量販店に新鮮な品物が並ぶような出荷体制がとられ、消費者から高い支持を得ています。

栽培検討会

トマト
大和郡山市を中心に産地が形成されています。当産地では、イチゴ栽培の後作として、3月中下旬に植え付けられ、5月中旬~7月下旬にかけて収穫される半促成栽培が多く行われています。
近年、農家の高齢化やトマト単価の低迷により栽培面積は減少の傾向にありますが、都市近郊という利点を活かし、「完熟」や「高食味」等の付加価値をつけて生協や量販店と契約販売を行う農家も増加しています。
出荷の準備 栽培の様子

いちじく
 大和郡山市(やまとこおりやまし)で約24ha栽培されており、関西でも有数のイチジク産地です。栽培が多い地域は、JA片桐(かたぎり)支店管内とJA平和(へいわ)支店管内です。産地では露地栽培が主流(約22ha)ですが、ハウス栽培も約2ha(加温:0.4ha、無加温:1.6ha)行われており、作期分散が図られています。
 栽培面では、イチジクの重要病害虫とされる株枯病(かぶがれびょう)やスリップス類(アザミウマ類の小さな害虫)について、関係機関と連携して予防の徹底を図っています。
 出荷面では、平成27年度に新たな出荷規格を策定し、より品質の高い果実を出荷できるよう力を入れて取り組んでいます。新たな販路の拡大も視野に入れて、イチジクの生産振興に励んでいます。
イチジクの栽培
ハウス栽培 出荷用に箱詰めされた様子

なし
 斑鳩町稲葉車瀬(いかるがちょういなばくるませ)地区では約4.5haの赤ナシが栽培され、都市近郊の立地条件を活かして直売や宅配による有利販売が展開されており、奈良県平坦部で唯一のナシ産地を形成しています。
 他産地に先駆けて黄色忌避灯(おうしょくきひとう)(対象:カメムシ・ヤガ類)や性フェロモン剤(対象:シンクイムシ類)の導入に取り組み、農薬散布回数を減らすことによる「環境にやさしい農業」の実践を図っています
 また、稲葉梨部会独自の防除歴を作成して適期の一斉防除を行うとともに、園地巡回による意見交換や情報共有にも熱心に取り組み、産地全体の高品質果実の安定生産を図っています。
ナシの栽培
栽培風景 性フェロモン剤使用
(枠内の赤いヒモ状のもの)

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