第  1 4  号 

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      ■■■■■■■      ≡奈良県教育委員会メールマガジン≡
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    ■■■■■■■       「 E − 夢 は っ し ん ! 」
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   ■■■■■■■▼        No.014 平成15年12月15日(月)
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        発行:奈良県教育委員会事務局 教育企画課
    〒630-8502 奈良市登大路町30番地 Tel 0742-22-1101(代表)
          http://www.pref.nara.jp/kyoiku/
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┏━┓ 【巻頭言】・・・・・・・・・元公立小学校長 木村千佶
┃目┃ 【教育委員会の動き】・・・・人権教育課 奨学室 
┗━┛ 【今、学校では・・・】・・・橿原市立畝傍中学校 
┏━┓               奈良県立十津川高等学校 
┃次┃ 【数字で見る奈良県の教育】
┗━┛ 【お知らせ】【新着情報】 
  

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 【 巻 頭 言 】 
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     心からのあいさつが広がることを願って
                    元公立小学校長 木村 千佶
                       (奈良県教育懇談会委員)

 教職を退いて1年半が優に過ぎた。しばらく学校から離れていたが、最近、
数校を訪問する機会に恵まれた。

 学校をたずねてすぐ気付いたのは、「こんにちは」のあいさつが格段に増
えたということである。特に、中学生、高校生から受けることが多い。うれ
しく思うとともに、先生方のご指導の賜物と感じている。過去、訪問者への
あいさつは、小学生の特許みたいな風潮があったからだ。

 しかし、小学生のあいさつは、むしろ減少しているといっていい。学校を
訪れても、大半はそ知らぬ顔だ。明らかに大人への不信がある。声をかける
と、半数ぐらいから返事が戻ってくる程度である。親から先生から言われ続
けているのであろう、「学校から帰るときなどに知らない人に声をかけられ
ても、返事をしてはだめだよ。決して、ついて行ったらいけませんよ」と。
また、先生からは、「学校に来られた人には、『こんにちは』ってあいさつ
しましょうね」と教えられても、子どもたちには不審者なのか、お客様なの
か、その違いがなかなか理解できない。同じ小学生が、あまりにも恐ろしい
目にあっていることから、みんな神経質になっているのだ。

 一方、中学校や高等学校では、「学校を訪れた人には声をかけ、不審者か
どうか判断しなさい」というような指導が徹底してきた証と推測している。

 訪問した際、不審者に思われるのは心外だが、今の世の中何が起こるか分
からない。まず、児童生徒の安全を第一に考え、その上で、「こんにちは」
のあいさつを素直に喜びたい。そして、疑心暗鬼からではなく、心からのあ
いさつが広がることを願っている。

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 【 教 育 委 員 会 の 動 き 】
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      夢の実現と未来のために −高校奨学金制度−
                       人権教育課 奨学室

 奨学金制度は、生徒の皆さんの修学や教育機会の確保にかかわり大切なも
のですが、特に近年の社会の変化、とりわけ経済低迷の長期化の中でそのニ
ーズは年々高まってきています。

 奈良県教育委員会では、公的な奨学金制度として、勉学する意欲がありな
がら経済的な理由により高等学校(中等教育学校の後期課程、高等専門学校
を含む)での修学が困難な生徒を対象に、「高等学校等奨学金」「高等学校
定通制課程修学奨励金」の事業を行っています。その他、国の制度として、
「日本育英会高校奨学金」、また、担当は異なりますが、「生活福祉資金
(修学資金)」「母子・寡婦福祉資金(修学資金)」もあります。   

 上記の奨学金は、生徒の皆さんの夢の実現と希望に満ちた未来につながる
学校生活をバックアップするために無利子でお貸ししていますが、奨学金相
互の併給はできませんので、各制度の特徴をよく考え、各自の実情やニーズ
にあった制度を選択してください。 

 「奨学金のバトンリレー」という言葉があります。奨学金は社会人となっ
た奨学生からの返還金が次世代に引き継がれ、大きな輪の中で成り立ってい
るものです。大切に活用してください。  

 *平成16年度から、制度の一部が変わりますので、詳しくは、奨学室(07
  42-22-1101 内線5297・5298)までお問い合せください。
 *奨学室のページ http://www.pref.nara.jp/jinkenk/syougakusitu/indexsyou.htm

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 【 今 、学 校 で は・・・・ 】
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┏━━━┓ 
┃中学校┃     生徒が自主的に取り組む職場体験
┗━━━┛                   橿原市立畝傍中学校 
  
 本校が職場体験学習を始めて8年になります。最初の頃は夏休み中の自由
研究的な取組であったり、秋の校外学習を変形させたものであったりしまし
た。2年前には、県教委の「いきいき・なら体験事業 夢さがし自分さがし
 14歳の挑戦」の指定を受けました。それ以来、2年生の2学期の総合学習
として位置づけ、平日の3日間実施しています。この間、様々な試行錯誤を
繰り返し、現在のスタイルができあがりました。

 本校の特徴は子どもを主体的に取り組ませるため、教員の事前準備をでき
るだけ少なくしたところにあります。体験先は子どもに探させ、依頼も自分
で行かせます。教員はどんな仕事を体験したいのか、どんな職場に行きたい
のかについて、進路とからめて子どもたち一人ひとりと相談を繰り返し行い、
サポート役に徹します。また、学級活動の時間には、依頼に行くための電話
のかけ方や職場訪問の約束の取り方、依頼文の作成の仕方、依頼時のお願い
の仕方等々ロールプレイを交えて指導します。依頼が完了すれば、職場体験
計画書を作成させます。教員はその子どもの計画書をもとに巡回や見学、お
礼のあいさつの計画を立てるのです。

 子どもたちは、自分で開拓した職場だけに、興味深く積極的に取り組んで
います。特に、医療や福祉関係の職場で体験させてもらった子どものなかに
は、その進路に対する思いをより確かにした子どもも多くいます。

 取組の当初はトラブルもありましたが、今ではすっかり定着し、本校のス
タイルを地域の人にも認知してもらって、賛同と励ましの言葉をいただいて
います。

 *この記事に関連した写真は、こちらでご覧いただけます。
 http://www.pref.nara.jp/kyoikuk/mailmaga/photogallery/

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┏━━━┓ 
┃高 校┃      連携型中高一貫教育を推進 
┗━━━┛                奈良県立十津川高等学校

 壮年期の山脈と渓谷が大地を刻む広大な十津川村は、過疎化に加え、急激
な少子高齢社会に突き進んでいます。琵琶湖と同じ面積に、児童生徒数は、
小学生225名、中学生124名、高校生125名。 7小学校、4中学校、1高校が
この地域の学校教育を担っています。

 本校が地域の中学校とともに、連携型の中高一貫教育を実施して3年目と
なります。これは中・高の教員が相互に連携・協力して、僻地小規模校の課
題を克服し、この村に学ぶ子供たちを立派に育て上げていく取組です。

数学・英語のティームティーチング
 中・高の教員が連携して行う交流授業等を通して、達成感・成就感のある
授業が受けられます。進路希望に合わせて多様な科目選択が可能です。

総合学習の合同発表会
 地域を教材とした「吉野熊野学」(高等学校)や「ふるさと学」(中学校)
で調査・研究・制作した作品等の成果を地域の人にも公開しています。

部活動の合同練習
 伝統的に本地域は剣道で心身を鍛練することに熱心であり、村内の中学校
の生徒達が本校剣道部の練習に参加し、競技の腕を上げています。

 また、生徒に高い満足感を与えられる高校をめざし、毎日の「朝の読書」
や「衛星放送」を受信して学習する進学支援講座を実施しているほか、「生
活してよかった」と思えるような寮の運営にも力を注いでいます。これらの
取組を中心に、本校は、自然の恵みや人の温かさに感謝し、自信と誇りをも
って進んで社会を支える、そのような気概と資格を身に付けた生徒の育成に
努めています。

 *この記事に関連した写真は、こちらでご覧いただけます。
 http://www.pref.nara.jp/kyoikuk/mailmaga/photogallery/

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 【 数 字 で 見 る 奈 良 県 の 教 育 】  
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    全校一斉の「読書タイム」、 230の公立小・中学校で実施!

 子どもの本離れが指摘されて久しいですが、ここ数年、子どもの読書活動
を推進する方途として全校一斉の「読書タイム」を実施している学校が増え
てきています。読書は世界を広げ、感性や感受性を磨きます。毎朝の10分間
読書を実施している学校では、「読書の習慣を身に付けるきっかけになった」
「落ち着いた雰囲気で授業が始められるようになった」などの声が聞かれま
す。

 全校一斉の「読書タイム」を実施している小・中学校数は次のとおりです。
       H14年度実施校(%)  H15年度実施校(%) 
  小学校   132校(238校中55%)  174校(235校中74%)
  中学校   52校(108校中48%)  56校(108校中52%)

 実施の方法は様々で、上記の学校以外に、特定の学年でのみ実施している
学校もあります。また、毎日実施している学校のほか、週のうち特定の曜日
に実施している学校、授業時間に組み入れている学校もあります。一日の読
書時間は短いですが、積み重ねは貴重です。一冊の本を読み終えた喜びやス
トーリーに胸躍らせた体験、著者や登場人物との出会いなど、本の思い出は
一生のものとなります。親子で本の話題などいかがですか?  

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 【 お 知 ら せ 】
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■多数のご来場を! 県立同和問題関係史料センター開所10周年記念展 ■
■ 「史料センター 十年の歩み展 −部落史研究の過去・現在・未来−」■
 期間:12月1日(月)〜平成16年3月31日(水)  9:00〜17:00
    土・日・祝・年末年始(12/27〜1/4)は休館
 場所:県立同和問題関係史料センター(奈良市大安寺1-23-1)
  開所10周年を記念し、これまでの調査・収集・研究の成果と今後の展望
 を「過去−較差への注視−」「現在−地域社会の探究−」「未来−関係の
 世界−」の三部構成で展示します。入場は無料です。
 http://www.pref.nara.jp/jinkenk/sitryou/siryoucenter1.htm

■参加者募集! 「第三回新春万葉歌留多大会」■
 日時:1月25日(日) 12:45〜16:50
 場所:県立万葉文化館(高市郡明日香村飛鳥10)
  お問い合せは、奈良県万葉文化振興財団(0744-54-1850)まで。
 詳しくは、http://www.manyo.jp/ をご覧ください。

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【 新 着 情 報 】
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◎奈良県教育委員会ホームページに次の情報を掲載しました。
 生涯学習情報(12月〜3月) (生涯学習課)
 http://www.pref.nara.jp/syogaig/syougai/jyou/base.htm

◎教育研究所のホームページに次の情報を掲載しました。 
 家庭教育研究委員会
 http://www.kenkyu.tawaramoto.nara.jp/

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【 県庁各課のメールマガジン 】  ◇ 読者登録をお願いします!◇
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広報広聴課 「大仏さんのつぶより情報」http://www.pref.nara.jp/koho/nara-merumaga/
地域政策課 「まほろば*地域づくり情報」http://www.pref.nara.jp/chiikis/mahoroba/
県民生活課 「ボランティア情報誌 Vio」http://www.pref.nara.jp/kenmin/vioinfo.html
健康増進課 「健康なら21ファンクラブ通信」http://www.sukoyakanet-nara.jp/mag/
新産業創造課「産研学わいわいがやがや」http://www.nashien.or.jp/magazine.htm

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 【 編 集 後 記 】
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 読者の皆さん、こんにちは。今年も残りあとわずか。年賀状の準備は進ん
でいますか。子どもの成長を中心に家族の近況が伝わる年賀状は、見ていて
楽しいもの。今年は子どもたちのどんな姿が印象的でしたか?

 さて、次号は、「奈良県教育トピックス10」を特集して、1月1日(木)
の午前中に配信する予定です。寒くなりました。風邪などひかないようにし
て、年末をお過ごしください。
 
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◎本県の教育に関するご提言、ご意見をお寄せください。
 http://www.pref.nara.jp/kyoikuk/message3.htm
 *お寄せいただいたご提言、ご意見は今後の教育行政の参考にさせていた
  だきます。 
 *原則として、返信はいたしませんので、あらかじめご了承ください。
◎このメールマガジンは、「まぐまぐ」を利用して発行しています。
 http://www.mag2.com/ 「新着情報版」「ウィークリーまぐまぐ」の配信
 が不要な場合は、こちらで解除できます。 http://www.mag2.com/wmag/
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 対処については、こちらへ。 http://www.mag2.com/faq/mua.htm
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         〒630-8502 奈良市登大路町30番地 
       TEL 0742-22-1101(代表) 内線 5352 5353  
          e-mail:kyoikuk@pref.nara.jp    
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