第   2   号

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      ■■■■■■■      ≡奈良県教育委員会メールマガジン≡
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   ■■■■■■■▼        No.002 平成15年6月16日(月)
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        発行:奈良県教育委員会事務局 教育企画課
    〒630-8502 奈良市登大路町30番地 Tel 0742-22-1101(代表)
          http://www.pref.nara.jp/kyoiku/
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 ┏━┓ 【巻頭言】・・・・・・・・・人権教育課長 土谷尚敬
 ┃目┃ 【教育委員会の動き】・・・・学校教育課県立学校企画調整室  
 ┗━┛ 【今、学校では・・・】・・・橿原市立真菅小学校 
 ┏━┓               奈良県立高取高等学校 
 ┃次┃ 【数字で見る奈良県の教育】 
 ┗━┛ 【お知らせ】【新着情報】  
 

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  【 巻 頭 言 】
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          「ポン」の音を聞き続けて  
                  人権教育課長 土谷尚敬

 緑の矢道の向こう28m先に、白黒の的がおぼろげに存在する。弓矢を携え
て30数年、28m先に霞む的と向き合ってきた。

 初心の頃には、先輩の介添えを受けながら、必死に矢を放ってきた。さま
ざまな人の弓への思いを聞きながら、自分なりにも考え、悩みながら矢を放
ってきた。

 振り返ると大きな大会で、好成績を残したこともない。強いてあげれば、
生徒たちと共に臨んだ「わかくさ」で子どもたちが頑張ってくれたことであ
ろう。今も、20数年前のことが思い出される。

 お世話になった先生方が年を重ねられるにしたがって、自分自身が教える
側に回る機会が増えてきた。そのたびに教えることの難しさを知らされる。
生徒たちであれば今日の練習課題を翌日に持ち越すこともできる。しかし、
社会人の翌日は3日先、1週間先になることから、ポイント、ポイントを的
確に伝えることが求められる。次の練習日を心待ちにし、一本の矢を必死に
引き、離れた矢が的に「ポン」と的中した時の笑顔は、指導する私の気持ち
もほっとさせる。相手の求めることに的確に応え、伝えることの喜びが、私
自身の弓を錬る大きな力となっている。

 諸先輩はもちろん、昨日初めて弓を手にした人からも、さまざまなことを
学ばせてもらっている。弓を錬ることに定年はない。いつまでも錬り続けた
いものである。

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  【 教 育 委 員 会 の 動 き 】
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    県立高校再編計画策定委員会の最終報告が提出されました
                  学校教育課県立学校企画調整室

 新しい県立高校の創造に向けて検討を続けていただいていた県立高校再編
計画策定委員会から、このほど最終報告が提出されました。

 この委員会は、県立高校将来構想審議会(平成12年7月発足、平成13年9
月答申提出)の答申を受けて、平成13年10月に発足、社会情勢の変化や生徒
の学習ニーズの多様化、また少子化に伴う生徒数の減少という現状等を踏ま
えながら、具体的な県立高校再編計画の策定に向けて検討いただいていたも
のです。その間、平成14年6月に中間報告を発表、平成15年1月には、県民、
高校生、中学生を対象にアンケート調査を実施するなど、慎重に検討を行っ
ていただきました。

 最終報告では、「行ける学校」から「行きたい学校」への転換を目指して、
基本的な考え方や目指すべき方向を示した上で、「時代を担うスペシャリス
トを目指す高校」「好きな分野・得意な分野を伸ばす高校」「基礎的な事柄
を幅広く学ぶ高校」「学びたいとき学べる高校」 という枠組みのもとに、
県立高校の具体像がまとめられています。

 県教育委員会では、この再編計画に基づいた再編年次計画を策定し、あわ
せて発表したところですが、今後特色と魅力、さらに活力ある県立高校の創
造に向けて取り組んでまいりますので、皆様方のご理解とご協力をお願いし
ます。

 なお、最終報告及び再編年次計画の全文については、教育委員会のホーム
ページに掲載しておりますのでご覧ください。
  http://www.pref.nara.jp/gakkok/

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   【 今 、 学 校 で は ・・・・ 】
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┃小学校┃       「真菅小学校は、今 」 
┗━━━┛                 橿原市立真菅小学校

 本校は、学力向上フロンティアスクール(文部科学省・奈良県教育委員会
委嘱)として2年目の年を迎えています。

 昨年度、早々に取り組んだことは、児童が学習に打ち込む環境が整ってい
るかどうかを把握するための調査でした。その生活実態アンケート調査結果
をふまえ、朝の学習時間(レッスンタイム)を創設したり、少人数学習集団
による算数の指導や、評価と指導の一体化を目指したりと学習指導に力を入
れてきました。学習面ばかりでなく本校教育の特色の一つである音楽教育の
一環として、全校集会(ドレミファソランド)で全校職員・児童 800人ほど
が和太鼓演奏も楽しみました。

 レッスンタイムの学習活動で、明らかに漢字の間違いが減ったり、計算が
速くなったり、ミスが少なくなったりしています。それよりも、児童が落ち
着いて一時間目の学習に入れるようになったという専科担当教員の報告や、
自主的に学習しようとする姿勢が育ってきているという担任の実感があり手
応えを感じています。少人数指導では、最も大きな問題の一つとして、どの
ような少人数の学習集団を編成するかがあります。昨年度本校では、算数科
を中心にして、単元ごとに考えられる方法を試行的に実践してみました。そ
の総括に基づき、今年度は第2学年と第6学年で少人数指導を行っています。

 今年度は第5学年で教科担任制も実施しています。これは、子どもの様子
をより多くの教師の視点から理解できるのではないか、教師の専門性を生か
した指導が可能ではないかという考えの基に行っている実践です。

 先月(5月20日)には、奈良県立万葉文化館館長の中西進先生に本校にお
出向きいただき「中西進万葉みらい塾」を6年児童を対象として開いていた
だきました。校名と同じ「真菅」という言葉の入った短歌「真菅よし 宗我
の河原に 鳴く千鳥 間無しわが背子 わが恋ふらくは」もご紹介いただき
ました。いわゆる教科学習ばかりでなく、文化・情操面の教育にも今後も力
を入れていきたいと考えています。

 そして、今年の11月21日(金)には、本校の研究を広く公開する研究発表
会を開催し、多くのご意見をいただきさらなる発展を来年度につなげたいと
予定しています。

 *この記事に関連した写真を奈良県教育委員会ホームページに掲載してい
  ます。 http://www.pref.nara.jp/kyoikuk/mailmaga/photogallery/

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┏━━━┓   新しい国際交流の試み 
┃高 校┃ −韓国・輔仁(ポイン)情報産業高等学校とのスポーツ交流−
┗━━━┛                 奈良県立高取高等学校 

 高取高校は「県下唯一の国際科」をもつ学校として、留学生の受け入れや
派遣、そして、姉妹校提携を積極的に行い、国際人として互いに尊重し合う
態度の育成を目指して国際理解教育を実践しています。年間留学生の多くは
現地校で単位を取得して帰国する「在学留学」をしています。姉妹校交流で
は、アメリカのシェーカーハイツ高校、ビーチウッド高校とは毎年6月に受
け入れ、3月に派遣、フランスのボワシーダングラー高校とは隔年にお互い
の訪問を実施しています。また、韓国の扶餘(プヨ)高校とは、春や夏に受
け入れ、修学旅行で訪問を行ってきましたが、今年度からは、教育課程にハ
ングル語講座を開設し、夏休みを利用して語学研修として派遣を行います。 

 こうした姉妹校交流とは別に昨年、初めてスポーツ交流を実施しました。
これは韓国の高校サッカー全国大会に優勝経験のある輔仁情報産業高等学校
と「サッカー」を通して交流を深めることを目的にしたものです。昨年の12
月に輔仁高校より26名の選手が来校し、9日間、本校サッカー部員の家庭に
ホームステイをして交流しました。

 この交流での大きな収穫―それは「日本」と「韓国」という国が、お互い
に不幸な歴史の中でもっていたイメージが変わったことでしょう。輔仁高校
の生徒たちも、高取高校の生徒たちも、そして、不安を抱きながらホームス
テイを引き受けたサッカー部の保護者の人たちも、交流試合やホームステイ
を通じて、相互理解を深め、豊かな人間性を育むことができました。この夏
休みには本校のサッカー部が輔仁高校を訪ね、さらに交流を深めます。どの
ような成果を得られるか、大いに楽しみです。

 *高取高等学校のホームページは、こちらへ。
  http://www.takatori-hs.takatori.nara.jp/
 *この記事に関連した写真を奈良県教育委員会ホームページに掲載してい
  ます。 http://www.pref.nara.jp/kyoikuk/mailmaga/photogallery/

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≪ このコーナーでは各学校から記事を募集しています。掲載を希望され≫
≪る学校は、教育委員会事務局教育企画課まで、ご連絡ください。   ≫

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  【 数 字 で 見 る 奈 良 県 の 教 育 】
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          親より大きくなった今の子ども 

 「最近の若い者は体ばかり大きくなって」とよく耳にします。今回は、
「平成14年度学校保健統計調査奈良県結果の概要」にある「親世代との比
較」の数字をご紹介します。
             男   子         女   子
  身長(単位cm) 平成14年度 昭和47年度   平成14年度 昭和47年度
 中 学 校 12歳 │  153.0    148.4   │ 152.9    149.6
 高等学校 15歳 │  169.0    165.8   │ 157.5    155.4
      17歳 │  171.4    168.6   │ 157.8    156.6
 体重(単位kg)
 中 学 校 12歳 │  45.1     40.3   │  45.3     42.2
 高等学校 15歳 │  60.2    55.5   │  52.4     50.9
      17歳 │   63.4    59.4   │  53.1     53.0

 男子は15歳、女子は14歳頃に親世代の17歳時の身長を追い越しています。
また、親世代の17歳男子の体重は、今の15歳頃と重なります。女子の体重で
は10歳から11歳時に発育量が著しくなっており、10歳時に最大の発育量を示
します。これは親の世代より1歳早くなっています。

 一方、体力はどうでしょうか。子どもの体力・運動能力(握力、50m走、
ボール投げ、持久走など )については、昭和60年をピークに全国的に低下
傾向が続いています。奈良県の場合も同様で、低下傾向はようやく鈍化しつ
つあるものの、活発に運動する子どもとそうでない子どもの二極化が進んで
いると言われています。体力は健康の維持、意欲や気力の充実に関わり、人
間の発達・成長を支える基本的な要素です。教育委員会としても、「子ども
の健康・体力」について、奈良県教育懇談会に協議をお願いしているところ
です。

 *この記事に関連した情報は統計課ホームページに掲載されています。
 http://www.pref.nara.jp/pro/toukei/kyouiku/gakko-hoken.htm
 *「児童・生徒の体格」「児童・生徒の体力・運動能力」の全国比較は、
  次のページをご覧ください。
 http://www.pref.nara.jp/kyoikuk/narakyouiku/06health.html
 *奈良県教育懇談会については、次のページをご覧ください。
 http://www.pref.nara.jp/kyoikuk/kondankai/

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  【 お 知 ら せ 】
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■募集しています■

◎教育研究所では、「高機能広汎性発達障害(アスペルガー症候群)の理解
 と対応」と題した開放講座の受講者を募集しています。開催は7月12日(土)、
 講師は奈良県立医科大学看護短期大学部教授の飯田順三氏、先着順で県内
 在住者200名を募集します。詳しくは、下記のページをご覧ください。
 http://www.kenkyu.tawaramoto.nara.jp/hp/IVENT/kaiho/kaiho15/kaiho15.htm

◎県立学校では、学校開放講座(「まなびースクール」)の受講者を募集し
 ています。各校が工夫を凝らした講座は、パソコン、インターネット、合
 唱、英会話、絵画、造形、篆刻、陶芸、ボランティア、建設機械(ブル・
 ユンボ)など、さまざま。現在、受講者を募集している学校が多数ありま
 す。詳しくは、生涯学習課のページをご覧ください。
 http://www.pref.nara.jp/syogaig/syougai/jyou/manabi-.htm 

◎県青少年課では「第25回少年の主張奈良県大会」の作文を募集しています。
 中学生が対象で、7月18日(金)が応募の締め切りとなっています。詳し
 くは下記のページをご覧ください。 http://www.pref.nara.jp/seisyonen/

◎奈良県立万葉文化館では、「中西進の万葉みらい塾」の実施校を募集して
 います。対象は全国の小・中学校で、第2期の申し込みを受付中です。詳
 しくは、万葉文化館のホームページをご覧ください。 http://www.manyo.jp/

◎(財)奈良コンベンションビューローでは、「21世紀は光の時代」(ノー
 ベル賞学者と未来を語ろう)と題した財団設立10周年記念県民講座の受講
 者を募集しています。開催は、7月26日(土)、先着順で県内在住者 500名、
 申込期限が7月16日(水)。詳しくは、下記のホームページをご覧ください。
 http://www.kcn.ne.jp/~info-ncb/

■販売しています■
 
◎子どもの心と体の成長を踏まえて、子育てのポイントを分かりやすく示した
 家庭教育のヒント集「親学サポートブック」を一冊100円(消費税込み・郵送
 の場合は実費必要)でお渡ししています。詳しくは、奈良県庁1階「県民ホ
 ール」内「県政情報センター」(Tel 0742-22-1101 内線 2385)までお問い
 合わせください。

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【 新 着 情 報 】
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◎奈良県教育委員会ホームページに次の情報を掲載しました。
 県立高校再編計画策定委員会最終報告及び再編年次計画
 http://www.pref.nara.jp/gakkok/     (県立学校企画調整室)
 平成15年度「ならスポーツフェスティバル21」について
 http://www.pref.nara.jp/hokent/narasports21.htm (保健体育課)
 第13回奈良県教育懇談会の議事速報
 http://www.pref.nara.jp/kyoikuk/kondankai/13sokuhou.htm (教育企画課)
 奈良県人権サイトガイドブック「人・輝きの足跡をだずねてII」 
 http://www.pref.nara.jp/jinkenk/saito/02/02hyousi.htm (人権教育課)
 平成15年度 奈良県の教育
 http://www.pref.nara.jp/kyoikuk/narakyouiku/ (教育企画課)
 教育なら 第25号
 http://www.pref.nara.jp/kyoikuk/kyoikunara/25/ (教育企画課)

◎教育研究所のホームページに次の情報を掲載しました。 
 教育長講話「新規採用職員に期待するもの」
 http://www.kenkyu.tawaramoto.nara.jp/hp/kyoikucho.htm
 大学等との連携による教職員のための公開講座
 http://www.kenkyu.tawaramoto.nara.jp/hp/daigaku.htm
 平成15年度ビデオ撮影講座のご案内
 http://www.kenkyu.tawaramoto.nara.jp/hp/IVENT/sonota/videohp.htm
 平成15年度開放講座の予定
 http://www.kenkyu.tawaramoto.nara.jp/hp/IVENT/kaiho/kaiho15/kaiho15.htm
 社会性の基礎をはぐくむ 〜事例から考える保育の視点〜 の冊子のPDF 
 http://www.kenkyu.tawaramoto.nara.jp/hp/DOWNLOAD/hoiku.htm

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  【 編 集 後 記 】
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 読者の皆さん、こんにちは。汗ばむ季節を迎えましたが、お元気ですか。
 さて、「E−夢 はっしん!」第2号は、おかげさまで1000を超える読者
の皆さんに配信することができました。ご登録ありがとうございます。創刊
以来、たくさんの方から期待と激励のお言葉をいただきました。また、メル
マガを通して、教育委員会ホームページをご覧いただく機会も増えたようで
す。今後とも新鮮でタイムリーな情報の発信に心がけますので、どうぞよろ
しくお願いします。

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◎本県の教育に関するご提言、ご意見をお寄せください。
 http://www.pref.nara.jp/kyoikuk/message3.htm
 *お寄せいただいたご提言、ご意見は今後の教育行政の参考にさせていた
  だきます。
 *原則として、返信はいたしませんので、あらかじめご了承ください。

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◎このメールマガジンは、「まぐまぐ」を利用して発行しています。
 http://www.mag2.com/
◎ご覧になるコンピュータの環境によっては、文字がずれて表示される場合
 があります。その場合、メールソフトの表示設定でフォントをMSゴシッ
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         〒630-8502 奈良市登大路町30番地 
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          e-mail : kyoikuk@pref.nara.jp    
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