第   4  号

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      ■■■■■■■      ≡奈良県教育委員会メールマガジン≡
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        発行:奈良県教育委員会事務局 教育企画課
    〒630-8502 奈良市登大路町30番地 Tel 0742-22-1101(代表)
          http://www.pref.nara.jp/kyoiku/
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 ┏━┓ 【巻頭言】・・・・・・・・奈良県教育委員会教育長 矢和多忠一 
 ┃目┃ 【教育委員会の動き】・・・奈良県立教育研究所
 ┗━┛ 【今、学校では・・・・】・・・生駒市立生駒台小学校
 ┏━┓              奈良県立登美ヶ丘高等学校 
 ┃次┃ 【数字で見る奈良県の教育】 
 ┗━┛ 【お知らせ】 【新着情報】

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  【 巻 頭 言 】
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          松井選手の活躍に思う
              奈良県教育委員会教育長 矢和多 忠一

 大リーグのニューヨークヤンキースに入団した松井選手が活躍し、オール
スターにもファン投票で選出された。私の好きな日本人の一人なので、最近
の嬉しい話題の一つである。

 私が松井選手を好きになった理由は、常に地道な努力を続け、謙虚さを失
わない彼の人柄にある。高校時代から注目され、ジャイアンツの4番打者と
いう重圧を受けながら、黙々と練習を積むことで、そのプレッシャーをはね
返し、立派な成績を残した。一定の評価と名声を得た後も、大リーグに挑戦
し、アメリカでも日本にいた時と同じ姿勢で、謙虚な発言や努力を続けてい
る。

 ニューヨークでも松井選手の評判は良いらしい。その理由は成績だけでは
なく、「謙虚」で「礼儀正しい」姿勢や、プレーヤーとして「基本に忠実」
な所が注目され、ファンの支持を得ているという。こうした彼の人柄は、も
ともと日本人のもっている良さである。その日本人の良さがアメリカで認め
られ、受け入れられたところに意味がある。

 好きなプロスポーツ選手を答える日本の調査でも、今年は松井選手の人気
が圧倒的に高いらしい。日本人の良さを日本人も認めているということ、当
たり前のようだが、そのことを知って安心もしている。

 昨年ノーベル化学賞を受賞された田中耕一さんも私の好きな日本人の一人
だが、田中さんも、謙虚で、地道な努力を続けていた人であり、その人柄が
日本ではもちろん、海外でも愛されていた。

 最近「国際化」とか「グローバル化」ということがよく言われる。それは、
日本が世界に合わせることだけではなく、日本の良さを、日本人の良さを、
世界に知らせ、広めていくことでもある。

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  【 教 育 委 員 会 の 動 き 】
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          生活・進路相談部が発足!
                        奈良県立教育研究所

 平成15年度から教育研究所に生活・進路相談部が発足しました。生活・進
路相談部は教育相談係と生徒指導係(学校教育課から移管)から成り、相談
体制の充実、子ども・保護者・学校への支援の充実を目標にしています。

 教育相談係では、幼児・児童・生徒の心身のすこやかな成長や発達を願い、
子育てなど家庭での悩み、いじめや不登校など学校生活での悩み・不安に応
えるため、来所教育相談並びに電話教育相談を行っています。また、不登校
児童・生徒を支援するため、適応指導教室「こまどり広場」を開設していま
す。さらに、専門家を学校などに派遣する「スクールカウンセリングカウン
セラー派遣」事業を行い、教員や保護者の相談にも応じています。

 生徒指導係では、児童生徒の健全育成を目的として、県民集会やフォーラ
ムの開催、サポートチームの学校への派遣など、様々な事業を展開していま
す。また、生徒指導に関する調査・研究や教員の研修なども行っています。
その他、いじめや暴力行為等の問題の解決、不登校への対応、高校生の中途
退学防止のため、各学校を支援・指導するとともに、保護者や県民のみなさ
んからの相談にも応じています。

 7月25日(金)には、「子どもたちの夢をはぐくむ県民集会」−夢をもと
う 夢をかなえよう−が橿原文化会館で開催されます。子どもたちをとりま
く環境が変化するなかで、夢を抱くことを放棄してしまったり、夢を追いか
けることをやめてしまっている子どもたちが多くなっています。この集会で
は子どもたちの夢を大切にするために、家庭、地域、学校がどのような支援
をすればよいかを語り合います。多くの県民のみなさんの参加をお待ちして
います。

 電話教育相談、来所教育相談、適応指導教室「こまどり広場」、生徒指導
等に関するお問い合わせは、県立教育研究所(Tel 07443-3-8900 代表)へ。
 「県民集会」の詳細については、下記のホームページをご覧ください。
 http://www.kenkyu.tawaramoto.nara.jp/hp/syuukai.htm

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   【 今 、 学 校 で は ・・・・ 】
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┃小学校┃    生駒台幼稚園との連携事業を進めています         
┗━━━┛                生駒市立生駒台小学校

 本校は隣接する生駒台幼稚園と共に、3年計画で幼小連携推進事業を進め
ており、今年度は2年目にあたります。

 本事業は、幼稚園及び小学校の学習内容や指導方法等の研究を行うととも
に、幼児と児童との交流、保護者間の連携・交流等も含め、推進にあたって
の系統的な教育課程の編成や体制づくりなどについて研究を行い、具体的に
実践していくことを目的としています。

 事業は具体的に4つの観点から進めています。
@カリキュラムの連携
  9年間の学びをつなぐ教育課程を工夫しています。
A子どもと子どもの連携
  生活・学習・遊び・行事を通して、子どもたちのふれあいを進めます。
B教職員と教職員の連携
  指導法・行事や活動・日常的な情報交換を密にし、教育活動に生かし
 ます。
C保護者と保護者の連携
  幼小の保護者、そして地域住民のみなさんと連携し、豊かな学びを目
 指します。

 これらの観点に基づき、次のような交流を行いました。
〔昨年度〕 園児の給食試食会(年長組・5年生)
      生活科の学習発表に園児が参加(年長組・1年生)
      手作りお手玉で園児と交流(年長組・5年生)
      園児への手洗い指導(保健委員会)
      園児へのお話し会(図書委員会)
〔今年度〕 サツマイモの苗植え(年長・5年生)
      園児への手洗い指導(保健委員会)
      幼稚園教育の理解(小学校教員研修)
      小学校教育の理解(幼稚園教員研修)
 交流を通し、相手に対する優しい心、伝える力が培われてきたように感じ
ます。

 *生駒台小学校のホームページは、こちらからご覧いただけます。
 http://www.ed.city.ikoma.nara.jp/school/dai-e/

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┃高 校┃ キーワードは「自己表現力」そして「コミュニケーション力」
┗━━━┛    〜本校の新しい取り組み〜 
                    奈良県立登美ヶ丘高等学校

 人と人とが出会い、ことばや文字(文章)を媒介に思いを伝え合う。この
当たり前のことが今の時代、後退しているように思える。「読む」「書く」
「聞く」「話す」これらの基本をもう一度見直してみたい。自分の考えをま
とめ、言いたいことを的確に、明解に相手に伝える力をつけていくことがコ
ミュニケーションを促進し社会を活性化する。他者との意見や考え方の相違
を認識し、受容する姿勢も生まれてくる。

 今年度から「総合的な学習の時間」がスタートした。本校のメインテーマ
は「自己表現」である。情報化や国際化がどんなに進んでも自分の力で組み
立てなければならない根本的な課題である。自分のことばで、自分のことを
きちんと表現できるだろうか。1年生のプログラムは4、5月の「自己アピ
ール」、5〜2月の「新聞」、1、2月の「登美高紹介」へと続く。表現力
のもとになる「読書」に関する情報を共有する時間も設けた。いずれも発表
の機会があるが、滑り出しは不慣れなためか形式的になりがちで表情もやや
硬い。1年間を終わったとき、どこまでこなれてくるか生徒の意識にかかっ
ている。指導する側の責任も重い。

 「新聞」の時間は毎月の新聞記事から自分で記事を選び、論評する。スポ
ーツでも文化でも、また広告でもかまわない。経済問題に取り組んで、不景
気を吹きとばす新機軸を見つけ出す若いセンスとエネルギーにも期待してみ
たい。意見のぶつかり合いも楽しみだ。

 *登美ヶ丘高等学校のホームページは、こちらからご覧いただけます。
 http://www.nar-tomigaoka-h.ed.jp/

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≪ このコーナーでは各学校から記事を募集しています。掲載を希望され≫
≪る学校は、教育委員会事務局教育企画課まで、ご連絡ください。   ≫

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  【 数字で見る奈良県の教育 】
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   中学卒業者の96.7%、15,331人が本年度、高校に進学しています

 昭和35年、7,834人であった高校進学者は、昭和37年頃から急増し、第1次
ベビーブームの子どもたちの進学時期に当たる昭和39年には、進学者が14,0
00人以上に増加した後、伸びはいったん落ち着き、昭和45年には、進学者11
,213人、進学率85.8%になっています。
 その後、しばらくは12,000人前後で推移しますが、昭和53年頃から再び上
昇に転じ、昭和60年には、高校進学者は19,872人に達し、進学率も94.8%と
なります。奈良県は、これに応じて公立高等学校の新設を進め、昭和62年に
は現在の43校になりました。

 平成に入ると、高校進学者は元年の22,846人をピークに下降に転じます。
本年度は15,331人が進学していますが、平成19年には14,000人を下回ると
予想されています。

       奈良県の中学卒業者の高校進学率と進学者数

        調査年(3月)   進学率   進学者数
        ────────────────────
        昭和35(1960)年  59.8%   7,834人
        昭和45(1970)年  85.8%   11,213人
        昭和50(1975)年  94.8%   12,863人
        昭和60(1985)年  94.8%   19,872人
        平成元(1989)年   95.6%   22,846人(最多人数)
        平成7(1995)年  97.2%   18,101人
        平成15(2003)年  96.7%    15,331人

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  【 お 知 ら せ 】
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■7月は差別をなくす強調月間です■

 強調月間中、各市町村で人権について考える講演会やコンサート等、「差
別をなくす市町村民集会」が行われます。詳しくは下記のページをご覧くだ
さい。http://www.pref.nara.jp/jinken/kyocho/kyocho.html

■募集しています■

◎県立高校各校で、中学生の体験入学等が実施されています。詳しくは、学
 校教育課のページを参照の上、各校の担当までお問い合わせください。
 http://www.pref.nara.jp/gakko/news3.pdf

◎平成15年度「近畿地区著作権セミナー」の受講者を募集します。県内在
 住又は在勤されている方を対象とします。詳しくは、生涯学習課のページ
 をご覧ください。  http://www.pref.nara.jp/syogaig/

◎奈良県、奈良県教育委員会、奈良県警察が主催して、「子どもたちの夢を
 はぐくむ県民集会」−夢をもとう 夢をかなえよう−が7月25日(金)、
 奈良県橿原文化会館で開催されます。参加対象は県民(保護者等)、社会
 教育関係者、学校教育関係者、行政関係者等で、内容は教育長からの提言、
 文化庁長官である河合隼雄氏の講演、「夢を語ろう」をテーマにしたシン
 ポジウム等。当日の参加も可能です。多くの皆様のご来場をお待ちしてい
 ます。詳しくは、教育研究所、生活・進路相談部生徒指導係(Tel 07443-
 4-1140)まで。 http://www.kenkyu.tawaramoto.nara.jp/hp/syuukai.htm

◎総務省、奈良県等が主催して、「全国リレーフォーラム『電子自治体と未
 来のくらし』」が8月6日(水)に三井ガーデンホテル奈良で開催されま
 す。電子政府、電子自治体の実現に向けた取組の紹介や電子自治体の未来
 について考える内容で、講演、パネルディスカッション等が行われます。
 参加は無料、参加定員は500名(先着順)です。お問い合わせは、奈良県情
 報システム課(Tel 0742-22-1101 内線 2645)まで。申込み及び詳細はホ
 ームページをご覧ください。 http://www.pref.nara.jp/itforum/

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【 新 着 情 報 】
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◎奈良県教育委員会ホームページに次の情報を掲載しました。

 「平成15(2003)年度第1回社会教育関係人権研修会の開催報告
 http://www.pref.nara.jp/syogaig/jinken.htm (生涯学習課)

 平成16年度奈良県公立学校教員採用候補者選考試験の出願状況
 http://www.pref.nara.jp/kyosyoku/saiyousi.htm (教職員課)

 「奈良県教育の日」の制定について
 http://www.pref.nara.jp/kyoikuk/kyoikunohi/ (教育企画課)

◎教育研究所のホームページに次の情報を掲載しました。 

 親学サポートブックの配布について 
http://www.kenkyu.tawaramoto.nara.jp/hp/syokai/sosiki/katei/15oyagakusapo-tobukku6gatu.htm

 今月の研修講座、今月の生涯学習番組 
 http://www.kenkyu.tawaramoto.nara.jp/hp/

「家族で過ごす夏休みの夢」の優秀作品 
 http://www.kenkyu.tawaramoto.nara.jp/hp/syokai/sosiki/katei/15koubonatuyasuminoyume.htm

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  【 編 集 後 記 】
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 読者の皆さん、こんにちは。まぶしい日差しを受けて、あちこちでアガパ
ンサスの花が風に揺れています。アガペー(愛)が語源のこの花、長い茎の
上に薄紫の小花が集まって咲く姿は愛に満ちた家族の姿を連想させます。

 さて、まもなく学校は夏期休業を迎えます。学校でも家庭でも、子どもた
ちとじっくり向き合える時間をもちたいものです。児童、生徒の皆さんには、
部活動や体験学習、自然体験やボランティア活動など、この時期にしかでき
ないことに積極的に挑戦してほしいですね。

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◎本県の教育に関するご提言、ご意見をお寄せください。
 http://www.pref.nara.jp/kyoikuk/message3.htm
 *お寄せいただいたご提言、ご意見は今後の教育行政の参考にさせていた
  だきます。
 *原則として、返信はいたしませんので、あらかじめご了承ください。
◎このメールマガジンは、「まぐまぐ」を利用して発行しています。
 http://www.mag2.com/
◎ご覧になるコンピュータの環境によっては、文字がずれて表示される場合
 があります。その場合、メールソフトの表示設定でフォントをMSゴシッ
 クなど、「等幅フォント」に設定してください。詳しくは、こちらへ。
 http://www.mag2.com/faq/mua.htm
◎「まぐまぐ」からの「新着情報版」「ウィークリーまぐまぐ」の配信が不
 要な場合は、こちらで解除できます。 http://www.mag2.com/wmag/
◎マガジンに関するお問い合わせやご意見は、こちらへ。kyoikuk@pref.nara.jp
◎当マガジンの解除は、こちらへ。http://www.pref.nara.jp/kyoikuk/mailmaga/
◎送信メールアドレスの変更は、一旦配信解除してから新規登録してください。
◎「E−夢 はっしん!」のバックナンバーは、こちらへ。
 http://www.pref.nara.jp/kyoikuk/mailmaga/back.html

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          e-mail : kyoikuk@pref.nara.jp    
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