関西文化学術研究都市建設の意義


  都市建設の意義

 
今日、世界経済の一翼を担うまでに発展した我が国が、今後、国際社会の一員として、人類の平和と繁栄に一層貢献するためには、基礎科学の充実強化、創造的な学術・研究の振興を図り、あわせて、日本固有の文化の継承とともに、世界の異なる文化との交流・融合を図ることにより、21世紀に向けての新しい文化を創造する必要があります。

 このような創造的な学術・研究の振興等を図るための基盤として、既存の文化・学術・研究の集積の活用と連携のもとに、良好な自然・生活環境を備え将来の可能性に対応しうる新しい都市の建設が要請されています。

 関西文化学術研究都市の建設は、このような要請にこたえるため、近畿圏において培われてきた豊かな文化・学術・研究の蓄積をいかし、歴史、文化、自然環境に恵まれた京阪奈丘陵において、
21世紀に向けた創造的かつ、国際的、学際的、業際的な文化・学術・研究の新たな展開の拠点づくりを目指すものであり、新しい近畿の創生に貢献することはもとより、我が国及び世界の文化・学術・研究の発展並びに国民経済の発展に寄与するものであります。

                ~関西文化学術研究都市の建設に関する基本方針より~



  都市的基盤施設の整備

 関西文化学術研究都市は、わが国における国際的な文化・学術・研究活動の拠点となるとともに、近畿リサーチ・コンプレックスの中心となることから、関西国際空港や国土幹線交通網との連絡、
大阪・京都・奈良などの母都市との結合を図るための交通網の整備をはじめ、文化学術研究都市にふさわしい都市機能の整備を進めることとしています。