●概要

 室生赤目青山国定公園は、奈良・三重の県境にまたがる室生火山群の地形・景観、布引山系の丘陵景観及び高見山地の森林景観を保護し、その利用を増進するため大和青垣国定公園とともに昭和45年末に指定された公園です。

  公園区域は、大和高原南部地区(貝ヶ平山、額井岳)、室生火山群地域(倶留尊山、鎧岳、赤目渓谷)、高見山地(三峰山、高見山)、青山高原の四地域に大別され、各地域ごとにそれぞれ地形地質学的に特異な景観をなしています。

  大和高原南部地域は、初瀬宇陀川断層崖を構成する貝ヶ平山・香酔山・額井岳が山岳景観を呈し、室生火山群は、小太郎岩・鎧岳・兜岳・屏風岩・香落渓・赤目四十八滝など火山群を代表する柱状節理の火山地形に優れています。

  高見山地の高見山は、中央構造線に接して屹立する独立峰であり、これに続く台高山脈一帯は壮大な山岳景観をなしていて、また、奥香肌峡は渓谷美に優れたところでもあります。

  植生としては、高見山地にブナ・ツガ・ウラジロモミなどの原生林が残され、また、採草地や萱場として利用されてきた倶留尊高原・大洞山・青山高原の一部には草原が残され、特に倶留尊山麓に広がるススキの草原は、特定植物群落に選定され、里人による火入れ等によりその植生が維持されています。

  本公園地域は、植物学上、暖帯性植物の北限地帯と高地性植物の南限地帯の交錯した位置にあり、興味ある植物分布を見ることができます。室生山地暖帯性のシダ群落、丹生川上神社のツルマンリョウ自生地、吐山・向渕のスズラン群落などは天然記念物に指定されています。

  仏教美術の歴史的景観が残る室生寺・大野寺・奥山愛宕神社・北畠神社・戒長寺などの古社寺が多く、歴史的文化財に恵まれ、それらを結ぶように東海自然歩道も整備されているので、自然探勝・登山・ハイキングの好適地として、広く利用されています。



●関係自治体

  桜井市  奈良市  宇陀市  曽爾村  御杖村  東吉野村



●沿革

 昭和45年12月28日 室生赤目青山国定公園指定



●地種別面積(ha)

市町村及び県

特別保護地区

特別地域

普通地域

公園区域

第1種

第2種

第3種

合 計







桜井市

-

-

1

56

57

-

57

奈良市

-

-

48

78

126

-

126

宇陀市

-

172

109

3,500

3,781

78

3,859

曽爾村

36

240

744

2,930

3,914

248

4,198

御杖村

-

-

31

794

825

-

825

東吉野村

-

145

313

3,193

3,651

28

3,679

小計

36

557

1,246

10,551

12,354

354

12,744

三重県

31

550

2,268

10,431

13,249

284

13,564

合計

67

1,107

3,514

20,982

25,603

638

26,308