新型インフルエンザ患者発生対応訓練の実施について
新型インフルエンザ等感染症患者が県内で初めて発生した場合、速やかに病原体を封じ込め感染の拡大防止を図り、患者に適切な医療を提供することが重要です。
そのため、県では毎年、保健所や医療機関等の関係者が一堂に会し、それぞれの役割や患者搬送等の実施手順を確認するとともに、連携の強化を図ることを目的に標記訓練を実施しています。
今年度も、新型インフルエンザに感染している疑いのある患者が県内で発生したとの想定で、下記の通り訓練を実施します。
1.実施日時
平成29年12月5日(火曜日)12時30分~16時30分
2.主催
奈良県 担当保健所:吉野保健所(所長 柳生善彦)
3.訓練場所
南奈良総合医療センター、奈良県立医科大学附属病院 他
4.参加機関 計13機関
機関内訳:南奈良総合医療センター 奈良県立医科大学附属病院 大淀町
県広域消防組合(消防本部、大淀消防署) 警察本部
保健所(県内5か所) 奈良県保健研究センター 奈良県保健予防課
5.訓練概要
【状況設定】
国内発生早期における県内発生事例
・新型インフルエンザが海外で発生している。国内のいずれかの都道府県で発生しているが、
全ての患者の接触歴を疫学調査で追える状態。
・吉野保健所管内で、A国からの帰国者1名が帰国日の夜倦怠感出現。出勤後に発熱した。
医療機関を経由して感染症指定医療機関(奈良医大附属病院)へ患者を移送するという
事例を想定し実施する。
【訓練概要】
当日の大まかな流れは以下のとおり。詳細は、別紙1のとおり
A国からの帰国者が帰国後に発症
(第1場面)12時30分 大淀町保健センターから保健所に電話相談し、保健所が受診調整する。
(第2場面)12時40分 発熱者が南奈良総合医療センター帰国者・接触者外来に来院、
診察を受け、迅速検査の結果、疑似症と診断される。
(第3場面)13時15分 病院から保健所に疑似症発生届届け出。医大への移送調整をする。
(第4場面)13時30分 入院先の決定。保健所が接触者健康調査を実施する。
(第5場面)13時40分 保健所から保健研究センターへ検体搬送依頼。
(第6場面)14時00分 救急車に患者を収容し、南奈良総合医療センターから医大へ搬送。
(第7場面)14時40分 救急車が医大に到着し、医大へ患者を引き継ぐ。
(第8場面)14時45分 救急車、アイソレーターの消毒。
(第9場面)14時50分 保健研究センター職員が医大附属病院中央検査室で
検体を受け取り、パトカーで検体搬送する。
(第10場面)15時30分 保健所職員が携帯電話越しに患者行動調査を実施。
(第11場面)15時30分 保健研究センターで実施した遺伝子検査の結果、インフルエンザ陽性と判明。
検査結果を保健所を通じて関係者へ連絡。
6.過去の訓練について
平成28年度 新型インフルエンザ患者発生対応訓練(平成28年年12月)担当:郡山保健所
平成27年度 新型インフルエンザ患者発生対応訓練(平成27年年12月)担当:中和保健所
平成26年度 エボラ出血熱疑似症患者対応合同訓練(平成26年年1月)担当:奈良市保健所
7.取材等について
・報道機関による現地取材を希望される場合は、12月1日(金曜日)午後3時までに電話連絡のうえ
FAXで別紙2により申し込んでください。
・申し込み先:県保健予防課感染症係(担当:馬庭、山本)
TEL:0742-27-8612 FAX:0742-27-8262
・取材の詳細及び取材可能場所は別紙1及び図①②のとおりです。
それ以外の場所での取材は原則お断りします。
・記載した時間帯は、目安です。諸事情により前後することがありますので、予めご了承ください。
・訓練の見学は、関係者及び申し込みがあった報道関係者のみです。
・プライバシーの保護に注意し、一般来院者等の撮影は行わないでください。
万一、写り込んだ場合は、編集時にカットをお願いします。
・現地では、報道関係者である旨が明らかにわかるように、スタッフ全員が腕章を
着用したうえで、職員証などの身分証を携行してください。
・取材に際しては、訓練従事者等関係者の行動の支障にならないよう、十分に配慮願います。