特集


特集

未来の「食の担い手」たち(NAFIC・フードクリエイティブ学科)
未来のために「奈良で働く」をパワーアップ!!
 奈良県は、大都市圏のベッドタウンとして発展してきました。そのため、多くの人が県外で働き(稼ぎ)、消費の多くも働く場である県外で行われています。また、雇用力・生産力のある製造業などの企業活動も弱いため、経済の自立性が低いのが現状です。
 この経済構造を改革するため、平成27年12月に策定した「奈良県地方創生総合戦略」の3つの柱のひとつとして「働いて良し」という目標を掲げ、産業おこしや産業人材の育成・確保などの取り組みを進めています。
奈良県の現状
県内消費率
県外で買い物をする人が多い
(県内消費率全国46位)
平成26年商業統計より算出
県外就業率
県外で働く人が多い
(県外就業率全国1位)
出典:国勢調査(平成22年)
県内総生産の推移と全国に占めるシェア

出典:県民経済計算(平成25年度)

経済の自立性が低い
県内総生産(名目)
3兆5,206億円
(全国39位)

県民1人当たり
県内総生産
255万円
(全国47位
 

1 外に売り込む!外から呼び込む!
 県内産業は、製品・サービス等を県外に売り込む力が弱く、いわゆる「貿易赤字」の状態にありますが、県外で働いて稼ぐ人の県民所得が大きな黒字で、県経済のバランスがとれている状況です。
 県では、積極的に県外に売り込む企業の支援や、県内での雇用につながる企業の誘致を進め、県内産業の強化に取り組んでいます。
中小企業の首都圏・海外への販路拡大を支援
 東京国際ギフトショーへの出展支援や商談会の実施等、国内販路の拡大支援を行っています。
 「ニューヨーク国際ギフトフェア」の奈良県ブースへの出展、企業単独での海外展示会出展、海外進出に向けた調査経費の一部の補助など、海外での販路拡大も支援しています。

北米最大級の展示商談会「ニューヨーク国際ギフトフェア」
積極的な企業誘致
 平成27年から平成30年までの4年間で、100件の企業立地と、それに伴う1000人の雇用の場を創り出すことを目標に、知事によるトップセミナーや、企業訪問等、誘致に向けた活動を積極的に行っています。また、新たな産業用地の確保に向けたプロジェクトや、本社機能や研究拠点など多様な産業施設の誘致を推進します。
奈良県内の企業立地件数
グローバルニッチトップ企業の育成
 特定の分野において国内外での市場占有率が高い製品を生み出す「グローバルニッチトップ企業」の創出、育成を目指すため、県がリードし、企業との共同研究等を行い、実用化・製品化を支援しています。

さまざまな研究機器を備える県産業振興総合センター
(電子顕微鏡)
クラウドファンディングを活用する企業の応援
クラウドファンディング(投資型)とは…
インターネットを通じて、全国の投資家から共感を得て資金を調達する仕組みです。
27年度、県が応援して新事業にチャレンジした企業
ニシキ醤油株式会社 代表取締役
大方 豊(おおがた ゆたか)さん


 3年前から計画していた「生」醤油の販売に向けて、酸化や劣化しにくいボトル設備の導入にクラウドファンディングを活用しました。
 県内の方だけでなく首都圏などから多くの方に投資いただきました。全国の方に「ニシキ醤油」を知ってもらい、数ある投資先から「ニシキ醤油」を選んで、ファンになってもらう良い機会になったと思います。

今西靴下株式会社 代表取締役
今西 邦樹(いまにし くにき)さん


 今まで大手メーカーのOEM(下請け)として靴下を生産していました。当社独自のカットパイル技術でより高次元の「あたたかさ」を実現したオリジナル靴下「ホカットパイル」を、自社ブランドとして販売するためにクラウドファンディングを活用しました。
 投資家さんからは、「使ってみたい」という声もいただいていて、当社のファンとして直接ユーザーの声を聞くことができる良い機会になったと思います。
2 県内でお金をもっと動かす!
 県経済の自立性を高めるには、県内でお金が回り、投資、消費、雇用が好循環することが大切です。県民の皆さんに県内で消費してもらうことはもとより、県外から多くの観光客を呼び込んで消費を活性化させる取り組みを行っています。
 海外からの誘客の取り組みはこちらでも紹介しています。
ホテルを核とした賑わいづくり
 奈良公園と平城宮跡の中間に位置する県有地(奈良市三条大路一丁目)を活用して、「国際ブランドホテル」を誘致しました。
 ホテルを核に、コンベンション施設、イベント広場、その他奈良らしさを感じられる物販・飲食施設等奈良の新たな滞在型観光交流拠点づくりを進めます。

2020年春の開業を目指す「JWマリオットホテル奈良」
完成予想図

コンベンション施設等イメージ図
文化・芸術イベントによる賑わいづくり
 県内を音楽一色に染める「ムジークフェストなら」や、「文化の力で奈良を元気に!!」をテーマに「奈良県大芸術祭」などを開催しています。
 魅力ある文化・芸術イベントの開催により、奈良の賑わいづくりと、誘客につなげています。

ムジークフェストなら2016

昨年の奈良県大芸術祭のオープニングパレード
 平成29年秋には、県内全域を会場に「第32回国民文化祭・なら2017」「第17回全国障害者芸術・文化祭なら大会」を全国で初めて一体開催し、奈良県の文化力を全国に発信していきます。
 
平成29年9月1日~11月30日
開催まであと396
(平成28年8月1日現在)
©NARA pref.
地域の商店街と連携した賑わいづくり
 人通りがまばらになった商店街に賑わいを取り戻すための試みとして、空き店舗の活用や、イベントと連携した地域商業の活性化に取り組んでいます。

御所マルシェ(御所新地商店街)

チャレンジショップ(吉野町上市商店街)
商工会・商工会議所も頑張っています!
 地場産品の販路拡大や地域の経済活性化などに、県内の商工会・商工会議所も取り組んでいます。

食・農・観光も参加したビジネス商談会を県内外で開催
(奈良県商工会連合会・橿原商工会議所)

生駒駅前の商店街でのファッションショー
(生駒商工会議所)
3 産業を担う人を育てる!
 「働いて良し」のためには、働く環境づくりとともに、県内産業を担う「人材」を育成していくことが必要です。
なら食と農の魅力創造国際大学校(NAFIC)が開校
 NAFICでは、これまでにない実学教育で、生産・調理・加工・流通などを担う次世代の「食」と「農」のトップランナーを育成します。
 平成29年度入学の学生募集要項を配布しています。
■フードクリエイティブ学科
 農業・農作物に関する知識を持った「食の担い手」を育成します。
【フードクリエイティブ学科学生の声】
料理はもちろん、オーベルジュ実習や農業実習等幅広く学べて、毎日が充実しています。
食のプロを目指すいろいろな年代の仲間との交流で、将来の夢が広がっています。

フードクリエイティブ学科の授業のようす
■アグリマネジメント学科
 高度な農業技術があり農業経営センスに優れた「農の担い手」を育成します。
【アグリマネジメント学科学生の声】
自分の食べている農作物に興味があり入学しました。イチゴの栽培農家を目指しています。
花のキレイさに感動し、今は花の栽培農家になろうと思っています。
※9月には桜井市池之内の新校舎に移転します。

アグリマネジメント学科の授業のようす
県内就労あっせん・起業支援センター
 県内産業の活性化を目的として、実務経験豊富で高度な専門知識を有する人を県内企業に紹介しています。また、起業を希望する人を支援しています。
求人 県内企業
 
県内就労あっせん・起業支援センター
個別の起業支援
丁寧なマッチング
求職 大手企業退職者等
   
高等技術専門校における職業訓練
 県内で活躍できる人材の育成を目指し、職業訓練を行っています。今年度、県内企業の求人ニーズ調査を行い、より就業しやすい職業訓練の実施に繋げていきます。
 また、専門校修了後に起業した人等でネットワークをつくり、情報共有や合同展示会開催等の支援をしています。
 インテリアが好きで、好きなものを自分で作って販売したいと思い、会社員をしながら家具工房を見学していました。そのなかで高等技術専門校に家具工芸科があることを知りました。平成24年に会社を辞め、家具作りで起業することを目指して専門校へ入学しました。
 専門校では、技術面の指導を受け、家具製作の基本的なことをしっかり学べました。修了後、すぐ起業したのですが、専門校修了生のネットワークが起業後も役立っています。
 昨年2月には宇陀市内に古民家ギャラリーを開設しました。これからも家具製作を頑張っていきます。

ファニチャーファクトリーストア
ウェザーリポート
城岡 直樹(しろおか なおき)さん
(高等技術専門校平成24年度生)
県産業政策課
TEL 0742-27-7005
FAX 0742-27-4473
※「県民だより奈良」は県内の各家庭にお届けしています。
 市町村窓口、県の施設などにも配置しています。
※点字と声による「県民だより奈良」も発行していますので、必要な方は県広報広聴課へご連絡ください。
 県では、経費削減のために、「県民だより奈良」の裏表紙に有料広告を掲載しています。
 広告の申込・お問い合わせは、株式会社キョウエイアドインターナショナル大阪支社(TEL:06-4797-8251)まで

お問い合わせ

広報広聴課
〒 630-8501 奈良市登大路町30
報道係 TEL : 0742-27-8325
広報制作係 TEL : 0742-27-8326 / 
FAX : 0742-22-6904
デジタル広報係 TEL : 0742-27-8056
県民相談広聴係 TEL : 0742-27-8327
相談ならダイヤル TEL : 0742-27-1100

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