日本書紀めぐり旅


日本書紀めぐり旅
阿紀神社(あきじんじゃ)
遥か古代の伝承重なる「元伊勢(もといせ)」の古社
 数々の伝承に彩られてきた記紀万葉のふるさと、阿騎野(あきの)。この地に鎮座する古社、阿紀神社は、それまで宮中でお祀りされていた天照大神(あまてらすおおみかみ)を新たにお祀りする地を探す旅に出た倭姫命(やまとひめのみこと)が、最初にその候補地とした場所であったと伝わります。
 現在の宇陀市大宇陀周辺の一帯は、古代には菟田(うだ)の「阿騎野」と呼ばれ、柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ)の万葉歌によりその名が知られています。推古(すいこ)天皇19(611)年には、この地で薬猟(くすりがり)が催されたと『日本書紀』に記され、男性は薬効があるとされる鹿の角をとり、女性は薬草を摘んだことでしょう。諸臣(しょしん)は、冠位と同じ色の服を着て、冠を金、豹(ひょう)の尾、鳥の尾で飾ったといい、華やかな宮中行事の様子がしのばれます。
 また、このあたりは古代最大の内乱「壬申(じんしん)の乱」の舞台としても『日本書紀』に登場します。挙兵を決意し、吉野宮を出発した大海人皇子(おおあまのみこ)(後の天武天皇)の一行が「菟田の吾城(あき)」に立ち寄りました。この吾城が阿紀神社の付近とされています。
 悠久の歴史が重なる古社の本殿は、格式高い神明造(しんめいづくり)。境内には、江戸時代に織田信長の子孫、織田長頼(ながより)が寄進したという能舞台があり、毎年6月中旬には薪能「あきの蛍能」が開催されます。能のクライマックスに数百匹もの蛍が放たれ、光り舞う様が人々を幽玄の美に誘います。

伊勢神宮と同じ造りの社殿
地図
宇陀松山地区
宇陀松山地区
重要伝統的建造物群保存地区に選定されているレトロな町並み。8月下旬にはまちなみライトアップも実施されます。
「阿紀神社」
宇陀市大宇陀迫間252
宇陀市役所商工観光課
TEL 0745-82-2457
近鉄榛原駅から大宇陀行きバス「大宇陀高校」下車500m

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