県民だより奈良 平成30年7月号

奈良祭時記
八島(やしま)の六斎念仏(ろくさいねんぶつ)
奈良市 八島町内
奈良市八島町内の融通念仏宗の檀家で行われる伝統行事です。「八島町六斎念仏鉦講(やしまちょう ろくさいねんぶつ かねこう)」の今里 泰彦会長(いまざと やすひこ)と今里 幸彦(いまざと ゆきひこ)副会長にお話を伺いました。
八島町内の檀家で奉納
八島町内の檀家で奉納
八島の六斎念仏とは?
 もともとは、六斎日の精進潔斎のため行っていたらしいのですが、今は、3月15日、8月7・13・14日と、葬儀の翌日に鉦(かね)を使った鉦念仏と太鼓(たいこ)を使う太鼓念仏を奉納しています。
 鉦念仏は、手に持った20cmほどの鉦を叩きながら念仏を唱えます。太鼓念仏は、鉦と2つの太鼓を叩きながら念仏を唱えたり、太鼓だけを叩いたりします。鉦念仏は「シゼン」「ハクマイ」「バンドウ」、太鼓念仏は「念仏行者」「地獄、地獄」「西院(さい)の河原」のそれぞれ3曲で、奉納する曲は、時期や場所、目的によって決まりがあります。
 3月15日と8月7日は公民館で、13日は新仏へ奉納します。14日は、14時頃から町内の檀家や辻の地蔵の前、墓地の六体地蔵の前や墓地全体に念仏を唱えた後、最後は公民館の諸仏へ奉納します。14日は、町内を回るので、終わるのは21時を超えます。
曲の練習や道具の管理は?
 8月の奉納に向けて、7月の毎週土曜日に鉦を持って集まり、練習をします。
 鉦は、各家で保管されています。全部で20個あり、今は14軒の家の戸主が管理しています。戸主が亡くなると、いったん返還されますが、次の戸主になる人に渡され代々引き継がれてきました。鉦はかなりの年代物で、いつ製造されたかはっきり分かるものは数個しかなく、「寛永18年(1641年)」と記入されたものがあります。記述はないですが、もっと古い鉦もあるかもしれません。
伝統をつなぐためには?
 六斎念仏は、もともと県内各地で行われていましたが、今は、ここ八島町と安堵町だけになっています。八島町に伝わる念仏は、節回しが難しく、長い曲では18分ありますが、口承されてきたため、譜面などの記録もありませんでした。今は、鉦を引き継ぐ軒数も減っており、後継者が課題です。
 伝統行事をつないでいきたいと新しく加わってくれる家もあり、歌詞を紙で残したり、映像で記録したりと後世へ引き継いでいけるように取り組んでいます。
3月は室町時代から続く掛け軸の前で奉納(写真 大念佛寺)
3月は室町時代から続く掛け軸の前で奉納
(写真 大念佛寺)
今里 泰彦会長(左)と今里 幸彦副会長(右)
今里 泰彦会長(左)と今里 幸彦副会長(右)
行ってみよう!
奈良市 八島町内
8月14日
八島町内の地蔵などへ奉納されます
八島町の県道188号線沿いの地蔵
八島町の県道188号線沿いの地蔵
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