3.安全・安心な住宅とするために

工事監理は欠かせません 工事監理についてチェックしましょう!

□工事監理をご存知ですか?

「工事監理」とは建築主の立場に立って工事を設計図書および確認済証と照合し、工事が設計図書の通りに実施されているかどうかなどを確認することです。工事監理は住まいの安全性を確保するために欠かせません。見栄えのいい住宅であっても、適正に工事監理が行われていないと様々な不都合(欠陥)が生じることがあります。

□法律で工事監理者を定めなければならないことを知っていますか?

建築基準法では、一定規模以上の建築物を建てる場合に建築主に対し、建築士を工事監理者として定め設計図書どおりの工事が行われるように、工事監理させることを義務づけています。
※小規模な住宅でも安全安心な建築物とするために工事監理者を定めるようにしましょう。(工事監理者は、建築主の専門分野における代理業者であり、なおかつ第3者性をもちます)
 

□工事監理者を定めましたか?

どんなに良い設計でも、計画どおりに施工されなければ、意味がありません。建築物の安全性を確保するために工事監理者を定め工事することは重要です。建築工事の着工前に工事監理者を定めましょう。
 

□工事監理報告書はありますか?

工事監理者から工事監理の結果の報告を文書(工事監理報告書)で受けましょう。建築士法では、工事監理者は工事が終了したときに、工事が設計図書の通りに実施されていることなどについて文書(工事監理報告書)で建築主に報告することを義務付けています。 

工事監理者が行う工事監理の標準的な業務内容には次のようなものがあります。
 ・設計者の設計図を工事施工者に正確に伝える義務
 ・工事施工者が作成した施工図などを設計図書に照らして検討、承諾する義務
 ・工事が設計図書の通り実施されているかを確認する業務
 ・工事監理報告書・関係図書を建築主へ提出する義務