人権コーナー

　外国人にも暮らしやすい環境づくりとして、街中には外国語の案内が増え、インターネットを利用した翻訳も手軽にできるようになりました。昔と比べて便利になりましたが、現在でも外国人が常に快適な生活を送れているとは限りません。
　とある窓口で、手続きに戸惑っている外国人に出会いました。日本人の担当者が「ちょっと難しいかもしれませんね…」と遠回しに断っていましたが、外国人は、断られていることに気づいていないようすでした。
　日本語でのやりとりでは、相手を気遣って曖昧な表現をする場面が多くあります。日本人にとっては当然のことでも、外国人には理解できなかったり、誤解してしまうことがあるのです。
　「どうしてわからないのだろう」ではなく、「どうしたらわかってもらえるのだろう」と相手の事情に配慮しながらコミュニケーションをとらなければ、正しく伝わらないこともあります。
　誰にとっても暮らしやすい地域となるよう、一人ひとりへの細やかなコミュニケーションを大切にしていきましょう。