県民だより奈良 2019年6月号

特集 今に伝える 未来に残す ~文化資源の「保存」と「活用」~


 少子高齢化や過疎化により地域に伝わる文化財継承の担い手が不足する時代を迎え、これからの時代にふさわしい「保存」と「活用」のあり方が検討され、今年4月に文化財保護法が改正されました。
 県では、これまでの「文化財」のほか、歴史上の人物・伝承・旧跡等を加えて「文化資源」として幅広くとらえ、法律改正と連動して地域振興部に文化財保存課を移管し、文化資源活用課との連携体制を強化しました。
 今回の特集では、文化資源を未来の世代に残すための「保存」と、その価値を社会に伝えるための「活用」について、現在の取り組みや、これから目指す姿を紹介します。

国宝・重要文化財の数グラフ
出典 文化庁「国宝・重要文化財等都道府県別指定件数一覧」
保存活用のサイクル
 適切に保存された文化資源を幅広く公開等することで、価値が社会に伝わり、その文化資源の重要性を認識してもらうことにもつながります。
保存と活用のサイクル
文化資源を もっと広く もっと身近に
拠点
なら歴史芸術文化村 イメージ図
イメージ図
2021年度開業予定
なら歴史芸術文化村
歴史文化資源の「保存・修復」と「活用」に向けた取り組みを総合的に展開する拠点として、天理市内に整備しています。保存・修復作業の公開・解説や、芸術文化に親しんでもらう体験講座などを展開し、次の担い手、支援者づくりにもつなげていきます。
奈良の魅力を海外へ
今年1月にフランスのギメ東洋美術館で仏像展示「古都奈良の祈り」展を開催しました。10月からはイギリスの大英博物館でも奈良の国宝・重要文化財などを展示し、世界に向けて奈良県をPRします。


大英博物館

大英博物館出陳予定
銅造観音菩薩立像(夢違観音)
法隆寺所蔵
画像提供 東京国立博物館
奈良の魅力を全国へ
来年1月から東京国立博物館(平成館)で日本書紀成立1300年 特別展「出雲と大和」を開催するなど、県外での展示も積極的に進めます。
特別展「出雲と大和」
文化資源を活用した郷土学習
学校への出前授業や移動博物館など、地域の文化資源に触れられる歴史学習に取り組んでいます。
出前授業
県が行う古建築の保存・修理
国宝・重要文化財に指定された社寺等を県の専門職員が修復する体制を整えています。
称念寺(橿原市)
称念寺(橿原市)

耐震補強等もしつつ、元の材料をできるだけ使用して修復しています
豆越 祐也さん
県文化財保存事務所
豆越 祐也さん
インターネットで情報発信
『日本書紀』のエピソードをわかりやすく解説した映像や、子どもから大人まで楽しめるペーパークラフト、文化資源の各種情報を掲載するなど、奈良の歴史に興味を持ってもらえるよう積極的に発信を行っています。
なら記紀・万葉「奈良まほろまん」

奈良まほろまん

http://www3.pref.nara.jp/miryoku/narakikimanyo/mahoroman/

いかす・なら「ならフトペーパー」
ならフトペーパーん
http://www.pref.nara.jp/miryoku/ikasu-nara/narafuto/
民俗芸能の公開と伝承
地域の人々により、守り、伝えられてきた祭りや伝統行事などの民俗文化財を記録し、伝承していくための支援をしています。
曽爾の獅子舞(曽爾村)
曽爾の獅子舞(曽爾村)
題目立(奈良市上深川町)
題目立(奈良市上深川町)

今年9月28日・29日に橿原市で伝統芸能の魅力を伝える第27回地域伝統芸能全国大会を開催します。
体感できる遺跡の整備
発掘調査の成果をもとに、保存しながら体感できる復原整備を進めています。
また、市町村の取り組みに対してもサポートを行っています。
纒向遺跡(桜井市)
纒向遺跡(桜井市)

訪れる人のことを考えたプロジェクトを県と協力して進めています
福辻 淳さん
桜井市文化財課
福辻 淳さん
本質的価値を理解するための調査・研究
県内各地に伝わるさまざまな文化財の価値を知るために、基礎的な調査と研究をすすめています。
調査と研究
県ゆかりの歴史や伝承を文化資源として活用
『古事記』成立1300年後の2012年から『日本書紀』成立1300年後の2020年までをつなぐ「記紀・万葉プロジェクト」をはじめ、さまざまな取り組みを進めています。
また万葉文化館では、新元号「令和」の出典として注目を集める『万葉集』に関する展示を行っています。
万葉文化館でのイベントのようす
万葉文化館でのイベントのようす

いろいろな講座も開催していて、見て、知って、体験もできるよ
県文化資源活用課
電話 0742-27-2054
FAX 0742-27-0213
※「県民だより奈良」は県内の各家庭にお届けしています。
 市町村窓口、県の施設、コンビニエンスストアにも配置しています。
※点字と声による「県民だより奈良」も発行していますので、必要な方は県広報広聴課へご連絡ください。
 県では、経費削減のために、「県民だより奈良」の裏表紙に有料広告を掲載しています。
 広告の申込・お問い合わせは、株式会社ホープ(TEL:092-716-1404)まで

お問い合わせ

広報広聴課
〒 630-8501 奈良市登大路町30
報道係 TEL : 0742-27-8325
広報紙係 TEL : 0742-27-8326 / 
FAX : 0742-22-6904
放送制作係 TEL : 0742-27-8056
県民相談広聴係 TEL : 0742-27-8327
相談ならダイヤル TEL : 0742-27-1100

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